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レポート ビルダー 3.0 のインストール、アンインストール、およびサポート

レポート ビルダーは、レポート、レポート パーツ、および共有データセットの作成、更新、および共有に使用できるレポート作成ツールです。レポート ビルダーには、スタンドアロンと ClickOnce の 2 つのバージョンがあります。スタンドアロン バージョンは、ユーザーまたは管理者によってコンピューターにインストールされます。ClickOnce バージョンは、SQL Server 2008 R2 Reporting Services と共に自動的にインストールされ、レポート マネージャーから、または Reporting Services と統合された SharePoint サイトからコンピューターにダウンロードされます。

レポート ビルダーのスタンドアロン バージョンは、Reporting Services のインストール時にインストールされません。このバージョンは、Microsoft ダウンロード センターから別途ダウンロードしてインストールする必要があります。

注意

レポート ビルダーは、Itanium ベースのコンピューターにはインストールできません。ClickOnce バージョンおよびスタンドアロン バージョンのレポート ビルダーの場合も同様です。

管理者は、通常、Reporting Services のインストールと構成、レポート ビルダーの ClickOnce バージョンを使用するための権限の許可、フォルダーの管理とレポート サーバーに保存されたレポート、レポート パーツ、および共有データセットに対する権限の管理を行います。Reporting Services の管理の詳細については、msdn.microsoft.com で、SQL Serverオンライン ブックの「管理 (Reporting Services)」を参照してください。

この記事の内容

レポート ビルダーのインストール

レポート ビルダーのアンインストール

レポート ビルダーのサポート

SQL Server のサンプル データベース

操作方法に関するトピック

レポート ビルダーのインストール

レポート ビルダーには、スタンドアロン バージョンと ClickOnce バージョンがあります。スタンドアロン バージョンはユーザーや管理者によってコンピューターにインストールされ、ClickOnce バージョンは SQL Server 2008 R2 Reporting Services と共にインストールされます。レポート ビルダーは、Microsoft ダウンロード センターからダウンロードできます。

注意

レポート ビルダーは、Itanium 64 ベースのコンピューターにはインストールできません。ClickOnce バージョンおよびスタンドアロン バージョンのレポート ビルダーの場合も同様です。

レポート ビルダーのいずれかのバージョンをインストールする場合は、事前にシステム要件を確認し、必須コンポーネントをすべてインストールしてください。

システム要件

レポート ビルダーをインストールするには、Microsoft .NET Framework 3.5 がローカル コンピューターにインストールされている必要があります。.NET Framework がローカル コンピューターにインストールされていない場合にレポート ビルダーをインストールすると、インストールを続行して完了するために .NET Framework 3.5 をインストールするように求めるメッセージが表示されます。

.NET Framework 3.5 は無償です。.NET Framework 3.5 は、Microsoft ダウンロード センターからダウンロードできます。

レポート ビルダーは、.NET Framework 3.5 をサポートするどの Microsoft Windows オペレーティング システムにもインストールできます。たとえば、Windows XP、Vista、または Windows 7 にレポート ビルダーをインストールできます。

レポート ビルダーを実行するコンピューターには 512 MB の RAM があることが推奨されます。ただし、実行するレポートの複雑さによっては、必要な RAM が増減することがあります。

コンピューターへのスタンドアロン バージョンのレポート ビルダーの直接インストール

レポート ビルダーは、ダウンロード サイトの Microsoft ダウンロード センターからインストールします。または、ユーザーがインストール元として使用できる共有ドライブ上に、レポート ビルダーの Windows インストーラー パッケージである ReportBuilder3.msi ファイルを管理者が配置します。

また、コマンド ラインからインストールを実行して、サイレント インストールの実行、インストールのログ ファイルの書き込みなどのオプションを含めることもできます。使用可能なオプションについては、.msi ファイルを実行する Windows インストーラーのマニュアルを参照してください。

詳細については、「スタンドアロン バージョンのレポート ビルダーをインストールする方法 (レポート ビルダー 3.0)」を参照してください。

管理者は、Microsoft Systems Management Server (SMS) などのソフトウェアを使用してユーザーのコンピューターにプログラムをプッシュすることもできます。特定のソフトウェアを使用してレポート ビルダー 3.0 をインストールする方法については、そのソフトウェアのマニュアルを参照してください。SMS の詳細については、www.microsoft.com の SMS サイトを参照してください。

コンピューターへの ClickOnce バージョンのレポート ビルダーのインストール

レポート ビルダーの ClickOnce バージョンは、SQL Server 2008 R2 Reporting Services と共にインストールされます。SQL Server 2008 R2 Reporting Services のネイティブでのインストールと SharePoint 統合でのインストールの両方でインストールされます。

ClickOnce は、Windows アプリケーションを配置するための Microsoft テクノロジです。ClickOnce では、Web ページ上でリンクをクリックすることによって、レポート ビルダーのような Windows アプリケーションをインストールおよび実行することができます。ClickOnce アプリケーションの配置、ClickOnce アプリケーション セキュリティの適用、またはインターネット ゾーンでの ClickOnce アプリケーションの実行の詳細については、Microsoft Developer Network Web サイト (www.microsoft.com/msdn) の「Windows フォーム アプリケーションの ClickOnce 配置」、「Windows フォームのセキュリティの概要」、または「信頼されたアプリケーションの配置の概要」を参照してください。

