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データ ソースの定義 (Analysis Services)

Microsoft SQL Server Analysis Services データ ソースとは、ビジネス インテリジェンス ソリューションで利用する情報のソースに接続するために必要な情報を Analysis Services サービスに対して提供するオブジェクトです。ビジネス インテリジェンス ソリューションが必要とする OLAP クエリまたはデータ マイニング クエリを Analysis Services が構築できるという前提があって初めて、Analysis Services は、1 つまたは複数のデータ ソースにアクセスできます。Microsoft およびサード パーティ ベンダーが SQL Server Analysis Services のサポートを強化しているので、Analysis Services プロジェクトで利用できる接続プロバイダーは増えています。Analysis Services プロジェクトでは、次のプロバイダーおよびリレーショナル データベースがサポートされています。

  • SQL Server 7.0 (x86、x64、および ia64) と、SQL OLE DB プロバイダーまたは .NET 固有の OLE DB プロバイダーを使用。

  • SQL Server 2000 (x86、x64、および ia64) と、SQL OLE DB プロバイダーまたは .NET 固有の OLE DB プロバイダーを使用。

  • SQL Server 2005 (x86、x64、および ia64) と、SQL Server Native Client OLE DB プロバイダーまたは SqlClient.NET マネージ プロバイダーを使用。 

  • SQL Server 2008 (x86、x64、および ia64) と、SQL Server Native Client OLE DB プロバイダーまたは SqlClient.NET マネージ プロバイダーを使用。 

  • SQL Server 2008 R2 (x86、x64、および ia64) と、SQL Server Native Client OLE DB プロバイダーまたは SqlClient.NET マネージ プロバイダーを使用。

  • SQL Server 2008 R2 並列データ ウェアハウス (PDW) (x86、x64、および ia64) と、SQL Server PDW の OLE DB プロバイダーまたは SQL Server PDW のマネージ プロバイダーを使用。SQL Server PDW の詳細については、Web サイト「SQL Server 2008 R2 Parallel Data Warehouse (SQL Server 2008 R2 並列データ ウェアハウス)」を参照してください。

  • SQL Azure データベースと、SQL Server Native Client OLE DB プロバイダーまたは SqlClient.NET マネージ プロバイダーを使用。SQL Azure の詳細については、Web サイト「SQL Azure」を参照してください。

  • Oracle 9.0 (x86 のみ) と、Microsoft OLE DB Provider for Oracle または .NET 固有の OLE DB プロバイダーを使用。

  • IBM DB2 8.1 (x86, x64, ia64) と、Microsoft OLE DB Provider for DB2 を使用。Microsoft SQL Server 2005 Enterprise Edition または Microsoft SQL Server 2005 Developer Edition についてのみ利用可能で、Microsoft SQL Server Service Pack 1 の Feature Pack としてダウンロード可能。

  • Access と Microsoft Jet 4.0 OLE DB プロバイダーを併用 (x86 のみ)。

  • NCR の Teradata v2R6 と OLE DB 1.3 プロバイダーを併用 (x86 のみ)。

  • Teradata マネージ プロバイダー (x86、x64、および ia64)。 

注意

Oracle OLE DB プロバイダーなどのサード パーティ プロバイダーを使用して、サード パーティ製データベースと接続することもできます。ただし、その場合は、プロバイダーの提供元が使用するデータベースをサポートしていることが条件となります。

少なくとも、データ ソースには、識別子、名前、および接続文字列が含まれます。ソース データのアクセスに使用される接続文字列には次の情報を指定します。

  • プロバイダー名。

  • 指定されたプロバイダーを使用するデータ ソースへの接続に必要な情報特定のデータ ソースのプロパティ設定は、プロバイダーによって異なります。

  • プロバイダーでサポートされている、または必要とされる他のプロパティ。

Analysis Services サービスは、その独自のセキュリティ資格情報または他に指定されたセキュリティ資格情報のいずれかを使用してデータ ソースに接続できます。OLAP 処理タスクの場合、Analysis Services サービスは、データ ソースへの接続の際に、そのサービス アカウントまたは指定されたユーザー アカウントのいずれかのセキュリティ コンテキストで実行する必要があります。データ マイニング クエリの場合、Analysis Services サービスは、その独自のサービス アカウントのコンテキストか、指定されたユーザー アカウントのコンテキストで実行できます。あるいは、現在のユーザーの権限を借用してデータ ソースに接続することもできます。権限借用の詳細については、「データ ソース ウィザードを使用したデータ ソースの定義 (Analysis Services)」を参照してください。

注意

複数のデータ ソースが定義され、単一のクエリにおいて複数のソースからデータをクエリする場合 (スノーフレーク ディメンションの場合など) は、OpenRowset を使用してリモート クエリをサポートするデータ ソースを定義する必要があります。通常、このデータ ソースが Microsoft SQL Server データ ソースになります。

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