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集計のデザイン

パーティションのストレージ オプションを設定し、集計をデザインするには、集計のデザイン ウィザードを使用します。このウィザードでは、メジャー グループのパーティションが一度に 1 つずつ処理されるため、パーティションごとに異なるオプションとデザインを選択できます。画面に表示される手順に従って操作するだけで、パーティションのストレージを構成し、集計をデザインできます。ストレージの構成の詳細については、「ストレージの構成」を参照してください。

集計とは、Microsoft SQL Server Analysis Services で高速なクエリ応答を実現するために、キューブ データを事前に計算してまとめたものです。ウィザードでデザインする集計数の制御方法を選択すると、集計がデザインされます。

その目的は、最適な数の集計をデザインすることにあります。集計数が最適であれば、満足のゆく応答時間が得られるだけでなく、パーティションのサイズが過度に大きくなるのを防ぐことができます。集計の数を多くすると、応答時間は短くなりますが、必要な記憶領域が増加し、計算にかかる時間が長くなる場合があります。さらに、ウィザードでは、初めのころに行う集計の方が、後から行う集計よりもパフォーマンスがより向上するように、さらに多くの集計をデザインしていきます。不要な集計を減らしても、パフォーマンスを向上させることができます。ウィザードがデザインする集計の数は、ウィザードに用意されている以下のいずれかの方法で調整できます。

  • 集計に使用する記憶領域を制限する。

  • パフォーマンスを制限する。

  • パフォーマンスとサイズの比較を示すグラフが許容可能なパフォーマンスの値で横ばいになったら、ウィザードを手動で停止する。

  • 集計をデザインしない。

ストレージをデザインするには、ウィザードが対象サーバー上の Analysis Services に接続できる必要があります。対象サーバーで Analysis Services が実行されていない場合や、それ以外の理由でストレージ デザイン プロセスが対象サーバーに接続できない場合は、ウィザードにエラー メッセージが表示されます。

ストレージ デザイン ウィザードの最後の手順では、処理を今すぐに行うか、後で行うかを指定するオプションが表示されます。すぐに処理すると、このウィザードでデザインした集計が作成されますが、保留にすると、デザインした集計は後で処理するために保存され、処理しないでデザイン行動を継続できます。パーティションのサイズによっては、処理にかなりの時間がかかる場合があります。必要に応じて、パーティションの処理を中断することもできます。