データベースの完全バックアップを作成する方法 (Transact-SQL)
このトピックでは、BACKUP DATABASE ステートメントを使用してデータベースの完全バックアップを作成する方法について説明します。
データベースの完全バックアップを作成するには
次の項目を指定した BACKUP DATABASE ステートメントを実行し、データベースの完全バックアップを作成します。
- バックアップするデータベースの名前。
- データベースの完全バックアップを書き込むバックアップ デバイス。
必要に応じて、以下も指定します。
- INIT 句。バックアップ メディアを上書きし、作成したバックアップを最初のファイルとしてバックアップ メディアに書き込むときに指定します。既存のメディア ヘッダーがない場合、ヘッダーが自動的に書き込まれます。
- SKIP 句と INIT 句。バックアップ メディアに有効期限がまだ切れていないバックアップがある場合や、メディア名がバックアップ メディアに記録されている名前と一致しない場合でもバックアップ メディアを上書きするときに指定します。
- FORMAT 句。バックアップ メディアを初めて使用する場合に、これを初期化して、既存のメディア ヘッダーを上書きするときに指定します。
FORMAT 句を指定する場合、INIT 句を指定する必要はありません。重要 : BACKUP ステートメントで FORMAT 句または INIT 句を使用すると、バックアップ メディアに格納されているバックアップが破棄されるので、十分注意して使用してください。
使用例
A. ディスク デバイスへのバックアップ
次の例では、新しいメディア セットを作成する FORMAT
を使用して、AdventureWorks
データベース全体をディスクにバックアップします。
'C:\AdventureWorks.Bak'
USE AdventureWorks
GO
BACKUP DATABASE AdventureWorks
TO DISK = 'C:\MSSQL\BACKUP\AdventureWorks.Bak'
WITH FORMAT,
NAME = 'Full Backup of AdventureWorks'
GO
-- Optionally, create a logical backup device,
-- AdventureWorks_Backup, for this backup file.
USE master
EXEC sp_addumpdevice 'disk', 'AdventureWorks_Backup',
'C:\MSSQL\BACKUP\AdventureWorks.Bak'
B. テープ デバイスへのバックアップ
次の例では、MyAdvWorks
データベース全体をテープにバックアップします。
USE MyAdvWorks
GO
BACKUP DATABASE MyAdvWorks
TO TAPE = '\\.\Tape0'
WITH FORMAT,
NAME = 'Full Backup of MyAdvWorks'
GO
-- Optionally, create a logical backup device,
-- AdventureWorks_Backup, for this backup tape.
USE master
GO
EXEC sp_addumpdevice 'tape', 'MyAdvWorks_Bak', '\\.\tape0'
参照
処理手順
データベースをバックアップする方法 (SQL Server Management Studio)
概念
既存のバックアップ セットへの追加
データベースの完全バックアップ
master データベースのバックアップに関する注意点
model データベースと msdb データベースのバックアップに関する注意点
バックアップ セットの上書き
データベースの差分バックアップ
トランザクション ログのバックアップ
その他の技術情報
BACKUP (Transact-SQL)
sp_addumpdevice (Transact-SQL)