SQL Server エージェント ジョブを使用してパッケージを実行する方法
更新 : 2007 年 9 月 15 日
この手順では、SQL Server パッケージを実行する Integration Services エージェント ジョブのステップを作成する方法について説明します。ジョブ ステップは、実行するパッケージごとに作成する必要があります。
ジョブは 1 つ以上のスケジュールに関連付けられます。ジョブ ステップで指定するパッケージを実行するようにジョブをスケジュールする方法の詳細については、「ジョブのスケジュールを設定する方法 (SQL Server Management Studio)」を参照してください。
Integration Services パッケージを SQL Server エージェント ジョブ ステップとして実行するアカウントには、パッケージを直接実行するアカウントとまったく同じ権限が必要です。SQL Server エージェント ジョブから実行されるパッケージをトラブルシューティングする方法の詳細については、Microsoft サポート技術情報の資料「SQL Server エージェント ジョブ ステップから SSIS パッケージを呼び出すとき、SSIS パッケージが実行されません。」を参照してください。
パッケージをすぐに実行する方法の詳細については、「パッケージの実行」を参照してください。
パッケージを実行するジョブ ステップを作成するには
SQL Server Management Studio で、ジョブを作成する SQL Server のインスタンスを開くか、ステップを追加するジョブを含むインスタンスを開きます。
SQL Server エージェントを展開し、次のいずれかの操作を行います。
- 新しいジョブを作成するには、[ジョブ] を右クリックして [新規作成] をクリックします。
- 既存のジョブを使用するには、[ジョブ] を展開して該当するジョブを右クリックしてから、[プロパティ] をクリックします。
新しいジョブを作成する場合は、[全般] ページで、ジョブの名前を入力し、所有者およびジョブ カテゴリを選択し、必要に応じてジョブの説明も入力します。
ジョブをスケジュールできるようにするには、[有効] を選択します。
[ステップ] をクリックし、[新規作成] をクリックします。
ステップ名を指定し、[種類] ボックスの一覧でジョブ ステップの種類を選択します。選択するジョブ ステップの種類は、どのバージョンの dtexec ユーティリティ (dtexec.exe) でジョブを実行するかによって異なります。
- システムによって自動的に呼び出されるバージョンの dtexec ユーティリティを使用してジョブを実行する場合は、[SQL Server Integration Services パッケージ] を選択します。
SQL Server および SQL Server エージェントが実行されている 32 ビット コンピュータでは、この設定により、32 ビット版の dtexec ユーティリティが呼び出されます。
64 ビット版の SQL Server と SQL Server エージェントがインストールおよび実行されている 64 ビット コンピュータでは、この設定により、64 ビット版の dtexec ユーティリティが呼び出されます。
32 ビット版の SQL Server と SQL Server エージェントだけがインストールおよび実行されている 64 ビット コンピュータでは、この設定により、32 ビット版の dtexec ユーティリティが呼び出されます。 - 既定のバージョン以外の dtexec ユーティリティでジョブを実行する場合は、[オペレーティング システム (CmdExec)] を選択し、コマンド ラインを入力して、特定のバージョンの dtexec ユーティリティを呼び出します。後でジョブ ステップに貼り付けることのできるコマンド ラインを作成するには、パッケージ実行ユーティリティ (dtexecui.exe) を使用します。
たとえば、64 ビットの SQL Server エージェント ジョブから、32 ビット モードでパッケージを実行するとします。[種類] で [オペレーティング システム (CmdExec)] を選択した後、32 ビット版の dtexec ユーティリティを呼び出すコマンド ラインを入力します。 - SQL Server 2000DTS パッケージを SQL Server エージェント ジョブから実行する場合は、[オペレーティング システム (CmdExec)] を選択した後、コマンド ラインを入力するかバッチ ファイルを使用して、dtsrun ユーティリティ (dtsrun.exe) を呼び出します。後でジョブ ステップに貼り付けることのできるコマンド ラインを作成するには、パッケージ実行ユーティリティ (dtexecui.exe) を使用します。
- システムによって自動的に呼び出されるバージョンの dtexec ユーティリティを使用してジョブを実行する場合は、[SQL Server Integration Services パッケージ] を選択します。
[実行するアカウント名] の一覧からジョブで使用する資格情報を持つプロキシ アカウントを選択します。詳細については、次のトピックを参照してください。
[全般] タブで、パッケージ ソースを選択します。ソースが SQL Server または SSIS パッケージ ストアの場合は、サーバー名を入力し、使用する認証モードを選択し、パッケージの名前を入力します。または、参照ボタン ([...]) をクリックして、パッケージを選択します。ソースがファイル システムの場合は、パッケージのパスと名前を入力します。または、参照ボタン ([...]) をクリックして、パッケージを検索します。
重要 : パスワードで保護された SSIS パッケージについては、[構成] タブをクリックし、[パッケージ パスワード] ダイアログ ボックスにパスワードを入力します。入力しないと、パスワードで保護されたパッケージを実行する SQL Server エージェント ジョブは失敗します。 コマンド ライン オプションを指定するには、次の操作を行います。
- [コマンド ファイル] タブをクリックして、パッケージで使用するオプションが格納されているファイルを指定します。
- [コマンド ライン] タブをクリックして、コマンド ライン オプションを編集または復元します。
- [構成] タブをクリックして、構成ファイルを追加し、必要に応じてファイルに構成済み変数をエクスポートします。
- [データ ソース] タブをクリックし、接続マネージャのチェック ボックスをオンにしてから、接続文字列を更新します。
- [実行オプション] タブをクリックして、警告が発生した場合にパッケージを失敗させるかどうかなど、パッケージの実行時の動作を指定します。
- [ログ記録] タブをクリックして、ログ プロバイダを追加します。[ログ プロバイダ] の一覧からログ プロバイダを選択して、接続文字列を入力します。
- [値の設定] タブをクリックして、プロパティと変数に値をマップします。
メモ : プロパティのパスには「\Package\<コンテナ名>.<プロパティ名>」という構文を使用します。パッケージの構造によっては、コンテナに他のコンテナが含まれる場合があります。この場合、入れ子にするコンテナは円記号 (\) で区切ります。たとえば、「Package\MyForeachLoop\MySequence\MyExecuteSQLTask.Description」と指定します。 - [検証] タブをクリックして、署名のあるパッケージのみを実行するかどうか、および実行するパッケージのバージョンを指定します。
[OK] をクリックします。
参照
処理手順
SQL Server エージェントを使用したパッケージの実行のスケジュール設定