Notification Services でのフェールオーバー クラスタリングの使用
Notification Services のインスタンスをフェールオーバー クラスタに配置することができます。データベース サーバーのフェールオーバー クラスタを使用することもできます。このトピックでは、フェールオーバー クラスタでの Notification Services の動作と、クラスタで Notification Services のインスタンスを実行するための特別な検討事項について説明します。
フェールオーバー クラスタでの Notification Services のインスタンスの実行
クラスタで Notification Services のインスタンスを実行するには、クラスタの両方のノードにインスタンスを配置し、Microsoft Windows サービスの NS$instanceName が実行されるクラスタのノードを制御する汎用サービスを作成します。クラスタ内の 1 つのサーバーが失敗すると、Windows サービスは別のノードにフェールオーバーします。
フェールオーバー クラスタに Notification Services のインスタンスを配置するときに、既定のクラスタ名またはローカル コンピュータ名ではなくクラスタ ネットワーク名が使用されるようにクラスタ リソースを構成します。このため、アプリケーション定義のシステム名の値が、フェールオーバー クラスタで実行される、ホストされるイベント プロバイダ、ジェネレータ、およびディストリビュータのネットワーク名 (仮想サーバー名) になっていることを確認する必要があります。たとえば、Lab01 と Lab02 という個別のコンピュータ名を持つ 2 つのサーバーのフェールオーバー クラスタがあるとします。フェールオーバー クラスタに接続する AppServer01 という名前の仮想サーバー名を構成する場合は、アプリケーション定義のシステム名の値として AppServer01 を使用します。
不正な名前を使用すると、インスタンスを有効にしても、フェールオーバー クラスタで実行されるコンポーネントは Enable Pending 状態のまま変わりません。これは、構成されたシステム名と報告された仮想サーバー名が一致した場合にのみ Windows サービスが状態を更新するためです。
フェールオーバー クラスタへの Notification Services のインスタンスの配置の詳細については、「チュートリアル: クラスタ化された単一サーバー配置」を参照してください。
データベース サーバーのフェールオーバー クラスタの使用
SQL Server は、データベース エンジン のフェールオーバー クラスタリングの使用をサポートします。データベース フェールオーバーは、Notification Services に対して透過的です。ただし、Notification Services のインスタンスを構成および登録する場合、次の操作を実行する必要があります。
- インスタンス構成で SQL Server システムの仮想サーバー名を指定します。
- Notification Services のインスタンスを登録するたびに、データベース サーバー値にコンピュータ名ではなく仮想サーバー名を指定します。
SQL Server 2005 でのフェールオーバー クラスタリングの詳細については、「フェールオーバー クラスタリング」を参照してください。
参照
その他の技術情報
Notification Services の配置
フェールオーバー クラスタリング
Notification Services の管理