sp_spaceused (Transact-SQL)
現在のデータベースのテーブル、インデックス付きビュー、または SQL Server 2005 Service Broker キューで使用されている、行数、ディスクの予約領域、およびディスク使用領域を表示します。また、データベース全体で使用されているディスクの予約領域とディスク使用領域を表示します。
構文
sp_spaceused [[ @objname = ] 'objname' ]
[,[ @updateusage = ] 'updateusage' ]
引数
[ @objname=] 'objname'
領域の使用情報を要求するテーブル、インデックス付きビュー、またはキューの、修飾付きまたは修飾なしの名前を指定します。引用符は、オブジェクトの修飾名を指定する場合のみ必要です。データベース名も含めてオブジェクトの完全修飾名を指定した場合は、そのデータベース名は現在のデータベース名であることが必要です。
objname を指定しない場合は、データベース全体に対する結果が返されます。
objname のデータ型は nvarchar(776) で、既定値は NULL です。
[ @updateusage=] 'updateusage'
領域の使用情報の更新に DBCC UPDATEUSAGE を使用するかどうかを示します。objname を指定しない場合、ステートメントはデータベース全体に対して実行されます。指定した場合、ステートメントは objname に対して実行されます。値には true または false を指定できます。updateusage のデータ型は varchar(5) で、既定値は false です。
結果セット
objname を省略した場合は、現在のデータベース サイズの情報を示す次の結果セットが返されます。
列名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
database_name |
nvarchar(128) |
現在のデータベース名。 |
database_size |
varchar(18) |
現在のデータベースのサイズ (MB 単位)。database_size にはデータとログ ファイルの両方が含まれます。 |
unallocated space |
varchar(18) |
データベース オブジェクト用に予約されていないデータベースの領域。 |
列名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
reserved |
varchar(18) |
データベース内でオブジェクトによって割り当てられた領域の合計。 |
data |
varchar(18) |
データの使用領域の合計。 |
index_size |
varchar(18) |
インデックスの使用領域の合計。 |
unused |
varchar(18) |
データベース内でオブジェクト用に予約されており、使用されていない領域の合計。 |
objname を指定した場合は、指定したオブジェクトに対する次の結果セットが返されます。
列名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
name |
nvarchar(128) |
領域の使用情報を要求したオブジェクトの名前。 オブジェクトのスキーマ名は返されません。スキーマ名が必要な場合は、sys.dm_db_partition_stats または sys.dm_db_index_physical_stats 動的管理ビューを使用して、対応するサイズ情報を確認してください。 |
rows |
char(11) |
テーブルに含まれる行数。指定したオブジェクトが Service Broker キューの場合、この列にはキューのメッセージ数が表示されます。 |
reserved |
varchar(18) |
objname の予約領域の合計。 |
data |
varchar(18) |
objname のデータ使用領域の合計。 |
index_size |
varchar(18) |
objname のインデックス使用領域の合計。 |
unused |
varchar(18) |
objname 用に予約されており、使用されていない領域の合計。 |
解説
database_size は、ログ ファイルのサイズを含むため、常に reserved と unallocated space の合計よりも大きくなります。ただし、reserved と unallocated_space では、データ ページだけが考慮されます。
XML インデックスとフルテキスト インデックスで使用されるページは、両方の結果セットの index_size に含まれます。objname を指定した場合、オブジェクトの XML インデックスとフルテキスト インデックスのページは、reserved と index_size の結果の合計にも加えられます。
updateusage を指定した場合、SQL Server 2005 データベース エンジン ではデータベースのデータ ページがスキャンされ、sys.allocation_units および sys.partitions カタログ ビューで、各テーブルで使用されるストレージ領域に関して必要な修正が行われます。たとえば、インデックスを削除した後、テーブルの領域情報が最新ではない場合はその修正が行われます。大きなテーブルまたはデータベースで updateusage を実行すると時間がかかることがあります。updateusageは、返された値が正しくない可能性があり、データベースの他のユーザーまたはプロセスに影響しない場合にのみ使用してください。DBCC UPDATEUSAGE は、別に実行することもできます。
メモ : |
---|
大きなインデックスを削除または再構成した場合や、大きなテーブルを削除するか切り捨てた場合、データベース エンジン では実際のページ割り当て解除とそれに関連するロックが、トランザクションがコミットされるまで延期されます。削除操作が延期された場合、割り当てられた領域は、すぐには解放されません。このため、ラージ オブジェクトを削除するか切り捨てた直後に sp_spaceused を実行して返された値は、実際に使用できるディスク領域を反映していないことがあります。遅延割り当ての詳細については、「ラージ オブジェクトの削除と再構築」を参照してください。 |
権限
sp_spaceused の実行権限は、public ロールに与えられています。@updateusage パラメータを指定できるのは、db_owner 固定データベース ロールのメンバだけです。
戻り値
0 (成功) または 1 (失敗)
例
A. テーブルに関するディスク領域情報を表示する
次の例では、Vendor
テーブルとインデックスのディスク領域情報をレポートします。
USE AdventureWorks;
GO
EXEC sp_spaceused N'Purchasing.Vendor';
GO
B. データベースに関する更新領域情報を表示する
次の例では、現在のデータベースで使用されている領域情報を要約し、省略可能なパラメータ @updateusage を使用して最新の値を取得します。
USE AdventureWorks;
GO
EXEC sp_spaceused @updateusage = N'TRUE';
GO
参照
関連項目
CREATE INDEX (Transact-SQL)
CREATE TABLE (Transact-SQL)
DBCC UPDATEUSAGE (Transact-SQL)
sys.allocation_units (Transact-SQL)
sys.indexes (Transact-SQL)
sys.index_columns (Transact-SQL)
sys.objects (Transact-SQL)
sys.partitions (Transact-SQL)
システム ストアド プロシージャ (Transact-SQL)