標準のサブスクリプションの作成、変更、および削除
標準のサブスクリプションは、電子メールまたは共有フォルダを使用してレポートを配信する個々のユーザーによって作成されるサブスクリプションです。標準のサブスクリプションは常に基になるレポートから定義されます。サブスクリプションは、SQL Server Management Studio またはレポート マネージャを使用して操作できます。サブスクリプションを定義した後、レポート マネージャの [個人用サブスクリプション] ページまたは特定のレポートの [サブスクリプション] タブ (Management Studio を使用している場合はノード) を使用して、そのサブスクリプションにアクセスできます。
サブスクリプションを作成するユーザーが、そのサブスクリプションを所有します。各ユーザーは、自分が所有するサブスクリプションを変更または削除できます。所有権は、変更したりユーザー間で移行することはできません。RSReportServer 構成ファイルの設定によっては、ユーザーがサブスクリプションに別のユーザーを追加できる場合があります。たとえば、管理者がユーザーのレポートに電子メール アドレスを直接追加して、各ユーザーがレポートのコピーを受信できるようにすることができます。これがサポートされているかどうかは、個々のサブスクリプションを定義する際に、[宛先] フィールドが表示されるかどうかで決まります。詳細については、「電子メール配信用のレポート サーバーの構成」を参照してください。
このトピックでは、個別のユーザーが作成および管理する標準のサブスクリプションに関する情報を記載しています。データ ドリブン サブスクリプションについては、必要条件および手順が異なるため、別のトピックで説明します。詳細については、「データ ドリブン サブスクリプションの作成、変更、削除」を参照してください。
セキュリティ要件
レポートに対するサブスクリプションを作成する前に、以下の必要条件を満たす必要があります。
- レポートへのアクセス権は必須です。レポートをサブスクライブするには、レポートを表示する権限が必要です。
- ロールの割り当ては、レポートのサブスクリプションを作成する機能をサポートする必要があります。特に、ロールの割り当てには、"個別のサブスクリプションを管理" タスクを含める必要があります。タスクの詳細については、「Reporting Services のタスクと権限」を参照してください。
- 実行時にデータを取得するには、保存された資格情報を使用するレポート、または資格情報を使用しないレポートが必要です。権限を借用した資格情報や委任された資格情報を使用して外部データ ソースに接続するレポートをサブスクライブすることはできません。サブスクリプションの処理時には、サブスクリプションを作成または所有するユーザーの資格情報を使用できないためです。保存された資格情報は、Windows アカウントまたはデータベース ユーザー アカウントのいずれかです。詳細については、「資格情報と接続情報の指定」を参照してください。
ユーザー ID とサブスクリプションの必要条件
標準的なサブスクリプションに限り、ユーザー アカウント情報をフィルタに組み込んだレポートや、レポートに表示されるテキストとしてのレポートのサブスクリプションを作成できます。レポートでは、現在のユーザーとして解釈される User!UserID 式を使用して、ユーザー アカウント名を指定します。サブスクリプションを作成する時点では、サブスクリプションを作成するユーザーが現在のユーザーとして想定されます。
レポート ビルダ モデルの必要条件
モデルにモデル アイテム セキュリティの設定が含まれている場合、データ ソースとしてモデルを使用するレポート ビルダ レポートをサブスクライブすることはできません。この制限は、モデル アイテム セキュリティを使用するレポートのみが対象となります。
パラメータ値の必要条件
レポートでパラメータを使用する場合、レポート自体または定義するサブスクリプションでパラメータ値を指定する必要があります。レポートで既定値が定義されている場合は、パラメータ値でその既定値を使用するように設定できます。詳細については、「サブスクリプションでのパラメータの設定」を参照してください。
サブスクリプションの作成
1 つのレポートに複数のサブスクリプションを作成して、サブスクリプションのオプションを変更することができます。たとえば、異なるパラメータ値を指定して、西支社の売上レポートと東支社の売上レポートのように、2 つのバージョンのレポートを作成できます。ただし、この逆は当てはまりません。単一の標準のサブスクリプションを使用して、1 つのレポートの複数のバージョンを作成することはできません。同じサブスクリプションから 1 つのレポートの複数のバージョンを作成する場合は、データ ドリブン サブスクリプションを使用する必要があります。
作成するサブスクリプションごとに、配信オプションを指定する必要があります。配信オプションは、選択する配信拡張機能によって決まります。配信拡張機能は、いくつかの配信方法をサポートするモジュールです。Reporting Services には、電子メールおよびファイル共有という 2 つの配信拡張機能が含まれています。追加の配信拡張機能は、サード パーティ ベンダから利用できる可能性があります。詳細については、「サブスクリプションでのレポート表示形式の選択」を参照してください。
サブスクリプションの変更
サブスクリプションは、いつでも変更できます。サブスクリプションを処理中に変更する場合、配信拡張機能がサブスクリプション データを受け取る前に、更新された設定をレポート サーバー データベースに保存すると、その設定が使用されます。それ以外の場合は、既存の設定が使用されます。
サブスクリプションを検索するには、[個人用サブスクリプション] ページを使用するか、レポートに関連したサブスクリプション定義を表示します。サブスクリプションを直接検索することはできません。また、所有者名、トリガ情報、状態情報を基にサブスクリプションを検索することもできません。
レポート サーバー管理者もサブスクリプションを変更または削除することができます。
メモ : |
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レポート サーバー管理者は、特定のレポート サーバーで使用されている個別のサブスクリプションすべてを 1 か所から管理することはできません。ただし、個別のサブスクリプションそれぞれにアクセスして、変更または削除することができます。 |
サブスクリプションの削除
サブスクリプションを終了するときに、そのサブスクリプションを簡単に検索できない場合は、受信中のレポートをメモして、名前を使用して検索します。レポートにアクセスすると、サブスクリプションから自分を削除できます。サブスクリプションを検索できない場合は、サブスクリプションがデータ ドリブン サブスクリプションである可能性があります。詳細については、レポート サーバー管理者に問い合わせてください。
基になるレポートを削除すると、サブスクリプションは自動的に削除されます。サブスクリプションを処理中に削除する場合、配信拡張機能がサブスクリプション データを受け取る前に削除操作を行うと、サブスクリプションは停止します。それ以外の場合は、サブスクリプションの処理を続行します。
参照
処理手順
サブスクリプションを作成および管理する方法 (SharePoint 統合モード)
レポートをサブスクライブする方法 (Management Studio)
レポートをサブスクライブする方法 (レポート マネージャ)
サブスクリプションを削除または変更する方法 (Management Studio)
サブスクリプションを削除または変更する方法 (レポート マネージャ)
概念
データ ドリブン サブスクリプション
レポート マネージャ
サブスクリプションの概要
個人用サブスクリプションの使用
その他の技術情報
サブスクリプションの管理
サブスクリプションを通じたレポートの配信