レポート ビルダーの ClickOnce バージョンはレポート サーバー上にあり、レポート マネージャーの [レポート ビルダー] ボタンをクリックするか、または SharePoint ライブラリの [新しいドキュメント] メニューの [レポート ビルダー レポート] オプションをクリックすると、コンピューターにインストールされます。

注意

[新しいドキュメント] メニューに [レポート ビルダー レポート] オプション、[レポート ビルダーのモデル] オプション、および [レポート データ ソース] オプションが表示されない場合、それらのコンテンツの種類を SharePoint ライブラリに追加する必要があります。詳細については、msdn.microsoft.com で、SQL Serverオンライン ブックの「レポート サーバー コンテンツの種類をライブラリに追加する方法 (Reporting Services の SharePoint 統合モード)」を参照してください。

レポート ビルダーは、レポート マネージャーまたは SharePoint ライブラリから開くことができます。レポート ビルダーを開く方法の詳細については、「レポート ビルダーを起動する方法 (レポート ビルダー 3.0)」を参照してください。

レポート ビルダーの言語

レポート ビルダーは、英語に加えて 21 か国語で使用できます。レポート ビルダーのスタンドアロン バージョンをダウンロードする場合は、インストールする言語バージョンを選択します。使用する言語バージョンごとにダウンロードを繰り返す必要があります。

ClickOnce バージョンの場合は、SQL Server 2008 R2 Reporting Services のインストール時に、すべての言語バージョンがレポート サーバーにインストールされます。ユーザーのコンピューターのカルチャに応じて、コンピューターにインストールする言語バージョンが判断されます。カルチャと利用可能なレポート ビルダーの言語が一致しない場合は、英語バージョンがインストールされます。

次の表に、使用可能な言語バージョンに関する情報を示します。

LCID

言語

カルチャ

1028

中国語 (繁体字)

zh-TW

1029

チェコ語

cs-CZ

1030

デンマーク語

da-DK

1031

ドイツ語

de-DE

1032

ギリシャ語

el-GR

1033

英語

en-US

1035

フィンランド語

fi-FI

1036

フランス語

fr-FR

1038

ハンガリー語

hu-HU

1040

イタリア語

it-IT

1041

日本語

ja-JP

1042

韓国語

ko-KR

1043

オランダ語

nl-NL

1044

ノルウェー語 (ブークモール)

nb-NO

1045

ポーランド語

pl-PL

1046

ポルトガル語 (ブラジル)

pt-BR

1049

ロシア語

ru-RU

1053

スウェーデン語

sv-SE

1055

トルコ語

tr-TR

2052

中国語 (簡体字)

zh-CN

2070

ポルトガル語 (ポルトガル)

pt-PT

3082

スペイン語 (スペイン)

es-ES

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レポート ビルダー 3.0 のアンインストール

スタンドアロン バージョンのレポート ビルダーは、コントロール パネルまたはコマンド ラインからアンインストールできます。これは、スタンドアロン バージョンのレポート ビルダーのみです。レポート ビルダーの ClickOnce は、個別にアンインストールできません。常に、Reporting Services と共にインストールおよびアンインストールされます。

詳細については、「スタンドアロン バージョンのレポート ビルダーをアンインストールする方法 (レポート ビルダー 3.0)」を参照してください。

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レポート ビルダーのサポート

レポート作成者を支援するために、管理者は、レポート サーバー上のフォルダー、レポート、およびレポート関連アイテムを管理する必要があります。また、レポート サーバー上のリソースに対する権限を許可し、レポート サーバーにアクセスできるように構成する必要があります。

フォルダー、レポート、およびレポート関連アイテム

次のフォルダー、レポート、およびレポート関連アイテムをレポート サーバー上で管理します。

  • レポート、共有データ ソース、モデルなどを保存するフォルダー。

  • 個人用レポート。レポートとレポート関連アイテムを保存するプライベート フォルダーです。

  • 共有データ ソース。これにより、レポート作成者はレポートの外部に保存されているデータ ソースを使用できます。

  • 共有データセット。複数のユーザーが複数のレポートでそのまま使用できるクエリされたデータを提供できます。

  • テーブルやグラフなどのレポート パーツ。これにより、ユーザーはコラボレーション環境で他のユーザーによって作成されたレポートのパーツを拡張したり再利用したりできます。

  • レポート モデル。複雑なデータ ソースからレポート用のデータを簡単に取得できるようになります。

  • 背景画像やロゴなどの画像。複数のレポートで使用でき、簡単に管理できるようにレポートの外部に保存されます。

詳細については、msdn.microsoft.com で、SQL Serverオンライン ブックの「レポート サーバー コンテンツの管理」を参照してください。

権限

レポート サーバーに対する権限は管理者が付与します。レポート ビルダーのユーザーがレポート サーバーのコンテンツや機能にアクセスするには、レポート サーバーに対する権限が必要です。たとえば、レポート サーバーに保存されているレポート パーツの使用、レポートの更新と更新したレポートのレポート サーバーへの再保存、レポート マネージャーでのレポートの実行などが必要になる場合があります。ニーズや実行するタスクに応じて、低い権限または高い権限を許可します。たとえば、共有レポートを開くことだけが必要なユーザーには、共有レポートを変更する必要があるユーザーに比べて低い特権が設定された権限を許可します。

