次の方法で共有


基本パッケージ作成のチュートリアル : レッスン パッケージ

新規 : 2006 年 4 月 14 日

パッケージ "Basic Lesson 1" と "Basic Lesson 2" は、Integration Services のチュートリアルにある、ウィザードを使用した基本パッケージの作成に関するトピックで完成したパッケージです。Books Online の各トピックで、各パッケージの機能について詳しく説明しています。詳細については、Books Online の「Integration Services チュートリアル」セクションにある、ウィザードを使用した基本パッケージの作成に関するトピックを参照してください。

これらのパッケージは、チュートリアルの外でも開いて実行できます。ただし、パッケージを変更することはお勧めしません。チュートリアル パッケージを変更すると、チュートリアル レッスンで定義されたパッケージの結果と一致しなくなる可能性があります。

ms365202.note(ja-jp,SQL.90).gif重要 :
初めて "Basic Lesson 1" パッケージまたは "Basic Lesson 2" パッケージを実行するとき、"テーブル削除 SQL タスク" という名前のタスクは失敗します。この動作は想定されているものです。タスクが失敗する原因は、このパッケージが ProspectiveCustomers テーブルを削除して再作成しようとするためです。このテーブルはパッケージの初回実行時には存在しないので、その結果、DROP ステートメントは失敗します。テーブル削除 SQL タスクと準備 SQL タスク間の優先順位制約は [成功] ではなく [完了] に設定されているため、このタスクが失敗してもパッケージは失敗しません。

次の表に、各パッケージの概要を示します。

パッケージ 説明

Basic Lesson 1

SELECT ステートメントを使用して Excel ブック ファイルからデータを抽出し、AdventureWorks データベースのテーブルにデータを読み込む簡単なデータ転送パッケージです。該当するテーブルがまだ存在しない場合は、パッケージによって作成されます。このパッケージは、SQL Server インポートおよびエクスポート ウィザードを使用してビルドされています。

Basic Lesson 2

"Basic Lesson 1" パッケージを、より複雑なデータ フローに拡張したものです。このデータ フローには、州と都市によりデータを並べ替える並べ替え変換と、新しい列を追加してその値を式の評価結果により設定する派生列変換が新たに含まれています。

ms365202.note(ja-jp,SQL.90).gif重要 :
サンプルは、学習に使用することのみを目的に提供されています。これらは、運用環境での使用を目的としたものではなく、運用環境でのテストも実施されていません。Microsoft からは、これらのサンプルについてのテクニカル サポートは提供されません。

必要条件

このサンプル パッケージを実行するための前提条件は次のとおりです。

  • サンプル パッケージとサンプル パッケージが使用するデータ ファイルが、ローカルのハード ディスク ドライブにインストールされている。
  • AdventureWorks データベースがインストールされていて、そのデータベースに対する管理権限を持っている。
  • コマンド ラインからサンプル パッケージを実行する場合、SQL Server 2005 Integration Services (SSIS) がインストールされている。
  • SSIS デザイナでパッケージを開いてサンプル パッケージを実行する場合、Business Intelligence Development Studio もインストールされている。

サンプルのインストール方法の詳細については、SQL Server 2005 Books Online の「Integration Services サンプル パッケージのインストール」を参照してください。SQL Server 2005 のオリジナル リリース後にリリースされた新しいサンプルを含む、サンプルの最新バージョンを入手するには、「SQL Server 2005 Samples and Sample Databases (April 2006)」を参照してください。

サンプル パッケージの場所

サンプルが既定の場所にインストールされている場合、チュートリアル サンプル パッケージは次のフォルダにあります。

C:\Program Files\Microsoft SQL Server\90\Samples\Integration Services\Tutorial\Creating a Basic Package\Completed Packages

サンプルの実行

パッケージは、dtexec ユーティリティを使用してコマンド ラインから実行できます。または、Business Intelligence Development Studio で実行することもできます。

ms365202.note(ja-jp,SQL.90).gif重要 :
このサンプルは、Microsoft Jet 4.0 OLE DB プロバイダを使用します。このプロバイダに 64 ビット バージョンはありません。64 ビット コンピュータ上ではこのパッケージを実行できません。

英語版以外の Windows を使用している場合、パッケージで使用されているファイル接続マネージャの ConnectionString プロパティを更新しないと、サンプル パッケージを正常に実行できないことがあります。接続マネージャで使用されているパスが現在のコンピュータで有効かどうかを確認し、必要に応じて、Program Files フォルダのローカライズされた名前を使用するようにパスを変更してください。

このサンプルの場合、SourceConnectionExcel 接続マネージャで、ExcelFilePath プロパティと ServerName プロパティの "Program Files" を変更しなければならない可能性があります。

dtexec を使用してパッケージを実行するには

  1. コマンド プロンプト ウィンドウを開きます。

  2. dtexec のある C:\Program Files\Microsoft SQL Server\90\DTS\Binn にディレクトリを変更します。

  3. 次のコマンドを入力します。

    dtexec /f "C:\Program Files\Microsoft SQL Server\90\Samples\Integration Services\Tutorial\Creating a Basic Package\Completed Packages\<package name>"
    
  4. Enter キーを押します。

dtexec ユーティリティを使用してパッケージを実行する方法の詳細については、SQL Server 2005 Books Online のトピック「dtexec ユーティリティ」を参照してください。

Business Intelligence Development Studio でのサンプルの実行

チュートリアル パッケージを追加できる Integration Services プロジェクトがない場合は、まずプロジェクトを作成する必要があります。

新しい Integration Services プロジェクトを作成するには

  1. Business Intelligence Development Studio を開きます。

  2. [ファイル] メニューの [新規作成] をポイントし、[プロジェクト] をクリックします。

  3. [新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスの [テンプレート] ペインで、[Integration Services プロジェクト] テンプレートを選択します。

  4. 必要に応じて、プロジェクトの名前と場所を変更します。ソリューション名は、プロジェクト名と一致するように自動的に更新されます。

  5. [ソリューション] ドロップダウン リストで、[新しいソリューションを作成する] を選択します。

  6. ソリューション ファイル用に別のフォルダを作成するには、[ソリューションのディレクトリを作成] を選択します。既定のオプションです。

  7. [OK] をクリックしてソリューションをソリューション エクスプローラに追加し、プロジェクトをソリューションに追加します。

次に、Integration Services プロジェクトにパッケージを追加します。

Business Intelligence Development Studio でパッケージを実行するには

  1. ソリューション エクスプローラで、SSIS パッケージを右クリックし、[既存のパッケージを追加] をクリックします。

  2. [既存のパッケージのコピーを追加] ダイアログ ボックスで、[パッケージの場所][ファイル システム] に設定し、参照ボタン ([...]) をクリックして、チュートリアルで完成したパッケージが含まれているフォルダに移動します。既定の場所は、C:\Program Files\Microsoft SQL Server\90\Samples\Integration Services\Tutorial\Creating a Basic Package\Completed Packages です。

  3. 追加するパッケージをクリックして、[開く] をクリックします。

  4. [OK] をクリックします。

  5. 手順 1. ~ 4. を繰り返して、2 つ目のチュートリアル パッケージをプロジェクトに追加します。

  6. [SSIS パッケージ] フォルダ内の実行するパッケージを右クリックし、[パッケージの実行] をクリックします。

参照

その他の技術情報

ウィザードを使用した基本パッケージの作成

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手