Analysis Services の配置方法
Microsoft SQL Server Analysis Services プロジェクトの開発が完了したら、Analysis Services のインスタンスを 5 とおりの方法で配置することができます。これらの方法を次に示します。リンクをクリックすると、各テクニックを使用するために必要な補足情報が表示されます。
5 つの配置方法
ここでは、利用可能な 5 つの配置方法を効果の大きいものから、分析管理オブジェクト (AMO) オートメーション、XMLA スクリプト、Analysis Services 配置ウィザード、同期ウィザード、バックアップおよび復元の順に説明します。AMO オートメーションは、最も柔軟性のある方法です。SQL Server エージェントを AMO アプリケーションと共に使用すると、あらかじめ設定したスケジュールに従って配置を実行できます。SQL Server エージェントを使用すると、XMLA スクリプトもあらかじめ設定したスケジュールに従って実行できますが、XMLA スクリプトには AMO ほどの柔軟性はありません。AMO では、さまざまなすべての管理コマンドをホストすることにより、広範にわたる機能を実現しています。配置ウィザードを使用すると、プロジェクト ビルドの出力ディレクトリによって作成される Analysis Services ファイルからインスタンスを直接配置できます。バックアップと復元は、他の配置方法ほど頻繁には使用されませんが、インフラストラクチャの要件を最小限に抑えながら配置をすばやく完了することができます。
AMO オートメーションによる配置
分析管理オブジェクト (AMO) を使用すると、開発者は Analysis Services の完全なコマンド セットのプログラム インターフェイスを利用できます。そのため、AMO は、配置に使用されるだけでなく、サポートされる豊富な管理コマンドにアクセスするためにも使用されます。管理タスクを自動化するための AMO の使用方法の詳細については、「分析管理オブジェクト (AMO)」を参照してください。
XMLA スクリプトによる配置
XMLA スクリプトは、配置プロセスを定義し、それをコード化して XMLA スクリプトに保存することにより、SQL Server Management Studio で簡単に作成できます。XMLA スクリプトをファイルに保存すると、簡単に、スケジュールに基づいてスクリプトを実行したり、Analysis Services のインスタンスに直接接続しているアプリケーションにスクリプトを埋め込んだりすることができます。XMLA スクリプトの使用方法の詳細については、「ASSL スクリプトの使用」を参照してください。
配置ウィザード
専用に配置する場合は、Analysis Services 配置ウィザードを使用すると便利です。XMLA スクリプトを SQL Server Management Studio に保存して後で使用するのと同様に、配置ウィザードのスクリプトも保存できます。配置ウィザードは、対話的に実行することも、コマンド プロンプトから実行することも可能です。配置ウィザードの実行方法の詳細については、「Analysis Services 配置ウィザードの実行」を参照してください。配置ウィザードの一般的な情報については、「Analysis Services 配置ウィザードの使用」を参照してください。
同期ウィザードによる配置
同期ウィザードを使用すると、コピー元のサーバーからコピー先のサーバーにデータとメタデータをコピーできます。配置するデータベース コピーがコピー元のサーバーにある場合、データベース コピーをコピー先のサーバーにコピーするのは簡単です。コピー先のサーバーに同じデータベースのコピーが既にある場合、同期操作は影響を受けず、データベースが更新されます。データベースがない場合は、新しいデータベースがコピー先のサーバーにコピーされます。Analysis Services データベースの同期をとる方法については、「Analysis Services データベースの同期をとる方法」を参照してください。
バックアップ/復元による配置
バックアップは、Analysis Services データベースを転送する最も簡単な方法です。[バックアップ] ダイアログ ボックスを使用すると、オプション構成を設定した後で、ダイアログ ボックスから直接バックアップを実行できます。また、スクリプトを作成して保存し、必要なときに実行することもできます。バックアップを使用したデータベース転送の詳細については、「バックアップ オプション」を参照してください。