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リモート パーティション

リモート パーティションのデータは、パーティションとその親キューブの定義 (メタデータ) を格納しているインスタンスとは別の Microsoft SQL Server Analysis Services インスタンスに格納されます。リモート パーティションは、パーティションとその親キューブが定義されているインスタンスと同じ Analysis Services インスタンスで管理されます。

注意

リモート パーティションを格納するには、コンピューターに SQL Server Analysis Services のインスタンスがインストールされており、パーティションを定義したインスタンスと同じレベルの Service Pack が実行されている必要があります。以前のバージョンの Analysis Services インスタンス上でのリモート パーティションはサポートされていません。

リモート パーティションがメジャー グループに含まれている場合、キューブのメモリおよび CPU 使用率は、メジャー グループ内のすべてのパーティション間で分散されます。たとえば、リモート パーティションが単独で、または親キューブの処理の一部として処理される場合、そのパーティションのメモリおよび CPU 使用率の大部分は Analysis Services のリモート インスタンスで発生します。

注意

リモート パーティションを含んでいるキューブには、書き込み許可ディメンションを含めることができます。ただし、これはキューブのパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。書き込み許可ディメンションの詳細については、「書き込み許可ディメンション」を参照してください。

リモート パーティションのストレージ モード

リモート パーティションでは、ローカル パーティションで使用する多次元 OLAP (MOLAP)、ハイブリッド OLAP (HOLAP)、リレーショナル OLAP (ROLAP) のストレージ型のいずれかを使用できます。リモート パーティションでは、プロアクティブ キャッシュも使用できます。リモート パーティションのストレージ モードに応じて、Analysis Services のリモート インスタンスに次のデータが格納されます。

ストレージ型

データ

MOLAP

パーティションの集計と、パーティションのソース データのコピー

HOLAP

パーティションの集計

ROLAP

パーティション データなし

Analysis Services の複数のインスタンスに格納された複数の MOLAP パーティションまたは HOLAP パーティションがメジャー グループに含まれる場合、キューブでは Analysis Services のそれらのインスタンス間でメジャー グループのデータを分散します。

リモート パーティションのマージ

リモート パーティションは、Analysis Services の同一のリモート インスタンスに格納されている他のリモート パーティションとのみマージできます。パーティションのマージの詳細については、「パーティションのマージ」を参照してください。

リモート パーティションのアーカイブと復元

リモート パーティションのデータのアーカイブまたは復元は、リモート パーティションを格納するデータベースをアーカイブまたは復元するときに行えます。リモート パーティションを復元せずにデータベースを復元する場合、リモート パーティションを処理しないとパーティションのデータを使用できません。データベースのアーカイブと復元の詳細については、「バックアップと復元の管理 (Analysis Services)」を参照してください。