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新しいデータベース エンジン チューニング アドバイザ

SQL Server 2005 のデータベース エンジン チューニング アドバイザは、前リリースの SQL Server のインデックス チューニング ウィザードに代わるものです。データベース エンジン チューニング アドバイザは、推奨設定の品質、評価するイベントの種類、考慮される物理デザイン構造の種類を改善するように拡張されています。物理デザイン構造には、クラスタ化インデックス、非クラスタ化インデックス、インデックス付きビュー、およびパーティション分割が含まれます。

SQL Server 2005 では、データベース エンジン チューニング アドバイザは、2 つのユーザー インターフェイスを提供します。1 つはグラフィカル ユーザー インターフェイス (GUI) ベースのツールです。もう 1 つはコマンド ライン ユーティリティの dta.exe で、これを使用すると、アプリケーションおよびスクリプトでデータベース エンジン チューニング アドバイザの機能を使用できます。

データベース エンジン チューニング アドバイザの機能

データベース エンジン チューニング アドバイザを使用すると、SQL Server 2000 および SQL Server 2005 のデータベースをチューニングできます。SQL Server 2005 および SQL Server 2000 でサポートされていないチューニング オプションについては、「サポートされていないチューニング オプション」を参照してください。

データベース エンジン チューニング アドバイザの新しいチューニング機能については、後で説明します。

データベース エンジン チューニング アドバイザを使用した SQL Server 2000 のチューニング

データベース エンジン チューニング アドバイザは、SQL Server 2000 データベースをチューニングするための次の新機能を提供します。

  • 時間にバインドされたチューニング。データベース エンジン チューニング アドバイザがワークロードの分析に費やす時間を制御できます。長い時間が費やされるほど、推奨設定の品質が向上します。詳細については、「チューニング時間とイベントの制限」を参照してください。
  • 複数のデータベースにわたるチューニング。複数のデータベースに関連するワークロードをチューニングできます。データベース エンジン チューニング アドバイザを使用すると、ワークロードのすべてのデータベースのインデックス、インデックス付きビュー、またはパーティション分割を推奨できます。詳細については、「複数のデータベースのチューニング」を参照してください。
  • 幅広いイベント クラスおよびトリガのチューニング。次のイベント クラスを持つワークロードを含めることができます。
  • チューニング ログ。データベース エンジン チューニング アドバイザは、イベントをチューニングできない場合に、そのすべてのイベントをチューニング ログに書き込む一方で、その理由を説明するメッセージを出力します。チューニング セッション中にログを表示して、データベース エンジン チューニング アドバイザでワークロードのイベントをチューニングできるかどうかを確認できます。詳細については、「チューニング ログについて」を参照してください。
  • what-if 分析。データベース エンジン チューニング アドバイザのユーザー指定構成機能では、what-if 分析がサポートされます。ユーザー指定機能では、既存の構成と仮想の物理デザイン構造の構成を XML 入力ファイルに指定できます。次に、データベース エンジン チューニング アドバイザを使用すると、構成を実装するオーバーヘッドを招くことなく、チューニングを開始する前にこれらの物理デザイン構造の効果を評価できます。詳細については、「データベース エンジン チューニング アドバイザを使用した調査分析」を参照してください。
  • チューニング オプションの細かな制御。データベース エンジン チューニング アドバイザには、幅広いチューニング オプションが用意されています。たとえば、データベース エンジン チューニング アドバイザで非クラスタ化インデックスの追加が考慮されたり、推奨設定を生成するときに既存のすべてのクラスタ化インデックスを保持したりするように指定できます。詳細については、「使用可能なチューニング オプション」を参照してください。
  • XML のサポート。データベース エンジン チューニング アドバイザは、XML ファイルを入力として受け取ったり、推奨設定を XML に生成したりできます。データベース エンジン チューニング アドバイザの XML スキーマは、次の URL にパブリッシュされており、ここから入手できます。
    https://schemas.microsoft.com/sqlserver/

データベース エンジン チューニング アドバイザを使用した SQL Server 2005 のチューニング

データベース エンジン チューニング アドバイザは、SQL Server 2000 に関して説明した機能に加え、SQL Server 2005 データベースをチューニングするための次の新機能を提供します。

  • 推奨設定のパーティション分割。データベース エンジン チューニング アドバイザは、大規模なテーブルのパフォーマンスと管理性を向上させるために、必要に応じてパーティション分割を推奨できます。詳細については、「使用可能なチューニング オプション」を参照してください。
  • 実稼働サーバーのチューニング ワークロードを小さくするためのテスト サーバーの使用のサポート。データベース エンジン チューニング アドバイザは、チューニング ワークロードのほとんどをテスト サーバーに代行させて、実稼働サーバー上のデータベースをチューニングします。データベース エンジン チューニング アドバイザは、実稼働サーバーのハードウェア構成情報を使用しながら、実際には実稼働サーバーからテスト サーバーにデータをコピーすることなく、この操作を行います。実際のデータは、実稼働サーバーからテスト サーバーにコピーされません。コピーされるのは、メタデータと必要な統計情報だけです。詳細については、「実稼動サーバーのチューニング負荷の軽減」を参照してください。
  • 固定データベース ロールのメンバによるデータベースのチューニング。固定サーバー ロール sysadmin のメンバに加え、固定データベース ロール db_owners のメンバは、データベース エンジン チューニング アドバイザを使用して、所有するデータベースをチューニングできます。詳細については、「データベース エンジン チューニング アドバイザの実行に必要な権限」を参照してください。

参照

その他の技術情報

データベース エンジン チューニング アドバイザとインデックス チューニング ウィザードの相違点
データベース エンジン チューニング アドバイザの機能
物理データベース デザインのチューニング
dta ユーティリティ

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手