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簡単な ETL パッケージ作成のチュートリアル : レッスン パッケージ

更新 : 2006 年 4 月 14 日

レッスン 1、レッスン 2、レッスン 3、レッスン 4、およびレッスン 5 の各パッケージは、Integration Services チュートリアル「簡単な ETL パッケージ作成のチュートリアル」で作成した完全なパッケージです。Books Online の各トピックで、各パッケージの機能について詳しく説明しています。詳細については、Books Online の「Integration Services チュートリアル」セクションにある、簡単な ETL パッケージ作成のチュートリアルに関するトピックを参照してください。各レッスンのパッケージは、前のレッスンで作成したパッケージのバージョンを基に構築されます。

これらのパッケージは、チュートリアルの外でも開いて実行できます。ただし、パッケージを変更することはお勧めしません。チュートリアル パッケージを変更すると、チュートリアル レッスンで定義されたパッケージの結果と一致しなくなる可能性があります。

次の表に、各パッケージの概要を示します。

レッスン 説明

レッスン 1

1 つのフラット ファイルからデータを抽出し、参照変換によってデータを変換して、最後にその結果をファクト テーブルに読み込む、簡単な ETL パッケージを作成します。

レッスン 2

このレッスンでは、レッスン 1 で作成したパッケージを拡張し、新しいループ機能を活用して、複数のフラット ファイルを単一のデータ フロー プロセスに抽出するパッケージを作成します。

レッスン 3

このレッスンでは、レッスン 2 で作成したパッケージを拡張し、パッケージの構成、変数、およびプロパティ式を使用してプロパティを動的に更新します。

レッスン 4

このレッスンでは、レッスン 3 で作成したパッケージを拡張し、ログ記録を追加します。

レッスン 5

このレッスンでは、レッスン 4 で作成したパッケージを拡張し、エラーのリダイレクトを使用してテキスト ファイル内の無効なデータをキャプチャします。

ms345274.note(ja-jp,SQL.90).gif重要 :
サンプルは、学習に使用することのみを目的に提供されています。これらは、運用環境での使用を目的としたものではなく、運用環境でのテストも実施されていません。Microsoft からは、これらのサンプルについてのテクニカル サポートは提供されません。

必要条件

このサンプル パッケージを実行するための前提条件は次のとおりです。

  • サンプル パッケージとサンプル パッケージが使用するデータ ファイルが、ローカルのハード ディスク ドライブにインストールされている。
  • AdventureWorksDW データベースがインストールされていて、そのデータベースに対する管理権限を持っている。
  • コマンド ラインからサンプル パッケージを実行する場合、SQL Server 2005 Integration Services (SSIS) がインストールされている。
  • SSIS デザイナでパッケージを開いてサンプル パッケージを実行する場合、Business Intelligence Development Studio もインストールされている。

サンプルのインストール方法の詳細については、SQL Server 2005 Books Online の「Integration Services サンプル パッケージのインストール」を参照してください。SQL Server 2005 のオリジナル リリース後にリリースされた新しいサンプルを含む、サンプルの最新バージョンを入手するには、「SQL Server 2005 Samples and Sample Databases (April 2006)」を参照してください。

サンプル パッケージの場所

サンプルが既定の場所にインストールされている場合、チュートリアル サンプル パッケージは次のフォルダにあります。

C:\Program Files\Microsoft SQL Server\90\Samples\Integration Services\Tutorial\Creating a Simple ETL Package\Completed Packages

サンプルの実行

パッケージは、dtexec ユーティリティを使用してコマンド ラインから実行できます。または、Business Intelligence Development Studio で実行することもできます。

レッスン 5 のパッケージでは、レッスン 3 で作成され、レッスン 3 およびレッスン 4 のパッケージで使用されているパッケージ構成を使用します。レッスン 5 のパッケージを実行する前に、SSISTutorial.dtsConfig ファイル内の ConfiguredValue 要素に Sample Data フォルダの場所が格納されていることを確認してください。このフォルダの既定の場所は、C:\Program Files\Microsoft SQL Server\90\Samples\Integration Services\Tutorial\Creating a Simple ETL Package\Sample Data です。

