Management Studio でレポート サーバーに接続する方法
SQL Server Management Studio (SSMS) のオブジェクト エクスプローラーでは、SQL Server ファミリの任意のサーバーに接続して、そのコンテンツをグラフィカルに表示できます。Reporting Services については、オブジェクト エクスプローラーを使用して、次のことを実行できます。
レポート サーバーの機能を有効にする。
サーバーの既定値を設定し、ロールの定義を構成する。
実行中のジョブを管理する。
ジョブ スケジュールを管理する。
ネイティブ モードのレポート サーバーまたは SharePoint 統合モードで実行されているレポート サーバーに接続できます。接続の構文および実行できる操作の種類は、レポート サーバーのサーバー モードおよび権限によって異なります。レポート サーバーに接続できない場合または特定のタスクを実行できない場合は、権限が不足しているか、レポート サーバー名が正しく指定されていないことが考えられます。権限および接続構文の詳細については、このトピックの最後に掲載された表を参照してください。
オブジェクト エクスプローラーを使用してレポート サーバーのコンテンツを表示したり管理したりすることはできません。コンテンツ管理は、レポート サーバーがネイティブ モードで動作している場合はレポート マネージャーを使用し、レポート サーバーが SharePoint 統合モードで動作している場合は SharePoint サイトを使用して実行する必要があります。
オブジェクト エクスプローラーでは、同じサーバー グループに登録された複数のサーバー インスタンスへの接続を同じワークスペースで開くことができます。Management Studio でレポート サーバー インスタンスに接続するには、そのサーバーが登録されている必要があります。 既にレポート サーバーが登録されている場合は、この手順をスキップできます。レポート サーバーを登録する手順については、このトピックの最後に説明します。
ヒント |
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SSMS を起動したときにレポート サーバーの [プロパティ] メニュー項目が無効になっている場合は、オペレーティング システムがユーザー アカウント制御 (UAC) を有効にして構成されていることが考えられます。SSMS を管理者として起動するには、SSMS アイコンを右クリックして [管理者として実行] をクリックする必要があります。 |
ネイティブ モードのレポート サーバーに接続するには
まだオブジェクト エクスプローラーを開いていない場合は、[表示] メニューから選択します。
[接続] をクリックしてサーバーの種類を一覧表示し、[Reporting Services] を選択します。
[サーバーへの接続] ダイアログ ボックスに、レポート サーバー インスタンスの名前を入力します。レポート サーバー インスタンスの名前は、SQL Server インスタンスの名前に基づいています。既定では、ローカル レポート サーバー インスタンスのインスタンス名はコンピューター名です。レポート サーバーを名前付きインスタンスとしてインストールした場合は、<servername>[\<instancename>] という構文を使用してサーバーを指定します。
認証の種類を選択します。Windows 認証を使用している場合は、資格情報を使用して接続する必要があります。基本認証またはフォーム認証を選択した場合は、アカウントおよびパスワードを入力します。
[接続] をクリックします。レポート サーバーがオブジェクト エクスプローラーに表示されます。
サーバー ノードを右クリックし、システムのプロパティおよびサーバーの既定値を設定します。詳細については、「レポート サーバーのプロパティを設定する方法 (Management Studio)」を参照してください。
SharePoint 統合モードのレポート サーバーに接続するには
まだオブジェクト エクスプローラーを開いていない場合は、[表示] メニューから選択します。
[接続] をクリックしてサーバーの種類を一覧表示し、[Reporting Services] を選択します。
[サーバーへの接続] ダイアログ ボックスに、SharePoint サイトへの URL を入力します。「http://<Web サーバー>/sites/<サイト>」という構文に従って入力してください。
認証の種類を選択します。Windows 認証を使用している場合は、資格情報を使用して接続する必要があります。基本認証またはフォーム認証を選択した場合は、アカウントおよびパスワードを入力します。
[接続] をクリックします。レポート サーバーがオブジェクト エクスプローラーに表示されます。
サーバー ノードを右クリックし、システムのプロパティおよびサーバーの既定値を設定します。詳細については、「レポート サーバーのプロパティを設定する方法 (Management Studio)」を参照してください。
レポート サーバーを登録するには
レポート サーバーに接続できない場合は、レポート サーバーへのアクセス権がないか、レポート サーバーがまだ登録されていません。サーバーを登録するには、[表示] メニューの [登録済みサーバー] をクリックします。
