AS Simple サンプルの Readme
AS Simple サンプルは、C# のサンプル プログラムです。分析管理オブジェクト (AMO) を使用して複雑な OLAP キューブを作成する方法と、ADOMD.Net を使用して新規作成キューブのコンテンツにアクセスする方法を示しています。
既定の場所は、<システム ドライブ>:\Program Files\Microsoft SQL Server\90\Samples\AnalysisServices\Programmability\AMO\AS Simple Sample です。
AS Simple サンプルは、Analysis Services 多次元データベースの完全な開発者用サンプルです。AMO を使用したサーバー管理と、ADOMD.Net.Client を使用したデータへのクライアント アクセスという、開発者にとって対照的な 2 つの作業を行います。
サーバー管理については、オブジェクトの作成、変更、処理にかかわるほぼすべての主要作業を行い、強化面として、集計デザイン、分析観点、KPI、アクション、変換、プロアクティブ キャッシュを取り上げます。また、ロールと権限を使用したセキュリティについても触れます。このサンプルでは、データ マイニング構造と、モデルの作成および処理についても示します。
クライアント アクセスについては、オブジェクト メタデータ参照とその値へのアクセスにかかわるほとんどの主要作業を行い、KPI、アクション、データ マイニング モデル参照の実装方法を示します。
開発者はこの AS Simple サンプルで、AMO を使用することの影響を確認および理解でき、ADOMD を使用した結果を確認できます。Analysis Services を使用する開発者が直面する最も一般的な課題の 1 つは、AMO での作業結果をユーザーの観点からいかに確認するかです。これが課題となる理由は、KPI などのオブジェクトをデザインするときに、AMO での作業結果を確認する方法がないためです。これに加え、デザインされたアクションをユーザーが実行できるようなクライアント インターフェイスを ADOMD で実装する場合、実装したアクションを見つけることは簡単ではなく、AMO を使用してアクションのコレクションを参照する以外に方法がないということも挙げられます。したがって、AS Simple サンプルという統合サンプルが必要になります。
シナリオ
AS Simple サンプルでは、一連の手順を示しながら、AdventureWorks Analysis Services プロジェクトに配置された AdventureWorks キューブの機能のサブセットを作成します。サブセットを作成したら、ユーザーはクライアント インターフェイスで結果を参照できます。
言語
C#
機能
SQL Server 2005 Analysis Services (SSAS) サンプルでは次の機能を使用します。
アプリケーション領域 | 機能 |
---|---|
AdventureWorks |
AMO、ADOMD.Net Client、ADOMD.Net Server |
必要条件
このサンプルを実行する前に、次のソフトウェアがインストールされていることを確認してください。
- Microsoft SQL Server 2005 (次のコンポーネントを含む)
- SQL Server 2005 データベース エンジン
- Analysis Services
- SQL Server Management Studio
- Business Intelligence Development Studio
- SQL サンプル データベース : AdventureWorksDW (データ ウェアハウス)
- Analysis Services サンプル
- AdventureWorks データベースの最新バージョンは、SQL Server デベロッパー センター Web ページからダウンロードすることもできます。
- SQL Server 2005 データベース エンジン サンプルの最新バージョンは、SQL Server デベロッパー センター Web ページからダウンロードすることもできます。
- .NET Framework SDK 2.0 または Microsoft Visual Studio 2005。.NET Framework SDK は無償で入手できます。詳細については、SQL Server 2005 Books Online の「.NET Framework SDK のインストール」を参照してください。
メモ : |
---|
SQL Server 2005 Business Intelligence Development Studio は、Itanium ベースのプラットフォームで稼働するコンピュータではサポートされません。64 ビットの開発環境は、x64 ベースのプラットフォームでサポートされます。SQL Server 2005 サンプルは、x86 または x64 ベースのプラットフォームで稼働するコンピュータで変更および実行することができます。このとき、サンプルで使用するデータベースを、Itanium ベースのプラットフォームに配置することができます。 |
サンプルのビルド
強力な名前のキー ファイルをまだ作成していない場合は、次の指示に従ってキー ファイルを生成してください。
厳密な名前のキー ファイルを生成するには
Microsoft Visual Studio 2005 コマンド プロンプトを開きます。[スタート] メニューの [すべてのプログラム] をポイントし、[Microsoft .NET Framework SDK 2.0] をポイントします。次に、[SDK コマンド プロンプト] をクリックします。
-- または --
Microsoft .NET Framework コマンド プロンプトを開きます。[スタート] メニューの [すべてのプログラム] をポイントし、[Microsoft .NET Framework SDK 2.0] をポイントします。次に、[SDK コマンド プロンプト] をクリックします。
