Web サービス メソッドの引数の指定
レポート サーバー Web サービスのメソッドは、SOAP を使用し、HTTP 経由で特定の URL のサービスに対して要求を送信します。サービスでは、要求を受信し、処理した後、応答を返します。これらの要求と応答は XML ドキュメント形式です。
省略可能なパラメータ
場合によっては、Web サービス メソッドに省略可能な入力パラメータがあります。Web サービス メソッドの入力パラメータが省略可能である場合でも、そのパラメータを含め、パラメータ値を null (Visual Basic の場合は Nothing) に設定する必要があります。パラメータ値を null に設定すると、SOAP 要求でそのパラメータの要素値は null に設定されます。
次の例では、CreateFolder メソッドを使用して、Sales フォルダに Product Sales という新しいフォルダを作成します。フォルダ プロパティに null 値を指定することで、フォルダにユーザー固有のプロパティは指定されません。
// C#
rs.CreateFolder("Product Sales", "/Sales", null);
複合データ型
レポート サーバー Web サービスのコア クラスは ReportingService2005 です。このクラスは、プロキシ クラスの SOAP 操作または Web メソッドを呼び出すときに使用します。このクラスとメソッドをサポートするため、Reporting Services には、Web サービス メソッドの入出力パラメータに固有であるユーザー定義の複合データ型が含まれます。このような複合データ型は生成されるプロキシ クラスの一部であり、Microsoft .NET Framework 環境で開発するときに使用できます。
プロキシ クラスを生成すると、WSDL ファイルに定義された複合データ型はプロキシのクラスによって表されます。このクラスには、複合データ型のさまざまな SOAP 要素に対応するプロパティが入っています。一連の複合データ型は、コードで列挙できるオブジェクトの配列になります。したがって、SOAP メッセージで送信された XML 構造を直接扱う必要がなくなります。.NET Framework では、自動的に変換が行われます。
参照
関連項目
Reporting Services Web Services Class Library
その他の技術情報
Web サービスと .NET Framework を使用したアプリケーションの構築
レポート サーバー Web サービス