Ytd (MDX)
時間ディメンションの Year レベルという制約の中で、指定されたメンバーと同じレベルにある兄弟メンバーのセットを返します。先頭は最初の兄弟、末尾は指定されたメンバーになります。
構文
Ytd( [ Member_Expression ] )
引数
- Member_Expression
メンバーを 1 つ返す有効な多次元式 (MDX) 式です。
説明
メンバー式が指定されていない場合、既定値は、メジャー グループ内の Time 型の最初のディメンションに含まれる Years 型のレベルを持つ最初の階層の現在のメンバーになります。
Ytd 関数は、レベルの基になる属性階層の Type プロパティを Years に設定するための PeriodsToDate 関数のショートカット関数です。つまり、Ytd(Member_Expression) と PeriodsToDate(Year_Level_Expression,Member_Expression) は等価です。この関数は、Type プロパティが FiscalYears に設定されている場合は機能しないことに注意してください。
例
次の例では、Adventure Works キューブから、Date ディメンションに含まれる 2003 年の最初の 8 か月を集計した Measures.[Order Quantity] メンバーの合計を返しています。
WITH MEMBER [Date].[Calendar].[First8MonthsCY2003] AS
Aggregate(
YTD([Date].[Calendar].[Month].[August 2003])
)
SELECT
[Date].[Calendar].[First8MonthsCY2003] ON COLUMNS,
[Product].[Category].Children ON ROWS
FROM
[Adventure Works]
WHERE
[Measures].[Order Quantity]
多くの場合、Ytd はパラメーターを指定せずに使用されます。つまり、CurrentMember (MDX) 関数は、次のクエリに示すように、今年に入ってからの累積合計をレポートに表示します。
WITH MEMBER MEASURES.YTDDEMO AS
AGGREGATE(YTD(), [Measures].[Internet Sales Amount])
SELECT {[Measures].[Internet Sales Amount], MEASURES.YTDDEMO} ON 0,
[Date].[Calendar].MEMBERS ON 1
FROM [Adventure Works]