Reporting Services プログラミングの概要
SQL Server 2005 Reporting Services (SSRS) には、Reporting Services とカスタム ビジネス アプリケーションを統合して機能を拡張するために使用できる API のフル機能セットが用意されています。次のセクションでは、Reporting Services のプログラミング可能な側面について要約します。
フル機能の Web サービス
レポート サーバー Web サービスでは、レポート サーバーのすべての機能にアクセスできます。Web サービスは、HTTP に対して SOAP を使用し、クライアント プログラムとレポート サーバー間の通信インターフェイスとして動作するように設計されています。Web サービスとそのメソッドは、レポート サーバーの機能を提供するため、管理から実行までのレポートのライフ サイクルのあらゆる部分にカスタム ツールを作成できます。レポート サーバー Web サービスを使用したアプリケーションの開発の詳細については、「レポート サーバー Web サービス」を参照してください。
URL ベースのコマンド
Reporting Services では、レポートのナビゲーションおよび表示を行うためにすばやくかつ簡単なアクセス ポイントとして使用できる URL ベースの完全な要求セットをサポートします。このテクノロジをレポート サーバー Web サービスと組み合わせることにより、完全なレポート ソリューションをカスタム ビジネス アプリケーションに統合できます。Web ポータルの一部としてレポートを統合するとき、または Web ブラウザからレポートを表示するときに、URL アクセスが特に役立ちます。URL アクセスを使用したレポートのアクセスの詳細については、「URL アクセス」を参照してください。
モジュール拡張機能
Reporting Services のモジュール式のアーキテクチャは、拡張性を提供するように設計されています。マネージ コード API を使用して、Reporting Services の多くのコンポーネントで使用される拡張機能を容易に開発、インストール、および管理できます。発展するビジネス ニーズに対応するために、Microsoft .NET Framework を使用してアセンブリを作成し、新しい Reporting Services の表示、セキュリティ、配信、およびデータ処理機能を追加できます。Reporting Services の拡張機能の作成および実装の詳細については、「Reporting Services の拡張機能」を参照してください。
レポート定義言語によるプログラミング
レポート定義言語 (RDL) とは、レポートのレイアウトおよびクエリ情報を記述する命令セットです。RDL は、Reporting Services 用に作成された XML 文法に準拠する XML 要素で構成されています。レポート定義ファイルからコード アセンブリにアクセスすることによって、レポート アイテムの値、スタイル、および書式設定を管理するために独自のカスタム機能を追加できます。さらに、プログラムから RDL を生成することもできます。レポート デザイナで RDL を生成するのとほぼ同じ方法で RDL を生成する、サード パーティのツールおよびアプリケーションを作成できます。レポートでのカスタム アセンブリの使用の詳細については、「レポートでのカスタム アセンブリの使用」を参照してください。カスタム アプリケーションを使用した RDL の生成の詳細については、「プログラムによるレポート定義言語の生成」を参照してください。
Semantic Model Definition Language によるプログラミング
Semantic Model Definition Language (SMDL) とは、レポート ビルダで作成されたレポートのレイアウトおよびクエリ情報を記述する命令セットです。SMDL は、Reporting Services のレポート ビルダ コンポーネント用に作成された XML 文法に準拠する XML 要素で構成されています。モデル作成の詳細については、「モデル デザイナを使用した作業」を参照してください。モデル プロパティの詳細については、「モデル デザイナのオブジェクトのプロパティ」を参照してください。
参照
関連項目
Reporting Services Managed Programming Reference Documentation
概念
アプリケーションへの Reporting Services の統合