特定の TCP ポートで受信待ちするようにサーバーを構成する方法 (SQL Server Configuration Manager)
Microsoft SQL Server データベース エンジンの既定のインスタンスは、有効であれば TCP ポート 1433 で受信待ちします。SQL Server データベース エンジンおよび SQL Server 2005 Compact Edition の名前付きインスタンスは、動的ポートを使用するように構成されています。つまり、これらのインスタンスでは、SQL Server サービスの開始時に、使用可能なポートが選択されます。名前付きインスタンスにファイアウォール経由で接続する場合は、特定のポートで受信待ちするようにデータベース エンジンを構成します。これにより、ファイアウォールで適切なポートを開くことができます。
SQL Server データベース エンジンに TCP/IP ポート番号を割り当てるには
SQL Server 構成マネージャのコンソール ペインで、[SQL Server 2005 ネットワークの構成]、[<instance name> のプロトコル] を順に展開し、[TCP/IP] をダブルクリックします。
[TCP/IP のプロパティ] ダイアログ ボックスの [IP アドレス] タブに、IP1、IP2 という形式で IPAll まで IP アドレスが表示されます。このうちいずれかが、ループバック アダプタの IP アドレス 127.0.0.1 です。追加の IP アドレスがコンピュータの各 IP アドレスとして表示されます。各アドレスを右クリックし、[プロパティ] をクリックして、構成する IP アドレスを識別します。
[TCP 動的ポート] ダイアログ ボックスには、データベース エンジンが動的ポートで受信待ちすることを示す 0 が表示されています。この 0 を削除します。
[IPn のプロパティ] ボックスの [TCP ポート] ボックスに、この IP アドレスが受信待ちするポート番号を入力し、[OK] をクリックします。
コンソール ペインで、[SQL Server 2005 のサービス] をクリックします。
詳細ペインで [SQL Server (<instance name>)] を右クリックします。次に、[再起動] をクリックして SQL Server を停止し、再起動します。
特定のポートで受信待ちするように SQL Server を構成した後、次の 3 つの方法でクライアント アプリケーションを使用して特定のポートに接続できます。
- サーバーで SQL Server Browser サービスを実行し、名前を使用してデータベース エンジンのインスタンスに接続する。
- ポート番号を指定してクライアント上に別名を作成する。
- カスタム接続文字列を使用して接続するようにクライアントを指定する。
参照
処理手順
クライアントが使用するサーバーの別名を作成する方法 (SQL Server 構成マネージャ)