リソースの管理
リソースはレポート サーバーに格納される管理対象アイテムですが、レポート サーバーで処理されるものではありません。通常、リソースにレポート ユーザー向けの外部コンテンツが用意されています。例としては、.jpg ファイルや、レポートで使用されるビジネス ルールを示す HTML ファイルなどがあります。JPG ファイルや HTML ファイルはレポート サーバーに格納されますが、このファイルはレポート サーバーで処理されずに、ブラウザーに直接渡されます。
リソース ファイルの追加と表示
レポート サーバーにリソースを追加するには、ファイルをアップロードまたはパブリッシュします。
操作 |
ファイルの種類 |
---|---|
アップロード |
レポート定義 (.rdl) ファイルとレポート モデル (.smdl) ファイルを除くすべてのファイルがアップロードされます。 リソースをアップロードするには、レポート サーバーがネイティブ モードで動作している場合はレポート マネージャーを使用し、レポート サーバーが SharePoint 統合モードで動作している場合は SharePoint サイト上のアプリケーション ページを使用する必要があります。詳細については、「ファイルまたはレポートをアップロードする方法 (レポート マネージャー)」または「SharePoint ライブラリにドキュメントをアップロードする方法 (Reporting Services の SharePoint 統合モード)」を参照してください。 |
パブリッシュ |
.rdl、.smdl、.rds データ ソース ファイルを除くすべてのファイルが、リソースとしてアップロードされます。リソースをパブリッシュするには、既存のアイテムをレポート デザイナーのプロジェクトに追加した後で、そのプロジェクトをレポート サーバーにパブリッシュします。 |
リソースはすべて、もともとはファイル システム上のファイルです。そのファイルがレポート サーバーにアップロードされることで、リソースになります。ASP.NET の制限により、ファイル サイズが既定で 4 MB 以下に限定されている以外は、アップロードできるファイルの種類に制限はありません。ただし、リソースとしてレポート サーバーにパブリッシュする場合には、適合する MIME の種類があるファイルの方が適しています。たとえば、HTML および JPG ファイルを基にしたリソースは、ユーザーがリソースをクリックすると、HTML は Web ページとして、JPG は画像として、ユーザーが見ることができる形でブラウザー ウィンドウで開かれます。これに対し、たとえばデスクトップ アプリケーション ファイルなど、適合する MIME の種類がないリソースは、ブラウザー ウィンドウに表示されない場合があります。
レポート ユーザーがリソースを表示できるかどうかは、ブラウザーの表示機能によって異なります。リソースはリソース サーバーで処理されないため、特定の MIME の種類を表示するための表示機能がブラウザーに必要となります。ブラウザーがコンテンツを表示できない場合、そのリソースを閲覧するユーザーが見ることができるのは、リソースの全般プロパティのみとなります。
リソースの保護と管理
リソースは、レポート サーバーのフォルダー階層に、レポート、共有データ ソース、共有スケジュール、フォルダーなどと共に名前付きアイテムとして置かれます。レポート サーバーに保存されているアイテムと同様に、リソースは検索、表示、保護、プロパティの設定を実行できます。リソースの表示や管理を行うには、リソース表示タスクやリソース管理タスクのロールが割り当てられている必要があります。
レポートからの画像リソースの参照
リソースには、レポートで参照する画像を含めることができます。レポートで外部画像を使用する必要がある場合、リソースに画像を保存しておくと次の利点が得られます。
レポート サーバー データベースにストレージを集中する。レポート サーバー データベースとその内容を別のコンピューターに移動しても、外部画像はレポート上にそのまま残ります。ディスク上や他のコンピューターに保存されている画像ファイルを追跡する必要はありません。
ファイル システムのセキュリティではなくロールの割り当てによって保護する。レポートの表示に使用した権限をリソースにも適用できます。一方、画像をディスク上に保存する場合は、匿名ユーザー アカウントまたは自動実行アカウントに、ファイルにアクセスするための権限を与える必要があります。
レポートに画像リソースを使用するには、画像ファイルをプロジェクトに追加し、そのプロジェクトをレポートと一緒にパブリッシュします。画像がパブリッシュされたら、レポート内の画像参照がレポート サーバー上のリソースを指定するように更新した後で、そのレポートのみを再パブリッシュして変更を保存します。以後、リソースを再パブリッシュすることで、レポートと関係なく画像を更新できるようになります。レポートでは、レポート サーバー上にある最新バージョンの画像が使用されます。
詳細については、「画像 (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)」および「リソースを更新する方法 (レポート マネージャー)」を参照してください。