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クロス検証レポートを作成する方法

SQL Server Analysis Services でクロス検証レポートを作成するには、他の種類の精度チャートとは若干異なる手順を実行する必要があります。これは、クロス検証レポートで外部データが使用されず、モデルのトレーニングに使用された元のデータのみが使用されるためです。したがって、データ ソースを選択したり、データ ソースの列をマイニング モデルの列にマップしたりする必要はありません。

以下は、クロス検証レポートを構成して生成する手順を示しています。クロス検証に関する一般的な情報については、「クロス検証 (Analysis Services - データ マイニング)」を参照してください。

他の種類の精度チャートを作成する方法については、「マイニング モデルの精度チャートを作成する方法」を参照してください。

注意

クロス検証に使用できるのは、現在選択されている構造に関連するモデルだけです。予測可能な属性がそれぞれに異なるモデルを構造がサポートしている場合、またはクラスタ モデルと非クラスタ モデルの組み合わせを構造がサポートしている場合は、予測可能な出力ごとに個別のレポートを作成するか、またはクラスタ モデルと非クラスタ モデル用に別々のレポートを作成する必要があります。

クロス検証の対象となるマイニング構造を選択するには

  1. Business Intelligence Development Studio でデータ マイニング デザイナを開きます。

  2. ソリューション エクスプローラで、レポートを作成する構造またはモデルを含んだデータベースを開きます。

  3. マイニング構造をダブルクリックして、構造とその関連モデルをデータ マイニング デザイナで開きます。

  4. [マイニング精度チャート] タブをクリックします。

  5. [クロス検証] タブをクリックします。

クロス検証オプションを設定するには

  1. [クロス検証] タブの [フォールド カウント] で、下矢印をクリックして 1 ~ 10 の数字を選択します。既定値は 10 です。

    [フォールド カウント] は、元のデータセット内に作成されるパーティションの数を表します。[フォールド カウント] を 1 に設定すると、パーティション分割を行わずにトレーニング セットが使用されます。

  2. [対象の属性] で、下矢印をクリックし、一覧から列を選択します。モデルがクラスタ モデルである場合は、モデルに予測可能な属性がないことを示す [#クラスタ] を選択します。

    予測可能な属性は、レポートごとに 1 つしか選択できません。既定では、予測可能な属性が同じであるすべての関連モデルがレポートの対象となります。

  3. データが指定した数のフォールドに分割される場合に、データの代表的なサンプルを提供できるだけの数を [ケースの最大数] に入力します。この数値がモデルのトレーニング セットのケース数を上回る場合は、すべてのケースが使用されます。

    トレーニング データセットが非常に大きい場合は、[ケースの最大数] に値を設定することで、処理されるケースの総数が制限され、レポートを早く完了できます。ただし、クロス検証のためのデータが不十分となる可能性があるので、[ケースの最大数] をあまり小さな値に設定しないでください。

  4. 必要に応じて、[対象の状態] にモデル化する予測可能な属性の値を入力します。たとえば、Bike Buyer 列の設定可能な値が 1 (Yes) と 2 (No) の 2 つである場合は、「1」を入力することで自転車購入者のモデルの精度を評価できます。

    注意

    値を入力しなかった場合は、[対象のしきい値] オプションを指定できなくなり、予測可能な属性の設定可能なすべての値についてモデルが評価されます。

  5. 必要に応じて、[対象のしきい値] に 0 ~ 1 の小数を入力して、予測が正確であると見なされるために必要な最小確率を指定します。

    確率のしきい値の設定の詳細については、「クロス検証レポート (Analysis Services - データ マイニング)」を参照してください。

  6. [結果の取得] をクリックします。

レポートを印刷するには

  1. [クロス検証] タブで、完了したレポートを右クリックします。

  2. ショートカット メニューの [印刷] をクリックするか、先にレポートを確認する場合は [印刷プレビュー] をクリックします。

Microsoft Excel でレポートのコピーを作成するには

  1. [クロス検証] タブで、完了したレポートを右クリックします。

  2. ショートカット メニューの [すべて選択] をクリックします。

  3. 選択したテキストを右クリックし、[コピー] をクリックします。

  4. 選択した内容を、開いている Excel ブックに貼り付けます。[貼り付け] オプションを使用すると、レポートが HTML として Excel に貼り付けられ、行と列の形式が維持されます。[形式を選択して貼り付け] オプションを使用して、テキストまたは Unicode テキストとしてレポートを貼り付けると、行で区切られた形式でレポートが貼り付けられます。