Reporting Services がネイティブ モードでインストールされている場合、管理者は次のタスクを実行できます。

  • 個人用レポート機能を有効にして、独自のレポートを作成して保存するためのプライベート フォルダーをユーザーに提供します。

  • パブリック フォルダーでレポート ビルダー ロールを使用して、ユーザーが共有レポートのコピーを開き、変更したバージョンをプライベート フォルダーに保存できるようにします。

  • パブリッシャー ロールを使用して、ユーザーがパブリック フォルダー内のレポートおよび共有データ ソースを管理できるようにします。このロールは、経験豊富なユーザーに割り当てます。

Reporting Services が SharePoint 統合モードでインストールされている場合、管理者は次のタスクを実行できます。

  • 既定で閲覧者グループに許可されている読み取り権限レベルを使用して、ユーザーがパブリック フォルダー内のレポートのコピーを開き、変更したレポートをプライベート フォルダーまたはユーザーのコンピューターに保存できるようにします。

  • 既定でメンバー グループに許可されている投稿権限レベルを使用して、ユーザーがパブリック フォルダー内のレポートおよび共有データ ソースを管理できるようにします。このレベルの権限は、経験豊富なユーザーに許可します。

権限とロールの作成および使用の一般的な情報については、msdn.microsoft.com にある Reporting Services SQL Server データベース エンジンのドキュメント (SQL Serverオンライン ブック) を参照してください。

レポート サーバーの構成

レポート ビルダーでレポートを作成し、Windows Vista、Windows Server 2008、または Windows 7 にインストールされている SQL Server のインスタンスに接続する場合、レポートを開くか保存するためにレポート サーバーにアクセスしようとすると、アクセス拒否エラーが発生する可能性があります。これは、Windows Vista、Windows Server 2008、および Windows 7 のユーザー アカウント制御 (UAC) というセキュリティ機能が原因です。この機能では、高度な権限の乱用を防ぐために、アプリケーションにアクセスする際に管理者権限が削除されます。

ただし、追加の構成を行うことによって、レポート ビルダーのユーザーはレポート サーバーを使用できるようになります。Reporting Services の URL を信頼済みサイトに追加できます。既定では、Windows Vista、Windows Server 2008、および Windows 7 の Internet Explorer 7.0 以降は保護モードで実行されます。保護モードとは、同じコンピューターで実行されている高レベルのプロセスにブラウザーの要求が到達するのを防ぐ機能です。レポート サーバー アプリケーションを信頼済みサイトに追加することで、それらのアプリケーションに対して保護モードを無効にすることができます。この変更を行うには、管理者権限が必要です。

Reporting Services の構成の詳細については、msdn.microsoft.com にある Reporting Services のドキュメントの「Reporting Services の構成」を参照してください。

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SQL Server のサンプル データベース

SQL Server 2008 R2 には、レポート作成の学習やサンプル レポートの作成に使用できる Adventure Works ファミリのサンプル データベースが用意されています。

これらのデータベースには次のバージョンがあります。

  • Adventure Works OLTP データベースは、架空の自転車メーカー (Adventure Works Cycles) 用のオンライン トランザクション処理の標準的なシナリオをサポートします。シナリオには、製造、販売、購買、製品管理、連絡先管理、および人事があります。

  • Adventure Works DW データベースは、データ ウェアハウスを構築する方法を示します。

  • Adventure Works AS プロジェクトは、ビジネス インテリジェンスのシナリオ用の AS データベースを構築するために使用できます。

  • Adventure Works LT データベースは、非常に単純化された小規模なサンプル データベースで、リレーショナル データベース テクノロジを初めて使用するユーザーに役立ちます。

サンプル データベースは SQL Server 2008 R2 に付属しておらず、SQL Server 2008 R2 Reporting Services またはスタンドアロン バージョンのレポート ビルダーのインストール時にインストールされません。サンプル データベースは、CodePlex の Microsoft SQL Server 2008 R2 コミュニティのプロジェクトと製品サンプルの Web ページからダウンロードしてください。サンプル データベースのすべてのバージョンが一緒にダウンロードされます。SQL Server 2005 および SQL Server 2008 と共にリリースされた以前のバージョンのデータベースをダウンロードすることもできます。

SQL Server 2008 R2 サンプル データベースのダウンロードおよびインストールに関する前提条件や手順については、CodePlex の「SQL Server 2008 サンプル データベースのインストールの前提条件」および「サンプル データベースのインストール」を参照してください。

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変更履歴

変更内容

レポート ビルダー 3.0 をインストールする際に使用するダウンロード サイトのリンクを更新しました。