派生列変換の追加と構成
新規 : 2006 年 4 月 14 日
ここでは、派生列変換をパッケージに追加します。派生列変換は、データセット、定数、および変数の値を使用するか、関数を適用して新しいデータ値を作成するデータ フロー コンポーネントです。この変換を使用して新しい列を追加し、その列に式の評価結果を設定します。
派生列変換のユーザー インターフェイスには、式ビルダが含まれています。このグラフィック ツールを使用すると、ドラッグ アンド ドロップ操作を使用して複雑な式をすばやく作成し、関数、型定義、および演算子に加えて、入力列や変数のテンプレートを簡単に提供できます。
派生列変換では、データセット内の [FirstName]、[MiddleInitial]、および [LastName] の各列の値を連結し、その結果を新しい列に書き込みます。ミドル ネームのイニシャルは NULL の場合があるので、式にはこの列の特別な処理も含めます。新しい列 [FullName] は、変換出力に追加されます。
派生列変換を追加するには
データ フロー デザイナがまだ開いていない場合は、[データ フロー タスク] をダブルクリックするか、[データ フロー] タブをクリックして開きます。
[ツールボックス] で [データ フロー変換] を展開し、[派生列] 変換を、[データ フロー] タブのデザイン画面の [州と都市による並べ替え] の下にドラッグします。
[データ フロー] デザイン画面で、新しく追加した [派生列] を右クリックし、[名前の変更] をクリックします。派生列の名前を「FullName 列の追加」に変更します。
[州と都市による並べ替え] をクリックし、その緑の矢印を [FullName 列の追加] にドラッグします。
[FullName 列の追加] をダブルクリックして [派生列変換エディタ] ダイアログ ボックスを開きます。
左ペインで [列] フォルダを展開し、[FirstName] 列をクリックして [式] ボックスにドラッグします。
[式] ボックスの [FirstName] の後に「+ " " +」と入力します。
[列] フォルダで、[MiddileInitial] 列をクリックして [式] ボックスにドラッグします。
[MiddleInitial] を「(ISNULL(MiddleInitial) ?"" : MiddleInitial + " ") +」に更新します。
[列] フォルダで、[LastName] 列をクリックして [式] ボックスにドラッグします。
[式] ボックスの値が次のようになっていることを確認します。
FirstName + " " + (ISNULL([MiddleInitial]) ? "" : [MiddleInitial] + " ") + [LastName]必要であれば、式の列名を囲んでいる角かっこを削除できます。列名は標準識別子なので、角かっこで囲む必要はありません。スペースなどの無効な文字を含む名前は、角かっこで囲む必要があります。式が誤って入力された場合は、式のテキストが赤で表示されます。
作成した行の [派生列] ボックスの一覧で、[<新しい列として追加>] を選択します。
同じ行の [派生列名] ボックスに、「FullName」と入力します。
[データ型] ボックスが [Unicode 文字列 [DT_WSTR]] にまだ設定されていない場合は、[データ型] ボックスの [Unicode 文字列 [DT_WSTR]] を選択します。
[長さ] ボックスの値を 103 ([FirstName]、[MiddleInitial]、[LastName] の列の長さと 2 つのスペースの合計) に設定します。
[OK] をクリックします。
[プロパティ] ウィンドウで、[LocaleID] プロパティが [英語 (米国)] に設定されていることを確認します。
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参照
その他の技術情報
派生列変換
Integration Services の式のリファレンス