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レポートに関する問題のトラブルシューティングの手法

このトピックの情報は、レポートのデザイン、レポートのプレビュー、ネイティブ モードまたは SharePoint 統合モードのレポート サーバーへのレポートのパブリッシュ、レポート サーバーでのレポートの表示、または別のファイル形式へのレポートのエクスポートを実行する際に発生する問題のトラブルシューティングを行ううえで参考になります。

テクニック : レポート サーバーを監視する

システム ツールとデータベース ツールを使用して、レポート サーバーの利用状況を監視することができます。また、レポート サーバーのトレース ログ ファイルを表示したり、レポート サーバーの実行ログで特定のレポートに関する詳細情報を照会したりすることもできます。パフォーマンス モニターを使用している場合は、レポート サーバー Web サービスと Windows サービスのパフォーマンス カウンターを追加して、要求時の処理やスケジュールされた処理でのボトルネックを特定できます。

詳細については、「監視 (Reporting Services)」を参照してください。

テクニック : レポート サーバー ログを表示する

Reporting Services では、特定のレポート、デバッグ情報、HTTP 要求と HTTP 応答、およびレポート サーバーのイベントに関するデータを記録するログ ファイルに、多数の内部イベントと外部イベントが記録されます。また、パフォーマンス ログを作成してから、収集するデータを指定するパフォーマンス カウンターを選択することもできます。インスタンスを既定どおりにインストールした場合のログ ファイルの既定のディレクトリは、<ドライブ>Program Files\Microsoft SQL Server\MSRS10_50.MSSQLSERVER\Reporting Services\LogFiles です。詳細については、「Reporting Services のログ ファイル」を参照してください。

レポートの待機が発生している原因がデータの取得なのか、レポートの処理なのか、またはレポートの表示なのかを具体的に特定するには、実行ログを使用します。詳細については、「レポート サーバー実行ログと ExecutionLog3 ビュー」を参照してください。

テクニック : レポート サーバーでレポート処理に関するエラー メッセージの呼び出し履歴を表示する

パブリッシュされたレポートをレポート マネージャーで表示する際、一般的な処理や表示のエラーを表すエラー メッセージが表示されることがあります。詳細を確認するには、呼び出し履歴を表示します。

呼び出し履歴を表示するには、レポート サーバーにローカル管理者の資格情報を使ってログオンし、レポート マネージャーのページを右クリックして [ソースの表示] をクリックします。呼び出し履歴には、エラー メッセージの詳細なコンテキストが示されます。

テクニック : SQL Server Management Studio を使用してクエリと資格情報を確認する

SQL Server Management Studio は、SQL Server 2008 に付属する SQL Server 管理ツールに含まれています。このツールを使用すると、複雑なクエリをレポートに含める前に検証できます。また、Microsoft Windows の Run As を使用して Management Studio を実行し、別のセキュリティ コンテキストでデータ ソースにアクセスすることもできます。

詳細については、「SQL Server Management Studio データベース エンジン クエリ エディター ウィンドウ」および「オブジェクト エクスプローラの使用」を参照してください。

テクニック : クライアント上にキャッシュされたレポート データを使用して問題のあるレポートを分析する

レポート作成者が Business Intelligence Development Studio でレポートを作成する場合は、レポート作成クライアントで、データがレポートのプレビュー時に使用される .rdl.data ファイルとしてキャッシュされます。キャッシュは、クエリが変更されるたびに更新されます。レポートに関する問題をデバッグするには、レポート データが更新されないようにしてデバッグ中にデータが変更されることを防ぐと役立つ場合があります。

BI Development Studio で使用できるのがキャッシュ データのみかどうかを制御するには、BI Development Studio ディレクトリ内の devenv.exe.config に次のセクションを追加します。既定のディレクトリの場所は、<ドライブ>:Program Files\Microsoft Visual Studio 9.0\Common7\IDE です。

<system.diagnostics>
      <switches>
         <add name="Microsoft.ReportDesigner.ReportPreviewStore.ForceCache" value="1" />
      </switches>
   </system.diagnostics>

値が 1 に設定されていれば、キャッシュされたレポート データのみが使用されます。レポートのデバッグが完了したら、このセクションを削除してください。