次の方法で共有


Notification Services の動作内容

Notification Services アプリケーション (または "通知アプリケーション") は、そのアプリケーションに対してサブスクライブしたユーザーまたは他のアプリケーションにメッセージを生成して送信します。通知アプリケーションを理解するには、以下の主要な用語を定義することが重要です。

  • サブスクライバは、サブスクライブして通知を受け取る個人またはアプリケーションです。
  • サブスクリプション は、株価やスポーツ チームの得点などの特定の情報を、特定のデバイス (電子メール アドレスや携帯電話など) に配信するようにとの要求です。
  • イベントは、通知アプリケーションが受け取る、サブスクライバが関心を持つ可能性のある個々の情報です。特定の時点での株価、スポーツの得点、製品の納入メッセージなどがあります。実社会で起こるほとんどのことを Notification Services イベントとして表現できます。
  • 通知は、サブスクリプションに関連する情報を保持するメッセージです。通知は、特定の株の新しい高値またはゲームの最終スコアについてのメッセージを保持できます。

次の図に、Notification Services アプリケーションの基本的な操作を示します。

Notification Services の基本的な操作

アプリケーションは次のようにして通知を生成します。

  1. サブスクライバがアプリケーションに関連するサブスクリプションを作成します。
  2. アプリケーションがイベントを収集します。
  3. Notification Services がサブスクリプションをイベントと照合して評価します。
  4. イベントとサブスクリプションが一致したとき、Notification Services は通知を生成します。
  5. Notification Services はその後、通知を書式設定し、サブスクリプションで指定されたデバイスにその通知を送信します。

通知アプリケーションの好例は、株式アプリケーションです。サブスクライバは、株価が 70 を超えたときに株式の ADCP に関して通知され、その通知を携帯電話で受け取るサブスクリプションを作成できます。

通知アプリケーションは株価表示器から株式データを収集します。Notification Services は、株価という "イベント" のバッチが到着するたびに、現在のイベントのセットとサブスクリプションを比較します。株式の ADCP が 70 を超えている場合は、Notification Services が通知を作成し、それを書式設定して、配信サービスに送信します。配信サービスが通知をサブスクライバの携帯電話に転送します。

Notification Services には、通知を重複して送信することを防ぐ機能があります。たとえば、特定のサブスクライバが株式の ADCP の通知を既に受け取ったことを記録できます。ADCP の次の株価も 70 を超えている場合、通知ロジックにより、サブスクライバにそれ以降の通知を送信しないようにできます。

参照

概念

Notification Services の動作方法
Notification Services アーキテクチャ
Notification Services を使用する理由

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手