新機能 (Analysis Services - データ マイニング)
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SQL Server 2008 R2 では、このトピックの一覧にあるコンテンツは変更されていません。 |
この最新リリースの Microsoft SQL Server Analysis Services では、新機能や機能強化が導入されています。新しいメモリ内分析機能、および Analysis Services の Sharepoint 統合モードの詳細については、「PowerPivot for SharePoint」を参照してください。
Office 2007 用データ マイニング アドインとの互換性
SQL Server 2008 R2 では、Office 2007 用 SQL Server 2008 データ マイニング アドインを使用する場合、Microsoft Excel からのデータ マイニング モデルの作成、管理、および使用をサポートしています。一般的に使用されているこの無料のアドインのバージョンは、SQL Server 2008 R2 または SQL Server 2008 のどちらかを使用している Analysis Services のインスタンスへの接続に使用できます。PowerPivot for Excel により作成されたメモリ内多次元データ セットを直接使用することはできません。
PowerPivot for Excel 2010 との互換性
PowerPivot for Excel アドインと同じコンピューターにデータ マイニング アドインをインストールし、同じ Excel 2010 ブックで使用できます。ただし、データ マイニング アドインを使用するには、32 ビット バージョンの Excel 2010 をインストールしておくことが必要です。PowerPivot クライアントは、32 ビット バージョンまたは 64 ビット バージョンのどちらかの Excel 2010 で実行できます。
アドインの詳細については、「Office 2007 用データ マイニング アドイン」を参照してください。
新しいサンプルおよびリソース
SQL Server のサンプル データベースおよびサンプル アプリケーションは、オンライン ブックに含まれなくなりました。これらのサンプル データベースおよびサンプル アプリケーションは、SQL Server のサンプルの Web サイトからダウンロードできます。この Web サイトでは、これらのサンプルが見つけやすくなり、Microsoft SQL Server とビジネス インテリジェンスに関連する新しいサンプルが追加されました。SQL Server のサンプルの Web サイトでは、次の操作を行うことができます。
開発者、ユーザー、および Microsoft Most Valuable Professional (MVP) コミュニティから提供されたサンプルの参照
サンプル データベースとコード プロジェクトのダウンロード
各技術領域に関するサンプルについての問題を報告したり、質問したりできる掲示板の閲覧とコメントの投稿
PowerPivot クライアントおよび Analysis Services の新しい Sharepoint 統合インスタンスを使用するその他のサンプルについては、PowerPivot.com のサイトを参照してください。
SQL Server 2008 データ マイニング機能
SQL Server 2008 の R2 リリースは、SQL Server 2008 の次の新機能をサポートします。
提示されたテスト セットの作成
マイニング構造を作成する際に、マイニング構造のデータをトレーニング セットとテスト セットに分割できるようになりました。パーティションの定義は構造で保存されるため、この構造に基づいたすべてのマイニング モデルでトレーニング セットおよびテスト セットを再利用できます。
トレーニング データ セットとテスト データ セットを使用する方法の詳細については、「トレーニング セットとテスト セットへのデータのパーティション分割 (Analysis Services - データ マイニング)」を参照してください。
SQL Server 2008 にあるすべてのモデル検証機能の詳細については、「データ マイニング モデルの検証 (Analysis Services - データ マイニング)」を参照してください。
モデル ケースのフィルター選択
フィルターをマイニング モデルにアタッチし、トレーニングとテストの両方にフィルターを適用できるようになりました。フィルターをモデルに適用すると、モデルのトレーニングに使用するデータを制御でき、データのサブセットでモデルのパフォーマンスをより簡単に評価できます。
マイニング モデル フィルターを作成する方法の詳細については、「マイニング モデルのフィルターの作成 (Analysis Services - データ マイニング)」を参照してください。