さらに、レッスン 5 のパッケージでは、Currency_BAD.txt ファイルも使用します。このファイルを作成せずに、提供されたファイルを使用する場合は、パッケージを実行する前に、C:\Program Files\Microsoft SQL Server\90\Samples\Integration Services\Tutorial\Creating a Simple ETL Package\Completed Packages にある Currency_BAD.txt を C:\Program Files\Microsoft SQL Server\90\Samples\Integration Services\Tutorial\Creating a Simple ETL Package\Sample Data にコピーする必要があります。

英語版以外の Windows を使用している場合、パッケージで使用されているファイル接続マネージャの ConnectionString プロパティを更新しないと、サンプル パッケージを正常に実行できないことがあります。接続マネージャで使用されているパスが現在のコンピュータで有効かどうかを確認し、必要に応じて、Program Files フォルダのローカライズされた名前を使用するようにパスを変更してください。

このサンプルの場合、Sample Data 接続マネージャで、ConnectionString プロパティの "Program Files" を変更しなければならない可能性があります。

dtexec を使用してパッケージを実行するには

  1. コマンド プロンプト ウィンドウを開きます。

  2. dtexec のある C:\Program Files\Microsoft SQL Server\90\DTS\Binn にディレクトリを変更します。

  3. 次のコマンドを入力します。

    dtexec /f "C:\Program Files\Microsoft SQL Server\90\Samples\Integration Services\Tutorial\Creating a Simple ETL Package\Completed Packages\<package name>"
    
  4. Enter キーを押します。

dtexec ユーティリティを使用してパッケージを実行する方法の詳細については、SQL Server 2005 Books Online のトピック「dtexec ユーティリティ」を参照してください。

Business Intelligence Development Studio でのサンプルの実行

チュートリアル パッケージを追加できる Integration Services プロジェクトがない場合は、まずプロジェクトを作成する必要があります。

新しい Integration Services プロジェクトを作成するには

  1. Business Intelligence Development Studio を開きます。

  2. [ファイル] メニューの [新規作成] をポイントし、[プロジェクト] をクリックします。

  3. [新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスの [テンプレート] ペインで、[Integration Services プロジェクト] テンプレートを選択します。

  4. 必要に応じて、プロジェクトの名前と場所を変更します。ソリューション名は、プロジェクト名と一致するように自動的に更新されます。

  5. [ソリューション] ドロップダウン リストで、[新しいソリューションを作成する] を選択します。

  6. ソリューション ファイル用に別のフォルダを作成するには、[ソリューションのディレクトリを作成] を選択します。これは既定のオプションです。

  7. [OK] をクリックしてソリューションをソリューション エクスプローラに追加し、プロジェクトをソリューションに追加します。

次に、Integration Services プロジェクトにパッケージを追加します。

Business Intelligence Development Studio でパッケージを実行するには

  1. ソリューション エクスプローラで、SSIS パッケージを右クリックし、[既存のパッケージを追加] をクリックします。

  2. [既存のパッケージのコピーを追加] ダイアログ ボックスで、[パッケージの場所][ファイル システム] に設定し、参照ボタン ([...]) をクリックして、チュートリアルで完成したパッケージが含まれているフォルダに移動します。既定の場所は、C:\Program Files\Microsoft SQL Server\90\Samples\Integration Services\Tutorial\Creating a Simple ETL Package\Completed Packages です。

  3. 追加するパッケージをクリックして、[開く] をクリックします。

  4. [OK] をクリックします。

  5. 手順 1. ~ 4. を繰り返して、チュートリアル パッケージをプロジェクトに追加します。

  6. [SSIS パッケージ] フォルダ内の実行するパッケージを右クリックし、[パッケージの実行] をクリックします。