master データベースを復元する方法 (Transact-SQL)
更新 : 2008 年 11 月 17 日
このトピックでは、データベースの完全バックアップから master データベースを復元する方法について説明します。
master データベースを復元するには
サーバー インスタンスをシングル ユーザー モードで起動します。
シングル ユーザーの起動時のパラメータ (-m) の指定方法については、「サーバーのスタートアップ オプションを構成する方法 (SQL Server 構成マネージャ)」を参照してください。
master データベースの完全バックアップを復元するには、次の RESTORE DATABASE Transact-SQL ステートメントを使用します。
RESTORE DATABASE master FROM <backup_device> WITH REPLACE;
REPLACE オプションは、同じ名前のデータベースが存在する場合でも、指定したデータベースを復元します。既存のデータベースがある場合は削除されます。シングル ユーザー モードでは、sqlcmd ユーティリティで RESTORE DATABASE ステートメントを入力することをお勧めします。詳細については、「sqlcmd ユーティリティの使用」を参照してください。
重要 : master の復元後、SQL Server のインスタンスがシャットダウンされ、sqlcmd プロセスが終了します。サーバー インスタンスを再起動する前に、シングル ユーザーの起動時のパラメータを削除してください。詳細については、「サーバーのスタートアップ オプションを構成する方法 (SQL Server 構成マネージャ)」を参照してください。 サーバー インスタンスを再起動し、他のデータベースの復元、データベースのアタッチ、ユーザー不適合の修正など、他の復旧手順を継続します。
使用例
次の例では、既定のサーバー インスタンスで master
データベースを復元します。この例では、サーバー インスタンスが既にシングル ユーザー モードで実行されていることを前提としています。この例は、sqlcmd
を起動し、ディスク デバイス Z:\SQLServerBackups\master.bak
から master
データベースの完全バックアップを復元する RESTORE DATABASE
ステートメントを実行します。
メモ : |
---|
名前付きインスタンスの場合、sqlcmd コマンドでは、-S<ComputerName>\<InstanceName> オプションを指定する必要があります。 |
C:\> sqlcmd
1> RESTORE DATABASE master FROM DISK = 'Z:\SQLServerBackups\master.bak' WITH REPLACE;
2> GO
参照
概念
対応するログインの存在しないユーザーに関するトラブルシューティング
データベースのデタッチとアタッチ
master データベースの再構築に関する注意点
SQL Server サービスのスタートアップ オプションの使用
master データベースのバックアップに関する注意点
master データベースの復元に関する注意点
シングル ユーザー モードでの SQL Server の起動
その他の技術情報
SQL Server 構成マネージャ
RESTORE (Transact-SQL)
SQL Server Management Studio のチュートリアル