SAP NetWeaver BI 接続 (SSRS)
SAP NetWeaver® Business Intelligence の外部データ ソースのデータをレポートに含めるには、種類が SAP NetWeaver Business Intelligence のレポート データ ソースに基づいたデータセットが必要です。このビルトイン データ ソースの種類は、Microsoft .NET Framework Data Provider 1.0 for SAP NetWeaver Business Intelligence のデータ拡張機能に基づいています。
このデータ拡張機能を使用すると、SAP NetWeaver Business Intelligence の外部データ ソースで定義された InfoCube、MultiProvider (仮想 InfoCube)、および Web 対応クエリから多次元データを取得できます。
このトピックの情報を使用して、データ ソースを作成してください。手順の詳細については、「データ接続またはデータ ソースの追加および確認を行う方法 (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)」を参照してください。
この記事の内容
接続文字列
資格情報
クエリ
拡張フィールド プロパティ
解説
操作方法に関するトピック
関連セクション
接続文字列
データ ソースに接続するときに使用する接続情報および資格情報については、データベース管理者に問い合わせてください。次の接続文字列では、8000 番ポートを使用してサーバー上の SAP NetWeaver Business Intelligence データ ソースを指定し、SOAP を使用してインターネット経由の XML for Analysis Services (XMLA) を指定しています。
DataSource=http://mySAPNetWeaverBIServer:8000/sap/bw/xml/soap/xmla
接続文字列のその他の例については、「レポート ビルダー 3.0 のデータ接続、データ ソース、および接続文字列」を参照してください。
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資格情報
クエリの実行、ローカルでのレポートのプレビュー、およびレポート サーバーからのレポートのプレビューには、資格情報が必要です。
レポートをパブリッシュした後、レポートをレポート サーバーで実行するときに、データを取得するための権限が有効であるように、データ ソースの資格情報を変更することが必要になる場合があります。
詳細については、「データ接続、データ ソース、および接続文字列 (SSRS)」または「レポート ビルダー 3.0 での資格情報の指定」を参照してください。
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クエリ
グラフィカル クエリ デザイナーのデザイン モードまたはクエリ モードを使用すると、データ ソース上の基になるデータ構造を参照しながら、多次元式 (MDX) クエリを作成できます。デザイン時には、クエリ デザイナーから対話的にクエリを実行して結果を確認することができます。作成したクエリによって、データセットのフィールドが定義されます。実行時には、データ ソースから実際のデータが返されます。グラフィカル クエリ デザイナーでは、次の操作を実行できます。
デザイン モードでは、ディメンション、メンバー、メンバーのプロパティ、主要データなどを、データ ソースからデータ ペインにドラッグして、多次元式 (MDX) クエリを作成できます。計算されるメンバー ペインから、計算されるメンバーをデータ ペインにドラッグして、追加のデータセット フィールドを定義できます。
クエリ モードでは、ディメンション、メンバー、メンバーのプロパティ、主要データなどをクエリ ペインにドラッグするか、MDX テキストを直接クエリ ペインに入力できます。計算されるメンバー ペインから、計算されるメンバーをデータ ペインにドラッグして、追加のデータセット フィールドを定義できます。
クエリを作成すると、クエリ デザイナーは MDX クエリに既定のプロパティを自動的に追加します。既定のプロパティ以外のプロパティを含めるには、MDX クエリを手動で変更する必要があります。
このクエリ デザイナーを使った作業の詳細については、「SAP NetWeaver BI Query Designer のユーザー インターフェイス (レポート ビルダー 3.0)」を参照してください。
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拡張フィールド プロパティ
SAP NetWeaver Business Intelligence データ ソースは、拡張フィールド プロパティをサポートしています。拡張フィールド プロパティは、Value と IsMissing に追加する形で、データ処理拡張機能によってデータセットのフィールドに定義されるプロパティです。拡張プロパティには、定義済みのプロパティやカスタム プロパティがあります。定義済みのプロパティは、複数のデータ ソースに共通のプロパティです。カスタム プロパティは、各データ ソースの固有のプロパティです。
フィールド プロパティの操作
拡張フィールド プロパティは、レポート レイアウトにドラッグすることのできるアイテムとして [レポート データ] ウィンドウには表示されません。その代わりに、このプロパティの親フィールドをレポートにドラッグすることによって、既定のプロパティである Value を必要なプロパティに変更することが可能です。たとえば、MDX クエリ デザイナーで、メタデータ ペインからクエリ ペインにレベルをドロップすることによって Calendar Year/Month Level 01 というフィールド名を作成した場合、カスタムの拡張プロパティ Long Name を式の中で参照するには、次の構文を使用します。
