SOAP 拡張ヘッダー
この機能は、将来のバージョンの Microsoft SQL Server では削除される予定です。新しい開発作業では、この機能の使用を避け、現在この機能を使用しているアプリケーションは修正するようにしてください。
SQL Server 2005 以降では、HTTP および SOAP を使用して SQL Server のインスタンスに送信される要求の SOAP エンベロープには、その要求の実行方法を変更できる省略可能なヘッダーを含めることができます。同様に、SQL Server のインスタンスからは、場合によって特定の操作 (データベース ミラーリングなど) に関する追加の SOAP ヘッダー情報を返すことができます。省略可能なヘッダーは次のとおりです。
省略可能な SQL ヘッダー
Web Services Security (WS-Security) ヘッダー
省略可能な SQL ヘッダー
これらの省略可能な SQL Server のヘッダーは、本来は、表形式のデータ ストリーム (TDS) プロトコルを使用するネットワーク接続を経由した従来の SQL データ アクセスで使用できるオプションとの均衡を図るために、HTTP SOAP サポートに追加されたヘッダーです。
ここで紹介している省略可能な各ヘッダーでは、特に指定されていない限り、"https://schemas.microsoft.com/sqlserver/2004/SOAP/Options" という名前空間 URI が使用されており、次のようにヘッダーごとに宣言される sqloptions 名前空間プレフィックスに関連付けられています。
xmlns:sqloptions="https://schemas.microsoft.com/sqlserver/2004/SOAP/Options"
SQL Server の SOAP 要求メッセージングで使用できる省略可能なすべての SQL ヘッダーを次の表に示します。
ヘッダー |
説明 |
---|---|
使用するアプリケーション名をクライアントで指定できるようにします。 |
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使用するクライアント インターフェイスをクライアントで指定できるようにします。 |
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SQL ログインで使用するクライアント ネットワーク ID をクライアントで指定できるようにします。 |
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使用するクライアント プロセス ID をクライアントで指定できるようにします。 |
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データベース ミラーリング パートナーに情報を返すためにサーバーで使用されます。 |
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クライアントで受信するサーバーからの環境変更通知をクライアントで指定できるようにします。 |
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使用するホスト名をクライアントで指定できるようにします。 |
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使用する初期データベースをクライアントで指定できるようにします。 |
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使用する初期言語をクライアントで指定できるようにします。 |
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サーバーからの通知をクライアントで要求できるようにします。 |
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SOAP セッションをクライアントで要求できるようにします。 |
WS-Security ヘッダー
Web Services Security (WS-Security) ヘッダーは、SQL Server 認証で使用するユーザー名とパスワードの資格情報を指定するために SQL Server での使用がサポートされています。SQL Server での使用がサポートされている WS-Security の詳細については、「SOAP 経由の SQL 認証」を参照してください。
WS-Security は、OASIS (Organization for the Advancement of Structured Information Standards) に提出されたオープン スタンダードに基づいています。WS-Security の標準アーキテクチャの詳細については、OASIS の Web サイト (http://www.oasis-open.org) を参照してください。