ファイルのバックアップと復元およびフルテキスト カタログ
このトピックは、複数のファイル グループを含むデータベース (および単純復旧モデル データベースの場合は、読み取り専用ファイル グループ) だけに関連しています。
フルテキスト カタログは、ファイル グループ内にファイルとして存在し、段階的な部分復元により影響を受ける可能性があります。段階的な部分復元では、まず、プライマリ ファイル グループと、必要に応じて 1 つ以上のセカンダリ ファイル グループをオンラインにし、後で残りのファイル グループをオンラインにすることができます。
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フルテキスト カタログのバックアップと復元は、単独で実行することも、データベースと合わせて実行することもできます。詳細については、「フルテキスト カタログのバックアップと復元」を参照してください。 |
ベスト プラクティス テーブル データと関連するフルテキスト カタログは同じファイル グループに格納することをお勧めします。このベスト プラクティスを段階的な復元で採用すると、フルテキスト カタログを含むファイル グループを容易にオンラインに戻すことができます。この場合、テーブル データとフルテキスト カタログ データの両方が復元および復旧されます。フルテキストの点からは、何も特別な措置は必要ありません。
メモ : |
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以下の説明は、オンラインになっていないファイル グループ内のテーブルの通常のインデックスには当てはまりません。 |
ファイル グループが異なるフルテキスト カタログとテーブル
フルテキスト カタログが、関連するテーブル データを含むファイル グループとは別のファイル グループに含まれている場合、先にどちらのファイル グループを復元しオンラインにするかによって段階的な復元の動作が異なります。フルテキスト カタログを含むファイル グループが最初に復元され、オンラインになる場合は、カタログには何の影響もなく、特別な措置は必要ありません。カタログ データとテーブル データの整合性が保たれていて、カタログ作成が必要でない場合は、その後任意の時点で、テーブル データを含むファイル グループを復元してオンラインにできます。整合性が保たれていない場合は、カタログ内のすべてのテーブルに対してカタログ作成が実行され、カタログとテーブル間の整合性がとられます。
逆に、関連するフルテキスト カタログとフルテキスト インデックスを含むファイル グループより先に、テーブル データを含むファイル グループが復元され、オンラインになる場合は、フルテキストの動作に影響があります。カタログがオフラインなので、CREATE FULLTEXT INDEX、ALTER FULLTEXT INDEX、DROP FULLTEXT INDEX、ALTER FULLTEXT CATALOG など、カタログ作成やカタログの再構築、カタログの再編成を起動する Transact-SQL DDL ステートメントはすべて失敗します。これらの DDL ステートメントの詳細については、「フルテキストに関する Transact-SQL の機能強化」を参照してください。この場合、次の変数が特に影響を受けます。
- 変更の監視
テーブルに対するユーザー DML は影響を受けません。変更は記録されます。ただし、AUTO POPULATION オプションまたは UPDATE POPULATION オプションは、カタログのファイル グループがオンラインになるまで、実行されません。 - 変更の監視の状態にかかわらず、カタログが使用できないので、フルテキスト クエリは失敗します。通常、フルテキストが使用できないカタログのマウントを試みた場合は失敗します。フルテキスト クエリの実行時に、フルテキスト カタログを含むファイル グループがオフラインだった場合、エラーが返されます。
- MSSearch カタログをマウントする必要がない場合は、状態関数 (FULLTEXTCATALOGPROPERTY など) は成功します。たとえば、オンラインのフルテキスト メタデータへのアクセスは成功しますが、uniquekeycount は失敗します。
フルテキスト カタログのファイル グループが復元され、オンラインになった後に、カタログ データとテーブル データの整合性が保たれている場合、カタログ作成は実行されません。整合性が保たれていない場合は、カタログ内のすべてのテーブルのカタログ作成が自動的に開始され、カタログとテーブル間の整合性がとられます。