Reporting Services のアイコンをクリックします。
[Reporting Services] を右クリックし、[新規作成] をポイントして、[サーバーの登録] をクリックします。[新規サーバーの登録] ダイアログ ボックスが表示されます。
[サーバー名] に値を入力します。指定する値は、サーバーのモードによって異なります。
ネイティブ モードのレポート サーバーでは、レポート サーバー インスタンスの名前を入力します。レポート サーバー インスタンスの名前は、SQL Server インスタンスの名前に基づいています。既定では、ローカル レポート サーバー インスタンスのインスタンス名はコンピューター名です。レポート サーバーを名前付きインスタンスとしてインストールした場合は、<サーバー名>[\<インスタンス名>] の形式でサーバーを指定します。
SharePoint 統合モードで動作するレポート サーバーの場合、接続先のサーバーは、レポート サーバーが接続されている SharePoint サイトです。SharePoint サイトに接続して初めて、レポート サーバーのコンテンツおよび操作へのアクセスを制御する権限レベルを閲覧できるようになります。サイト コレクション内の任意のサイトを指定できます。「http://mysharepointsite」という構文に従って入力してください。
[認証] では、Web サーバーへのアクセスに使用する認証モードを選択します。レポート サーバーで既に使用している認証モードを選択する必要があります。
既定のセキュリティを使用している場合は、[Windows 認証] を選択します。
カスタム セキュリティ拡張機能をインストールして配置した場合は、[フォーム認証] を選択します。
基本認証を使用するようにレポート サーバーを構成した場合は、[基本認証] を選択します。
レポート サーバーが SharePoint 統合モード用に構成されている場合は、[Windows 認証] を選択します。
[テスト] をクリックすると、接続が検証されます。
メッセージが表示されたら、[OK] をクリックし、次に [保存] をクリックします。
接続構文と権限
次の表は、接続構文、操作、および、特定の操作を実行するために必要な権限をまとめたものです。
[サーバーの種類] として Reporting Services を指定した場合、[サーバーへの接続] ダイアログ ボックスには、レポート サーバーの名前または Web サービスのエンドポイントを指定できます。
接続先 |
タスク |
権限 |
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ネイティブ モードのレポート サーバー (既定のインスタンスまたは名前付きインスタンスとして接続) <サーバー名><_instance> レポート サーバーへの接続は、レポート サーバー WMI プロバイダーを介して行われます。 |
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システム管理者ロールへの割り当て。 |
ネイティブ モードのレポート サーバー (レポート サーバー Web サービスのエンドポイントを介し、既定のインスタンスまたは名前付きインスタンスとして接続) http://<サーバー名>/reportserver レポート サーバーの URL を指定することによって、レポート サーバーに接続することもできます。 |
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システム管理者ロールへの割り当て。 |
SharePoint 統合モードのレポート サーバー (SharePoint サイトを介して接続) http://<Web サーバー>/<SharePoint サイト> |
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接続先の SharePoint サイトに対するフル コントロール レベルの権限。 |
SharePoint 統合モードのレポート サーバー (レポート サーバー インスタンスの名前を介して接続) <サーバー名><_instance> |
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レポート サーバーと統合された SharePoint サイトに対するフル コントロール レベルの権限。 SharePoint サイトに接続せずに、レポート サーバーに接続した場合は、実行できるタスクの数が大幅に減っている点に注意してください。これは、レポート サーバーが、レポート サーバー データベースで保存または管理されているアプリケーション データのみ返すことができ、SharePoint の構成データベースとコンテンツ データベースに格納されたデータを返すことはできないためです。 |
関連項目
概念
変更履歴
変更内容 |
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SSMS を管理者として実行する必要があるという注意を追加しました。 |