シングル ユーザー モードでの SQL Server の起動
特定の状況では、startup option -m を使用して、SQL Server のインスタンスをシングル ユーザー モードで起動する必要が生じる場合があります。たとえば、サーバーの構成オプションを変更したり、破損した master データベースや他のシステム データベースを復旧したりすることがあります。いずれの場合も、SQL Server のインスタンスをシングル ユーザー モードで起動する必要があります。
SQL Server をシングル ユーザー モードで起動すると、コンピューターのローカル Administrators グループのメンバーはすべて、固定サーバー ロール sysadmin のメンバーとして SQL Server のインスタンスに接続できるようになります。詳細については、「トラブルシューティング : システム管理者がロックアウトされた場合の SQL Server への接続」を参照してください。
シングル ユーザー モードで SQL Server のインスタンスを起動する場合は、次の点に注意してください。
1 人のユーザーのみがサーバーに接続できます。
CHECKPOINT プロセスは実行されません。既定では、このプロセスは、起動時に自動的に実行されます。
注 |
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シングル ユーザー モードの場合、SQL Server のインスタンスに接続する前に SQL Server エージェント サービスを停止してください。そうしないと、SQL Server エージェント サービスによってその接続が使用されるため、SQL Server のインスタンスがブロックされます。 |
シングル ユーザー モードで SQL Server のインスタンスを起動すると、SQL Server Management Studio で SQL Server に接続できます。Management Studio のオブジェクト エクスプローラーでは、一部の操作で複数の接続が必要になるため失敗することがあります。SQL Server をシングル ユーザー モードで管理するには、Management Studio のクエリ エディターのみを介して接続することにより Transact-SQL ステートメントを実行するか、sqlcmd ユーティリティを使用します。
sqlcmd または Management Studio で -m オプションを使用すると、接続を特定のクライアント アプリケーションに限定できます。たとえば、-m"sqlcmd" を使用すると、接続が、sqlcmd クライアント プログラムとして識別される必要がある単一の接続に限定されます。このオプションは、SQL Server をシングル ユーザー モードで起動するときに、その唯一の接続を不明なクライアント アプリケーションによって使用されていた場合に使用します。Management Studio のクエリ エディターを使用して接続するには、-m"Microsoft SQL Server Management Studio - Query" を使用します。
重要 |
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このオプションをセキュリティ機能として使用しないでください。クライアント アプリケーションの名前はクライアント アプリケーションによって接続文字列の一部として指定されるため、本当の名前が指定されるとは限りません。 |