マイニング モデル テスト用データのフィルター選択の詳細については、「モデルの精度をグラフ化するためのツール (Analysis Services - データ マイニング)」を参照してください。
複数のマイニング モデルのクロス検証
クロス検証は、データ マイニング モデルの精度を評価するための確立された方法です。クロス検証では、マイニング構造データをサブセットに繰り返しパーティション分割し、サブセットのモデルを構築してから、各パーティションのモデルの精度を測定します。返される統計情報を確認することで、マイニング モデルがどの程度信頼性が高いのかを判断し、同じ構造に基づいたモデルをより簡単に比較できます。
詳細については、「クロス検証 (Analysis Services - データ マイニング)」を参照してください。
Microsoft タイム シリーズ アルゴリズムの機能強化
タイム シリーズ モデルで予測の精度および安定性を向上させるために、新しいアルゴリズムが Microsoft タイム シリーズ アルゴリズムに追加されました。よく知られた ARIMA アルゴリズムに基づき、新しいアルゴリズムでは、Analysis Services で使用されてきた ARTxp アルゴリズムよりも正確に長期的な予測を行うことができます (ARTxp は、1 つのタイム スライスまたは短期間の予測のいずれかに最適化されている自己回帰ツリー アルゴリズムです)。
タイム シリーズ マイニング モデルの詳細については、「Microsoft タイム シリーズ アルゴリズム」および「PredictTimeSeries (DMX)」を参照してください。
構造ケースおよび構造列へのドリルスルー
SQL Server 2008 では、マイニング構造でドリルスルーを有効にすると、マイニング構造をクエリし、トレーニングとテストの両方で使用されるケースに関する詳細を確認できます。データ マイニング拡張機能 (DMX) を使用して、構造に対してドリルスルー クエリを作成できます。
詳細については、「マイニング モデルとマイニング構造におけるドリルスルーの使用 (Analysis Services - データ マイニング)」を参照してください。
マイニング構造に対する DMX クエリの例については、「SELECT FROM <structure>.CASES」を参照してください。
モデルから構造データへのドリルスルーの例については、「SELECT FROM <model>.CASES (DMX)」を参照してください。
マイニング モデルの列の別名定義
マイニング モデルにある列に別名を追加して、列の内容を理解したり、DMX ステートメントで列を参照しやすくなりました。
別名の管理および表示方法の詳細については、「マイニング モデルのプロパティの設定」または「モデル列の別名を作成する方法」を参照してください。
DMX を使用した列の別名の作成方法については、「ALTER MINING STRUCTURE (DMX)」を参照してください。
データ マイニング スキーマ行セットのクエリ
SQL Server 2008 では、既存の OLE DB データ マイニング スキーマ行セットの多くが DMX ステートメントを使用して容易にクエリできるシステム テーブルのセットとして公開されています。これによって、モデルおよび構造に関連するメタデータの取得、マイニング モデル コンテンツからの詳細の抽出、Analysis Services インスタンスまたはサービスの監視が容易になります。
詳細については、「データ マイニング スキーマ行セットのクエリ (Analysis Services - データ マイニング)」を参照してください。
クラスター モデルに関する変更
SQL Server 2008 では、Microsoft クラスタリング アルゴリズムの既定の構成が、z スコア正規化を既定で使用するように変更されました。このように変更したのは、規模が大きくなって外れ値が増える可能性がある属性の影響を最小限に抑えるためです。通常、z スコア正規化を使用すると、クラスタリング結果が向上しますが、正規分布以外のクラスタリング結果が異なる可能性があります。また、以前のバージョンの Analysis Services から SQL Server 2008 Analysis Services に移行した顧客は、クラスター モデルによって生成される結果が異なることに気付くかもしれません。詳細については、「Microsoft クラスタリング アルゴリズム テクニカル リファレンス」を参照してください。
Analysis Services に関する機能強化
Analysis Services を使用してデータ マイニングにも使用する OLAP キューブを作成する際、ディメンションおよび関連した階層と属性の設計がはるかに簡単になっています。ディメンション デザイナーには、属性リレーションシップの設計と、属性リレーションシップが推奨事項に従っていることの確認に役立つ、新しい属性リレーションシップ デザイナーが用意されています。
詳細については、「新機能 (Analysis Services - 多次元データベース)」を参照してください。