ディレクトリの移動コマンド (CD) を使用して、コマンド プロンプト ウィンドウの現在のディレクトリから、サンプルがインストールされているフォルダに移動します。
注 : サンプルが配置されているフォルダを調べるには、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]、[Microsoft SQL Server]、[マニュアルとチュートリアル] の順にポイントして、[サンプル ディレクトリ] をクリックします。既定のインストール場所を使用している場合、サンプルは <system_drive>:\Program Files\Microsoft SQL Server\100\Samples にあります。 コマンド プロンプトで、次のコマンドを実行してキー ファイルを生成します。
sn -k SampleKey.snk
重要 : 厳密な名前のキー ペアの詳細については、MSDN の .NET Development Center にある「Security Briefs: Strong Names and Security in the .NET Framework」を参照してください。
AS Simple サンプルは、次に示す 3 つの異なるバイナリで構成されています。
- Simple Sample Stored Procedures.dll
- Simple Sample AMO Access.exe
- Simple Sample ADOMD ClientAccess.exe
このサンプルをビルドするための唯一の要件は、Simple Sample Stored Procedures.dll をコンパイルしてから、Simple Sample AMO Access.exe をコンパイルすることです。AMO サンプルと ADOMD サンプルとの間にバイナリの依存関係はありません。
Simple Sample Analysis Services サンプルをビルドするには
Visual Studio 2005 および StoredProcedures.sln ファイルを使用して、Simple Sample Stored Procedures.dll をコンパイルします。
- または -
.NET Framework SDK 2.0 に含まれる Microsoft MSBuild を使用してサンプルをコンパイルします。コマンド プロンプトで次のようなコマンドを実行します。
msbuild /nologo /verbosity:quiet /property:Configuration=Debug "CS/ StoredProcedures.sln"
必要に応じて、その他の MSBuild ビルド オプションも使用できます。
Visual Studio 2005 および ServerAdmin.sln ファイルを使用して、Simple Sample AMO Access.exe をコンパイルします。
- または -
.NET Framework SDK 2.0 に含まれる Microsoft MSBuild を使用してサンプルをコンパイルします。コマンド プロンプトで次のようなコマンドを実行します。
msbuild /nologo /verbosity:quiet /property:Configuration=Debug "CS/ServerAdmin.sln"
必要に応じて、その他の MSBuild ビルド オプションも使用できます。
Visual Studio 2005 および ClientAccess.sln ファイルを使用して、Simple Sample ADOMD ClientAccess.exe をコンパイルします。
- または -
.NET Framework SDK 2.0 に含まれる Microsoft MSBuild を使用してサンプルをコンパイルします。コマンド プロンプトで次のようなコマンドを実行します。
msbuild /nologo /verbosity:quiet /property:Configuration=Debug "CS/ ClientAccess.sln"
必要に応じて、その他の MSBuild ビルド オプションも使用できます。
サンプルの実行
Simple Sample Analysis Services サンプルを実行するには
Simple Sample AMO Access.exe を使用して Simple Sample データベースをビルドします。
Visual Studio 2005 で ServerAdmin ソリューションを開いた状態にして、F5 キーを押します。
- または -
Visual Studio 2005 で [デバッグ] メニューの [デバッグ開始] をクリックします。
- または -
コマンド プロンプトでディレクトリの変更 (CD) コマンドを使用して、サンプルをビルドしたフォルダに移動します。既定のビルド場所は .\CS\ServerAdmin\bin\Debug です。該当するディレクトリで、次のコマンド (引用符含む) を実行します。
"Simple Sample AMO Access.exe"
サンプル インターフェイスに示されるステップを実行します。
Visual Studio 2005 で ClientAccess ソリューションを開いた状態にして、F5 キーを押します。
- または -
Visual Studio 2005 で [デバッグ] メニューの [デバッグ開始] をクリックします。
- または -
コマンド プロンプトでディレクトリの変更 (CD) コマンドを使用して、サンプルをビルドしたフォルダに移動します。既定のビルド場所は .\CS\ ClientAccess \bin\Debug です。該当するディレクトリで、次のコマンド (引用符含む) を実行します。
"Simple Sample ADOMD ClientAccess.exe"
サーバーに接続し、ユーザー オブジェクトを探します。