=Fields!Calendar_Year_Month_Level_01("Long Name")
メタデータ ペインでフィールドにカーソルを合わせると、拡張フィールド プロパティの名前がツールヒントに表示されます。基になるデータを探索するときに使用できるクエリ デザイナーの詳細については、「SAP NetWeaver BI Query Designer のユーザー インターフェイス」を参照してください。
注 |
---|
拡張フィールド プロパティに対応する値が存在するのは、レポートを実行して対応するデータセットのデータを取得する際に、データ ソースによって値が提供された場合のみです。その場合、以下に示す構文を使用して、すべての式からこれらの Field プロパティ値を参照できます。ただし、これらのフィールドはこのデータ プロバイダーに固有であり、レポート定義言語には含まれないため、これらの値に加えた変更はレポート定義には保存されません。 |
定義済みの拡張プロパティを式の中で参照するには、次のいずれかの構文を使用します。
Fields!FieldName.PropertyName
Fields!FieldName("PropertyName")
カスタム拡張プロパティを式の中で参照するには、次の構文を使用します。
- Fields!FieldName("PropertyName")
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定義済みフィールド プロパティ
次の表に、SAP NetWeaver Business Intelligence データ ソースで使用できる定義済みフィールド プロパティの一覧を示します。
プロパティ |
データ型 |
説明/有効値 |
---|---|---|
Value |
Object |
フィールドのデータ値を指定します。 |
IsMissing |
Boolean |
フィールドが結果データセットに存在するかどうかを示します。 |
FormattedValue |
String |
主要データの書式設定した値を返します。 |
BackgroundColor |
String |
データベースで定義されたフィールドの背景色を返します。 |
Color |
String |
データベースで定義されたアイテムの前景色を返します。 |
Key |
Object |
レベルのキーを返します。 |
LevelNumber |
Integer |
親子階層の場合は、レベル番号またはディメンション番号を返します。 |
ParentUniqueName |
String |
親子階層の場合は、親レベルの完全修飾名を返します。 |
UniqueName |
String |
レベルの完全修飾名を返します。たとえば、従業員の UniqueName 値は、[0D_Company].[10D_Department].[11] です。 |
フィールドおよびフィールド プロパティを式の中で使用する方法の詳細については、「式での組み込みコレクションの使用 (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)」を参照してください。
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解説
このデータ プロバイダーでは使用できないレポート配信モードもあります。このデータ処理拡張機能では、データ ドリブン サブスクリプションを使ったレポートの配信はサポートされません。詳細については、「サブスクライバ データに対する外部データ ソースの使用」を参照してください。
詳細については、「SAP NetWeaver Business Intelligence での SQL Server 2008 Reporting Services の使用」を参照してください。
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操作方法に関するトピック
データ接続、データ ソース、およびデータセットを操作する手順について説明します。
データ接続またはデータ ソースの追加および確認を行う方法 (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)
共有データセットまたは埋め込みデータセットを作成する方法 (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)
データセットにフィルターを追加する方法 (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)
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関連セクション
次に示すセクションでは、レポート データの概念に関する詳細な情報と、データに関連するレポートのパーツを定義、カスタマイズ、および使用する手順に関する情報を提供します。
レポートへのデータの追加 (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)
レポートのデータへのアクセスの概要について説明します。レポート ビルダー 3.0 のデータ接続、データ ソース、および接続文字列
データ接続とデータ ソースに関する情報を提供します。データセットの作成と追加 (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)
埋め込みデータセットと共有データセットに関する情報を提供します。レポート データセット内のフィールドの操作 (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)
クエリによって生成されるデータセット フィールド コレクションについて説明します。Reporting Services でサポートされるデータ ソース (SSRS)
各データ拡張機能のプラットフォームおよびバージョン サポートに関する詳細な情報です。
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