CLR ユーザー定義集計の利点
以前のリリースの Microsoft SQL Server では、グループ全体の集計値を計算するには、値を結果セットとして取得した後、サーバー側カーソルまたはクライアント側カーソルを使用して結果セット全体を列挙する必要がありました。このため、繰り返しと積算の両方を実現するロジックのコードを記述する必要があり、多くの場合、速度の遅い複雑なコードになっていました。
SQL Server 2005 では、Microsoft .NET Framework により実現されたユーザー定義集計関数を使用して、積算ロジックのコードを実装するだけで済むようになりました。クエリ プロセッサが繰り返しを管理し、クエリによって参照されるユーザー定義集計が自動的に積算され、クエリ結果セットと共に返します。これは、カーソルを使用する場合よりも大幅に高速に処理でき、SQL Server の組み込み集計関数の使用に匹敵します。