コメント (MDX 構文)
コメントは、プログラム コード内の実行されないテキスト文字列です (コメントは "注釈" とも呼ばれます)。コメントは、コードについて説明したり、診断中の多次元式 (MDX) ステートメントやスクリプトの特定部分を一時的に無効にしたりするために使用します。コメントを使用してコードを説明すると、後でプログラム コードのメンテナンス作業が容易になります。また、プログラム名、作成者名、およびコードの主要な変更日を記録するためにコメントを使用する場合も少なくありません。コメントは、複雑な計算の解説やプログラミング方法の説明にも使用できます。
MDX のコメントは、以下のガイドラインに従います。
- コメント内ではすべてのアルファベット文字と記号を使用できます。Microsoft SQL Server 2005 Analysis Services (SSAS) はコメント内のすべての文字を無視します。
- ステートメント内またはスクリプト内のコメント長には制限がありません。1 行または複数行のコメントを作成できます。
MDX では、次の 3 種類のコメント文字がサポートされます。
- // (二重スラッシュ)
このコメント文字では、実行コードと同じ行にコメントを記述できます。コメント専用の行にすることもできます。2 重スラッシュの後ろから行末までがコメント部分です。複数行にわたってコメントを記述する場合、それぞれのコメント行の先頭に二重スラッシュを入力する必要があります。詳細については、「// (コメント) (MDX)」を参照してください。
- -- (二重ハイフン)
このコメント文字では、実行コードと同じ行にコメントを記述できます。コメント専用の行にすることもできます。二重ハイフンの後ろから行末までがコメント部分です。複数行にわたってコメントを記述する場合、それぞれのコメント行の先頭に二重ハイフンを入力する必要があります。詳細については、「-- (コメント) (MDX)」を参照してください。
- /* ... */ (スラッシュとアスタリスクの組み合わせ)
このコメント文字では、実行コードと同じ行にコメントを記述できるほか、コメント専用の行にすることもできます。さらに、実行可能コード内でもこのコメント文字を使用できます。コメント開始記号 (/*) とコメント終了記号 (*/) で囲まれた部分がコメントと見なされます。複数行にわたってコメントを記述する場合、コメントの先頭にコメント開始記号 (/*) を入力し、コメントの最後にコメント終了記号 (*/) を入力する必要があります。コメント行ではそれ以外のコメント文字を使用できません。詳細については、「/*...*/ (コメント)」を参照してください。