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CurrentMember (MDX)

更新 : 2006 年 7 月 17 日

反復処理の実行中に、指定された階層の現在のメンバを返します。

構文

Hierarchy_Expression.CurrentMember

引数

  • Hierarchy_Expression
    階層を返す有効な多次元式 (MDX) 式です。

解説

階層メンバのセットに対する反復処理の間、反復の各ステップにおいては、処理対象のメンバが現在のメンバになります。CurrentMember 関数は、そのメンバを返します。

ms144948.note(ja-jp,SQL.90).gif重要 :
表示可能な階層がディメンション内に 1 つしかない場合は、ディメンション名がその 1 つしかない階層に解決されるため、その階層はディメンション名でも階層名でも参照できます。たとえば、Measures.CurrentMember は、Measures ディメンション内に 1 つしかない階層に解決されるので、有効な MDX 式です。

次の例では、Adventure Works キューブから各製品の注文数量と、カテゴリおよびモデル別の注文数量の割合を返します。CurrentMember 関数は、計算で注文数量が使用される製品を識別します。

WITH 
   MEMBER [Measures].[Order Percent by Category] AS
   CoalesceEmpty
   ( 
      ([Product].[Product Categories].CurrentMember,
        Measures.[Order Quantity]) / 
          (
           Ancestor
           ( [Product].[Product Categories].CurrentMember, 
             [Product].[Product Categories].[Category]
           ), Measures.[Order Quantity]
       ), 0
   ), FORMAT_STRING='Percent'
SELECT 
   {Measures.[Order Quantity],
      [Measures].[Order Percent by Category]} ON COLUMNS,
{[Product].[Product].Members} ON ROWS
FROM [Adventure Works]
WHERE {[Date].[Calendar Year].[Calendar Year].&[2003]}

参照

関連項目

MDX 関数リファレンス (MDX)

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手

変更履歴

リリース 履歴

2006 年 7 月 17 日

変更内容 :
  • わかりやすくするために構文および引数を更新しました。
  • 更新した例を追加しました。