構成オプション (SQL Server Express)
[構成オプション] ページを使用して、管理者権限のないユーザー用に、データベース エンジンの個別インスタンスを作成し、それらのユーザーを管理者ロールに追加します。
オプション
[ユーザー インスタンスを有効にする]
既定値はオンです。ユーザー インスタンス有効化の機能を無効にするには、このチェック ボックスをオフにします。ユーザー インスタンス (子インスタンスやクライアント インスタンスとも呼ばれます) は、ユーザーの代わりに親インスタンス (SQLExpress など、サービスとして実行される主要なインスタンス) によって生成される SQL Server インスタンスです。ユーザーのセキュリティ コンテキストでユーザー プロセスとして実行され、親インスタンスやコンピュータ上で実行するその他のユーザー インスタンスとは分離されます。ユーザー インスタンス機能は "通常のユーザーとして実行" (Run As Normal User : RANU) とも呼ばれます。
[ユーザーを SQL Server 管理者ロールに追加する]
既定値はオフです。現在のセットアップ ユーザーを SQL Server 管理者ロールに追加するには、このチェック ボックスをオンにします。BUILTIN\Administrators のメンバである Windows Vista ユーザーは、SQL Server Express に接続しても、自動的に sysadmin 固定サーバー ロールに追加されません。サーバーレベルの管理者ロールに明示的に追加された Windows Vista ユーザーだけが SQL Server Express を管理できます。Built-In\Users グループのすべてのメンバが SQL Server Express インスタンスに接続できますが、データベース タスクの実行権限は制限されます。このため、Windows Vista で実行している SQL Server Express のインスタンスでは、以前のリリースの Windows の BUILTIN\Administrators および Built-In\Users から SQL Server Express の特権を継承するユーザーに、明示的に管理者特権を与える必要があります。
インストール プログラムの完了後にユーザー ロールに変更を加えるには、SQL Server 2005 セキュリティ構成ツール (SQLSAC.exe) を使用します。SQL Server システム管理者ロールのユーザー一覧を更新するには、[新しい管理者の追加] リンクをクリックします。
[準備するユーザー] フィールドに、権限を更新するユーザーが DomainName\UserName 形式で表示されることを確認します。[使用できる特権] ペインの SQL Server インスタンスの一覧から、更新するロールを選択して、右矢印をクリックします。SQL Server の使用可能なすべてのインスタンスの、使用できるすべてのロールにユーザーを追加するには、二重右矢印をクリックします。
選択の完了後に変更を適用するには、[OK] をクリックします。変更を適用せずにツールを終了するには、[キャンセル] をクリックします。
コマンド ライン オプション
ENABLERANU スイッチを使用してユーザー インスタンスを構成します。
ユーザー インスタンスをオフにするには
Set ENABLERANU = 0
ユーザー インスタンスをオン (既定) にするには
Set ENABLERANU = 1
メモ : |
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ユーザー インスタンスは SQL Server 2005 Express Edition にのみ適用されます。 |
ADDUSERASADMIN スイッチを使用して、現在のセットアップ ユーザーを SQL Server 管理者ロールに追加します。
現在のセットアップ ユーザーを管理者ロールに追加するには
Set ADDUSERASADMIN=1
現在のセットアップ ユーザーを管理者ロールに追加しないようにするには
Set ADDUSERASADMIN=0 (既定)
メモ : |
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このコマンド ライン オプションは、SQL Server 2005 Express Edition にのみ存在します。 |