レプリケーションのプログラミングに関する機能強化
レプリケーションのプログラミングに関する機能が強化された分野は、以下のとおりです。
- レプリケーション管理オブジェクト (RMO)
- マージ レプリケーションのためのビジネス ロジック ハンドラ
プログラミングに関する機能強化
レプリケーション管理オブジェクト
RMO は、レプリケーションの構成、管理、スクリプト化や、サブスクライバの同期化のための共通言語ランタイムのクラス セットを提供する Microsoft .NET Framework ライブラリです。このライブラリを使用すれば、最上位クラスから移動せずに、パブリケーション クラスやサブスクリプション クラスなどの個々のクラスをプログラムによって操作できます。関係のないオブジェクトや、使用されなくなったオブジェクトをキャッシュに入れることはありません。そのため、使用されていないメモリをガベージ コレクタによって収集できるので、スケーラビリティが向上します。詳細については、「レプリケーション管理オブジェクトを使用したプログラミング」を参照してください。
マージ レプリケーションのためのビジネス ロジック ハンドラ
ビジネス ロジック ハンドラは、マネージ コードで記述します。このハンドラを使用すれば、マージ同期の実行時にカスタム ビジネス ロジックを実行できます。たとえば、営業担当者が携帯デバイスから注文を入力すると仮定します。そのような場合に、同期の実行時に在庫を確認し、その製品が在庫切れになっていればその旨をその営業担当者に通知する、というロジックを実行できます。詳細については、「マージ同期中のビジネス ロジックの実行」を参照してください。