UPDATE MEMBER ステートメント (MDX)
既存の計算されるメンバを更新します。
構文
UPDATE MEMBER Cube_Name.Member_Name
AS MDX_Expression
[,Property_Name = Property_Value, ...n]
......[,SCOPE_ISOLATION = CUBE]
引数
Cube_Name
メンバを含むキューブの名前を指定する有効な文字列です。Member_Name
既存のメンバの名前を指定する有効な文字列です。MDX_Expression
メンバを更新する有効な多次元式 (MDX) 式です。Property_Name
計算されるメンバのプロパティの名前を指定する有効な文字列です。Property_Value
計算されるメンバのプロパティの値を指定する有効なスカラ式です。
説明
UPDATE MEMBER ステートメントは、他の計算に対してこのメンバの相対的な優先順位を維持しながら、既存の計算されるメンバを更新します。したがって、SOLVEORDER を変更するために UPDATE MEMBER ステートメントを使用することはできません。
キューブの MDX スクリプトでは、UPDATE MEMBER ステートメントを指定できません。
現在接続しているキューブ以外のキューブを指定すると、エラーになります。したがって、キューブ名の代わりに CURRENTCUBE を使用して、現在のキューブを確実に指定してください。
OLE DB によって定義されるメンバ プロパティの詳細については、OLE DB のドキュメントを参照してください。
標準のプロパティ
メンバには、それぞれ既定のプロパティのセットがあります。次の表は、これらの既定のプロパティを示しています。
プロパティの識別子 |
意味 |
---|---|
FORMAT_STRING |
クライアント アプリケーションでセル値を表示するために使用する、Microsoft Office のスタイル書式文字列です。 |
VISIBLE |
計算されるメンバがスキーマ行セットに表示されるかどうかを示す値です。表示される計算されるメンバは、AddCalculatedMembers 関数を使用してセットに追加できます。0 以外の値は、計算されるメンバが表示されることを示します。このプロパティの既定値は、Visible です。 表示されない計算されるメンバは、一般的には中間段階として、より複雑な計算されるメンバ内で使用されます。これらの計算されるメンバは、メジャーなど、他の種類のメンバによって参照することもできます。 |
NON_EMPTY_BEHAVIOR |
空のセルを解決する場合の計算されるメンバの動作を決定するために MDX が使用するメジャーまたはセットです。 |
CAPTION |
メンバを表示するためにクライアント アプリケーションが使用するキャプションを指定する文字列値です。 |
DISPLAY_FOLDER |
クライアント アプリケーションによってメンバが表示される、表示フォルダのパスを指定する文字列値です。フォルダ レベルの区切り記号は、クライアント アプリケーションによって定義されます。Analysis Services が提供するツールおよびクライアントでは、円記号 (\) がレベルの区切り記号です。定義されたメンバで複数の表示フォルダを指定するには、セミコロン (;) を使用してフォルダを区切ります。 |
ASSOCIATED_MEASURE_GROUP |
このメンバが関連付けられているメジャー グループの名前です。 |