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ファイル システム監視イベント プロバイダ

Notification Services 内に実装されたファイル システム監視イベント プロバイダは、新しいイベント ファイルのディレクトリを監視する連続するイベント プロバイダです。イベント データを XML ファイルに指定できる場合、ファイル システム監視イベント プロバイダを使用することにより、アプリケーションでイベント データを簡単かつ迅速に取得できます。

ファイル システム監視イベント プロバイダは、Microsoft .NET Framework クラス ライブラリの FileSystemWatcher クラスを使用して、指定されたディレクトリ内のファイルおよびディレクトリの変更を監視します。指定したディレクトリに拡張子 .xml のファイルが新しく追加されると、ファイル システム監視イベント プロバイダは、そのファイルをメモリに読み込み、次に Notification Services によって提供される EventLoader オブジェクトを使用して、イベント情報をイベント テーブルに書き込みます。

ms171383.note(ja-jp,SQL.90).gif重要 :
XML ソース ファイルの作成および編集は、ファイル システム監視イベント プロバイダの監視対象のディレクトリとは別のディレクトリで行う必要があります。監視されていないディレクトリで作成や保存を行うと、イベントの書き込み中にソース ファイルを作成したときに、イベントの書き込み中にもかかわらずそのファイルがイベント プロバイダに読み込まれてしまわないようにできます。

イベント バッチがデータベースに書き込まれると、XML ソースのファイル名は、処理されたことを示す名前に変更されます。新しいファイル名は、元のファイル名、処理の日時、同時に処理されたファイルと区別するためのカウンタ値、および拡張子 .done を連結したものになります。

たとえば、Alerts.xml という名前のファイルが 2001 年 9 月 22 日の 10:34:22 に処理された場合、Alerts.xml.20010909-103422.CounterValue.done という名前に変更されることになります。

ファイル システム監視イベント プロバイダを使用するには、ホストされたイベント プロバイダをアプリケーション定義で定義して、イベント フィールドにイベント データをマップする Transact-SQL の注釈付き XML スキーマ ファイルを開発する必要があります。

このセクションの内容

トピック 説明

ファイルのピックアップおよび再試行ロジック

ファイル システム監視イベント プロバイダのファイルの取得方法について説明します。

ファイルの検証

ファイル システム監視が XML スキーマ ファイルを使用してファイル内のデータを検証する方法について説明します。

ファイル システム監視イベント プロバイダの定義

ファイル システム監視イベント プロバイダのプロパティおよび属性について説明します。

参照

その他の技術情報

標準イベント プロバイダ
Notification Services アプリケーションの定義
イベント プロバイダの定義
カスタム イベント プロバイダの開発

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手