XPath クエリでの明示変換関数の指定 (SQLXML 4.0)
次の例では、XPath クエリに明示変換関数を指定する方法を示します。これらの例では、SampleSchema1.xml に格納されているマッピング スキーマに対して XPath クエリを指定しています。このサンプル スキーマの詳細については、「XPath の例で使用する注釈付き XSD スキーマのサンプル (SQLXML 4.0)」を参照してください。
例
A. number() 明示変換関数を使用する
number() 関数は、引数を数値に変換します。
ContactID の値が数値型でない場合、次のクエリでは、ContactID が数値に変換されて値 4 と比較された後、ContactID 属性が数値 4 となっているコンテキスト ノードのすべての <Employee> 子要素が返されます。
/child::Contact[number(attribute::ContactID)= 4]
attribute 軸は省略形 (@) で指定できます。また、child 軸は既定の軸なので、クエリで省略できます。
/Contact[number(@ContactID) = 4]
具体的には、ContactID が 4 である従業員が返されます。
マッピング スキーマに対して XPath クエリをテストするには
サンプル スキーマ コードをコピーして、テキスト ファイルに貼り付け、SampleSchema1.xml として保存します。
次のテンプレート (ExplicitConversionA.xml) を作成し、SampleSchema1.xml を保存したディレクトリに保存します。
<ROOT xmlns:sql="urn:schemas-microsoft-com:xml-sql"> <sql:xpath-query mapping-schema="SampleSchema1.xml"> /Contact[number(@ContactID)=4] </sql:xpath-query> </ROOT>
マッピング スキーマ (SampleSchema1.xml) に指定するディレクトリ パスは、テンプレートを保存するディレクトリに対する相対パスです。次のように、絶対パスを指定することもできます。
mapping-schema="C:\MyDir\SampleSchema1.xml"
SQLXML 4.0 テスト スクリプト (sqlxml4test.vbs) を作成し、それを使用してテンプレートを実行します。
詳細については、「ADO を使用した、SQLXML 4.0 クエリの実行」を参照してください。
このテンプレートを実行した場合の結果セットは次のとおりです。
<ROOT xmlns:sql="urn:schemas-microsoft-com:xml-sql">
<Contact ContactID="4" LastName="Acevedo" FirstName="Humberto" Title="Sr." />
</ROOT>
B. string() 明示変換関数を使用する
string() 関数は、引数を文字列に変換します。
次のクエリでは、ContactID が文字列に変換され文字列値 "4" と比較された後、ContactID が文字列値 "4" となっているコンテキスト ノードのすべての <Employee> 子要素が返されます。
/child::Contact[string(attribute::ContactID)="4"]
attribute 軸は省略形 (@) で指定できます。また、child 軸は既定の軸なので、クエリで省略できます。
/Contact[string(@ContactID)="4"]
機能的には、このクエリでは上の例のクエリと同じ結果が返されます。ただし、評価は数値 (4) ではなく文字列に対して行われます。
マッピング スキーマに対して XPath クエリをテストするには
サンプル スキーマ コードをコピーして、テキスト ファイルに貼り付け、SampleSchema1.xml として保存します。
次のテンプレート (ExplicitConversionB.xml) を作成し、SampleSchema1.xml を保存したディレクトリに保存します。
<ROOT xmlns:sql="urn:schemas-microsoft-com:xml-sql"> <sql:xpath-query mapping-schema="SampleSchema1.xml"> Contact[string(@ContactID)="4"] </sql:xpath-query> </ROOT>
マッピング スキーマ (SampleSchema1.xml) に指定するディレクトリ パスは、テンプレートを保存するディレクトリに対する相対パスです。次のように、絶対パスを指定することもできます。
mapping-schema="C:\MyDir\SampleSchema1.xml"
SQLXML 4.0 テスト スクリプト (sqlxml4test.vbs) を作成し、それを使用してテンプレートを実行します。
詳細については、「ADO を使用した、SQLXML 4.0 クエリの実行」を参照してください。
このテンプレートを実行した場合の結果セットは次のとおりです。
<ROOT xmlns:sql="urn:schemas-microsoft-com:xml-sql">
<Contact ContactID="4" LastName="Acevedo" FirstName="Humberto" Title="Sr." />
</ROOT>