VPN を使用したインターネット経由のデータのパブリッシュ
仮想プライベート ネットワーク (VPN) 技術を使用すると、自宅、支店、リモート クライアント、および他社で作業しているユーザーが安全な通信を維持しながらインターネット経由で企業ネットワークに接続できます。ユーザーは、ローカル エリア ネットワーク (LAN) 上にいる場合と同じように Windows 認証を使用できます。すべての種類の Microsoft SQL Server レプリケーションは VPN 経由でデータをレプリケートできますが、マージ レプリケーションを使用している場合は、VPN の必要がない Web 同期を検討してください。詳細については、「マージ レプリケーションの Web 同期」を参照してください。
VPN にはクライアント ソフトウェアが含まれているので、コンピュータはインターネットを介して (場合によってはイントラネットも介して)、専用のコンピュータまたはサーバー内のソフトウェアに接続できます。ユーザー認証方式に加えて、オプションで接続の両端に暗号化が使用されます。インターネットを介しての VPN 接続は、論理的にはサイト間のワイド エリア ネットワーク (WAN) リンクとして動作します。
VPN は、別のネットワークを使用して、ネットワークのコンポーネントに接続します。接続するには、ユーザーは Microsoft Point-to-Point トンネリング プロトコル (PPTP) またはレイヤ 2 トンネリング プロトコル (L2TP) などのプロトコルを使用して、インターネットまたは別のパブリック ネットワークを経由したトンネリングを行います。以前はプライベート ネットワークでのみ実現されていたセキュリティと機能が、この環境でも同じように実現されます。PPTP は、Microsoft Windows NT Version 4.0 および Microsoft Windows 2000 以上のオペレーティング システムで使用できます。L2TP は、Windows 2000 以上で使用できます。
ユーザーには、インターネットの中間のルーティング インフラストラクチャは見えず、データが専用のプライベート リンクを経由して送信されているように感じられます。ユーザーにとっては、VPN によってユーザーのコンピュータと企業のサーバー間がポイント ツー ポイントで接続されているのと同様になります。
リモート クライアントが VPN を使用して接続するように構成され、インターネットにアクセスし、企業 LAN にログインした後は、そのリモート クライアントが LAN に直接接続しているのと同じようにレプリケーションを構成できます。セキュリティを確保するため、VPN 経由で接続しているユーザーと LAN で直接接続しているユーザーには別々のネットワーク リソースを提供することができます。
VPN の設定の詳細については、Microsoft Windows のマニュアルを参照してください。