max worker threads オプション
更新 : 2005 年 12 月 5 日
Microsoft SQL Server プロセスで使用できるワーカ スレッド数を設定するには、max worker threads オプションを使用します。SQL Server では、Microsoft Windows 2000 および Windows Server 2003 の各オペレーティング システムのネイティブ スレッド サービスを使用しているため、1 つ以上のスレッドが SQL Server で同時にサポートされている各ネットワークをサポートし、他のスレッドがデータベース チェックポイントを処理し、スレッド プールがすべてのユーザーを処理します。
max worker threads オプションの用途
スレッド プールは、多数のクライアントがサーバーに接続されている場合のパフォーマンスの最適化に役立ちます。通常、システム リソースの消費を少なくするために、クライアント接続ごとに別のオペレーティング システム スレッドが作成されます。ただし、サーバーへの接続が数百にもなる場合、接続ごとに 1 つのスレッドを使用すると大量のシステム リソースが消費されることがあります。max worker threads オプションを使用すると、SQL Server によってワーカー スレッド プールが作成され多数のクライアントに接続にできるようになります。その結果、パフォーマンスが向上します。
max worker threads の計算
max worker threads の既定値は 0 です。この値を指定した場合は、スタートアップ時に SQL Server によってワーカー スレッドの数が自動的に構成されます。この設定はほとんどのシステムにとって最適な設定ですが、システムの構成によっては、max worker threads に特定の値を設定すると、パフォーマンスが向上する場合があります。
次の表に、CPU および SQL Server の各バージョンのさまざまな組み合わせに対して、自動的に構成されるワーカー スレッドの最大数を示します。
CPU の数 | 32 ビット コンピュータ | 64 ビット コンピュータ |
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4 個以下のプロセッサ |
256 |
512 |
8 個のプロセッサ |
288 |
576 |
16 個のプロセッサ |
352 |
704 |
32 個のプロセッサ |
480 |
960 |
メモ : |
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最大値は、32 ビットの SQL Server については 1,024、64 ビットの SQL Server については 2,048 をお勧めします。 |
実際のユーザー接続数が max worker threads に設定した値を下回る場合、1 つのスレッドで 1 つの接続が処理されます。一方、実際の接続数が max worker threads に設定した値を超える場合、SQL Server によってワーカー スレッド プールが作成され、次に使用可能なワーカー スレッドで要求を処理できるようになります。
SQL Server 2000 からのアップグレード
SQL Server 2000 の max worker threads の既定値は 255 です。SQL Server 2000 データベース エンジンのインスタンスを SQL Server 2005 にアップグレードしても、max worker threads の構成値は保持されます。アップグレードする場合、SQL Server 2005 の max worker threads の値を 0 に変更して、データベース エンジンで最適なスレッド数を計算できるようにすることをお勧めします。
max worker threads の設定
max worker threads は拡張オプションです。sp_configure
システム ストアド プロシージャを使用して max worker threads の設定を変更するには、show advanced options を 1 に設定する必要があります。新しい設定を適用するには、システムを再起動する必要があります。
メモ : |
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クエリの実行が長時間にわたり、すべてのスレッドがアクティブになっている場合、いずれかのワーカー スレッドが処理を完了し使用できるようになるまで、SQL Server が応答していないように見えることがあります。これは欠陥ではありませんが、望ましくない場合があります。プロセスが応答せず新しいクエリを処理できない場合は、専用管理者接続 (DAC) を使用して SQL Server に接続し、プロセスを終了します。このような状態を回避するには、ワーカー スレッド数を増やします。 |
参照
処理手順
SQL Server Management Studio で専用管理者接続を使用する方法
概念
その他の技術情報
RECONFIGURE (Transact-SQL)
sp_configure (Transact-SQL)
ヘルプおよび情報
変更履歴
リリース | 履歴 |
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2005 年 12 月 5 日 |
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