Spatial サンプル
更新 : 2005 年 12 月 5 日
Microsoft Microsoft SQL Server 2005 には、基本データ型 (整数、文字列、日付など) 用の強力なインデックス作成機能とクエリ機能が用意されています。ただし、既存のインデックス作成機能およびクエリ機能は、複雑なデータを含む大きなデータセットには不十分な場合があります。Spatial サンプルでは、SQL Server 2005 の共通言語ランタイム (CLR) 統合テクノロジを使用して基本のインデックス作成機能とクエリ機能を拡張し、より複雑な型のデータおよびそのデータに対するクエリをサポートする方法を示します。Spatial サンプルは、地理空間と宇宙空間に関するクエリをサポートするようにデザインされていますが、このサンプルに必要な概念は、他の多くの種類のデータにも使用できます。
このサンプルの内容は次のとおりです。
- 空間情報を表現および操作するためのクラス ライブラリ全体
- 空間情報を含むサンプル データベース
- このサンプルについて理解するために必要な概念と使用されているアルゴリズムに関する詳細ドキュメント
- インストール スクリプトとテスト スクリプト
インストール ディレクトリは、drive:\Program Files\Microsoft SQL Server\90\Samples\Engine\Programmability\CLR\Spatial\ です。
シナリオ
Jane は Adventure Works Cycles の開発者です。空間情報の表示、操作、および照会を行う必要があります。
言語
Transact-SQL、Visual C#、および Visual Basic。
機能
Spatial サンプルでは、Microsoft の次の機能を使用します。
アプリケーション エリア | 機能 |
---|---|
全体 |
CLR、テーブル値関数、Transact-SQL |
前提条件
このサンプルを実行する前に、次のソフトウェアがインストールされていることを確認してください。
- Microsoft SQL Server 2005 または Microsoft SQL Server 2005 Express Edition (SQL Server Express)。SQL Server Express は、SQL Server 2005 Express Edition ドキュメントとサンプルの Web サイトから無料で入手できます。
- SQL Server 2005 データベース エンジンのサンプル。これらのサンプルは SQL Server 2005 に含まれています。これらの最新バージョンは、SQL Server デベロッパー Web サイトからダウンロードできます。
- .NET Framework SDK 2.0 または Microsoft Visual Studio 2005。.NET Framework SDK は無料で入手できます。詳細については、「.NET Framework SDK のインストール」を参照してください。
サンプルのビルド
強力な名前のキー ファイルをまだ作成していない場合は、次の指示に従ってキー ファイルを生成してください。
厳密な名前のキー ファイルを生成するには
Microsoft Visual Studio 2005 コマンド プロンプトを開きます。[スタート] メニューの [すべてのプログラム] をポイントし、[Microsoft .NET Framework SDK 2.0] をポイントします。次に、[SDK コマンド プロンプト] をクリックします。
-- または --
Microsoft .NET Framework コマンド プロンプトを開きます。[スタート] メニューの [すべてのプログラム] をポイントし、[Microsoft .NET Framework SDK 2.0] をポイントします。次に、[SDK コマンド プロンプト] をクリックします。
ディレクトリの移動コマンド (CD) を使用して、コマンド プロンプト ウィンドウの現在のディレクトリから、サンプルがインストールされているフォルダに移動します。
注 : サンプルが配置されているフォルダを調べるには、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]、[Microsoft SQL Server]、[マニュアルとチュートリアル] の順にポイントして、[サンプル ディレクトリ] をクリックします。既定のインストール場所を使用している場合、サンプルは <system_drive>:\Program Files\Microsoft SQL Server\100\Samples にあります。 コマンド プロンプトで、次のコマンドを実行してキー ファイルを生成します。
sn -k SampleKey.snk
重要 : 厳密な名前のキー ペアの詳細については、MSDN の .NET Development Center にある「Security Briefs: Strong Names and Security in the .NET Framework」を参照してください。
Spatial サンプルをビルドするには
Visual Studio 2005 および提供されている Visual Studio ソリューションを使用するか、.NET Framework SDK 2.0 に含まれている Microsoft MSBuild を使用して、サンプルをコンパイルします。.NET Framework コマンド プロンプトで、次のようなコマンドを実行します。
msbuild /nologo /verbosity:quiet /property:Configuration=Debug CS\Spatial.sln
既定の場所に SQL Server データベース エンジン サンプルをインストールしなかった場合、サンプルのインストール先が参照されるように、Scripts\spHtmCsharp.sql スクリプトの CREATE ASSEMBLY 部のパス、および Scripts\AttachSpatialDatabase.bat ファイル内のデータベースへのパスを変更します。
コマンド プロンプト ウィンドウで、Scripts\AttachSpatialDatabase.bat ファイルを実行して Spatial データベースをアタッチします。
使用している SQL Server インスタンスの管理者でない場合、インストールを完了するには、CreateAssembly 権限が管理者から許可されている必要があります。
SQL Server Management Studio で scripts\spHtmCsharp.sql を開きます。ファイルに含まれているスクリプトを実行するか、コマンド プロンプト ウィンドウで次のようなコマンドを実行します。
sqlcmd -E -I -i Scripts\spHtmCsharp.sql
サンプルの実行
Spatial サンプルを実行するには
Management Studio で Scripts\TestScript.sql ファイルを開きます。ファイルに含まれているスクリプトを実行するか、コマンド プロンプト ウィンドウで次のようなコマンドを実行します。
sqlcmd -E -I -i Scripts\TestScript.sql
コメント
このサンプルを正しく機能させるためには、SQL Server 2005 または SQL Server Express の CLR を有効にする必要があります。
サンプルは、演習目的で利用するためにのみ提供されています。サンプルを運用環境で使用することは想定されていないため、運用環境でのサンプルのテストは行われていません。Microsoft では、これらのサンプルに関する製品サポート サービスを提供していません。システム管理者の承認を得ることなく、サンプル アプリケーションやサンプル アセンブリを、運用中の SQL Server データベースやレポート サーバーに接続したり、これらのデータと共に使用することは避けてください。