Analysis Services データベースの同期
データベースの同期ウィザードでは、コピー元サーバー上のデータベースからコピー先サーバー上のデータベースにデータおよびメタデータをコピーすることによって、2 つの Microsoft SQL Server Analysis Services データベースの同期をとります。このウィザードは、ステージング サーバーから実稼動サーバーにデータベースを展開する場合や、データとメタデータが変更された実稼動サーバー上のデータベースとステージング サーバー上のデータベースの同期をとる場合にも使用できます。
このウィザードで 2 つのデータベース間のデータの同期をとっている間、ユーザーはコピー先データベースに対してクエリを続行できます。同期が完了すると、Analysis Services は新しくコピーしたデータおよびメタデータにユーザーを自動的に切り替え、コピー先データベースから古いデータを削除します。
注 |
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データベースの同期ウィザードでは、後で実行してデータベースの同期をとるためのスクリプトも作成できます。 |
データベースの同期ウィザードまたは生成された同期スクリプトを Microsoft Windows フェールオーバー クラスタリングおよびネットワーク負荷分散 (NLB) と併用することによって、Analysis Services データベースおよびキューブの可用性とスケーラビリティを向上させることができます。Windows のクラスタ化と NLB の詳細については、Microsoft Windows Server 2003 Web サイトの「テクノロジ」の下にある「クラスタ サービス」を参照してください。
データベースの同期ウィザードの実行
データベースの同期ウィザードでは、データおよびメタデータのコピー元となるサーバーおよびデータベースを選択できるだけでなく、ローカル パーティション セットまたはリモート パーティション セットの場所を変更することもできます。たとえば、パーティションのセットがコピー元サーバーの C ドライブにインストールされている場合、これらのパーティションをコピー先サーバーの別の場所にコピーできます。既定の場所を変更しない場合、コピー元サーバー上の各キューブ内のメジャー グループ パーティションは、コピー先サーバーの同じ場所に配置されます。同様に、コピー元サーバーがリモート パーティションを使用する場合、コピー先サーバーも同じリモート パーティションを使用します。
データベースの同期ウィザードには、次の同期オプションがあります。
[セキュリティの同期方法] 既定では、既存のセキュリティ グループに属するメンバシップを除き、すべてのデータおよびメタデータの同期がとられます。また、データおよびメタデータの同期時に、すべてのセキュリティ設定をコピーするか、あるいは一切無視することもできます。
[データベースの同期中に圧縮を使用する] 既定では、同期時にすべてのデータおよびメタデータが圧縮されます。
データベースの同期ウィザードの実行方法については、次の手順を参照してください。
データベースの同期ウィザードを実行するには
SQL Server Management Studio で、Analysis Services のインスタンスに接続します。
オブジェクト エクスプローラで、同期をとるデータベースを右クリックし、[同期] をクリックします。
注 オブジェクト エクスプローラで選択したデータベースがコピー先データベースになります。データベースの同期ウィザードを使用してコピー元データベースを選択します。
データベースの同期ウィザードでの後続の手順については、「Analysis Services データベースの同期をとる方法」を参照してください。