グラフの軸の操作 (レポート ビルダ)
通常、グラフにはデータのカテゴリ化および計測に使用する 2 本の軸があります。軸とは、グラフのプロット エリアの境界になる線であり、計測用の基準枠として使用します。通常、Y 軸は縦の軸であり、データを表示します。X 軸は横の軸であり、カテゴリを表示します。たとえば、現在までの地域別販売額のレポートでは、Y 軸にドル建ての金額を表示し、X 軸に各地域の名前を表示します。円グラフとドーナツ グラフには軸がありません。
軸のラベルは、データ ソースに格納されているフィールド名とデータに基づいています。ラベルは、書式設定できますが、変更することはできません。
グリッド線
グリッド線とは、グラフ内に等間隔で縦横に引かれた線です。グリッド線を使用すると、データの表示および評価が容易になります。グリッド線には、主グリッド線と補助グリッド線があります。グラフに主グリッド線を追加すると、軸に平行に大きな値の間隔でグリッド線が表示されます。補助グリッド線を追加すると、軸に平行に一定の小さな間隔でグリッド線が表示されます。たとえば、Y 軸の値が 0 ~ 50 であるとします。主グリッド線は 10、20、30、40、50 に表示されます。補助グリッド線を追加すると、0 ~ 50 の間の各値に補助グリッド線が表示されます。
目盛り
目盛りは、プロット エリアを超えてグリッド線を軸上に延長したものです。目盛りは定規の目盛りのように、軸を分割する小さな線で値の大きさを示しています。目盛りの間隔、軸のグリッド線を基準とした位置、線のスタイル、および色は調整が可能です。
数値と日付
日付と数値は、データ ソースに指定された順序で表示されます。たとえば、データ ソース内の日付が古い方から順に並んでいる場合、グラフ内の日付は既定で正しく表示されます。表示順序は、データのグループ化および並べ替えを行って変更できます。
数字または日付を格納したフィールドを使用してグラフを作成し、その数字または日付をグラフの X 軸上に表示するときは、数値または時間的な値の軸として X 軸を扱うこと (スカラ モード) を指定できます。スカラ モードでは、X 軸上には 1 つのグループしか指定できません。スカラ モードは、線グラフ、縦棒グラフ、横棒グラフ、または面グラフに適用できます。
スカラ モードでは、数値は小さいものから大きいものへ順に表示されます。大きいものから順に表示されるように数値を並べ替えた場合、Y 軸はグラフの左側から右側へ自動的に移動します。
日付
スカラ モードでは、日付は指定した間隔で古いものから表示されます。レポート ビルダでは、データ内の 2 つの日付の間の差が最も小さいものを基準に時系列の間隔が初期設定されます。たとえば、売上合計のデータで、日付から日付までの最小間隔が 3 日間である場合、レポート ビルダにより時系列の間隔が 3 日に事前設定されます。
スカラ モードで日付を使用するときには、時系列の基準をさらに調整できます。既定では、データ内の最初の日付の前の日付が Y 軸として使用されます。たとえば、データから 1/1/2003 から 1/31/2003 までの日付が返される場合、Y 軸の値は 12/31/2003 になります。[横余白] オプションを選択しない場合は、データ系列の最後の日付が X 軸上の最後の値になります。[横余白] オプションを使用すると、表示される最後の値を 1 日ずつ延長できます。たとえば、データの最後の日付が 1/30/2003 である場合は、これが X 軸に表示される最後の値になります。[横余白] オプションを選択すると、X 軸は 1/31/2003 に延長されます。
レポート ビルダのグラフでは、日付がシリアル値という連続した番号として認識されます。既定では 1900 年 1 月 1 日がシリアル番号 1 であり、2008 年 1 月 1 日は 1900 年 1 月 1 日から 39,448 日後であるためシリアル番号 39,448 になります。時間は日の一部として考えられるため、グラフの日付は小数として処理されます。スカラ モードでグラフのグリッド線の値を指定するときに、[グリッド線を表示する] チェック ボックスの下にある [間隔] ボックスに「1」と入力すると間隔が 1 日で表示され、「0.5」と入力すると間隔が 12 時間で表示されるようになります。その他の日付間隔については、時間数に 1/24 を掛けて得た分数を小数に直し、その小数を [間隔] ボックスに入力します。
スケール
スケールを使用するとデータを大局的な観点で配置するために役立ちます。X 軸と Y 軸に表示されるスケールを指定すると、グラフが読みやすくなります。 たとえば、グラフの Y 軸に表示される値が $20 ~ $120 であるとします。グラフを読みやすくするには、値を表示するスケールを 0 ~ 150 に調整します。既定ではスケールの最小値は 0 です。最大値が指定されない場合は、データから返された最大値がスケールの最大値として使用されます。
参照
処理手順
軸を対数スケールに変更する方法 (レポート ビルダ)
目盛りを変更する方法 (レポート ビルダ)
X 軸と Y 軸の交点の位置を変更する方法 (レポート ビルダ)
グラフのスケールを変更する方法 (レポート ビルダ)
軸の位置を変更する方法 (レポート ビルダ)
軸のラベルを書式設定する方法 (レポート ビルダ)
目盛りを変更する方法 (レポート ビルダ)
グリッド線を追加または削除する方法 (レポート ビルダ)
概念
グラフの操作 (レポート ビルダ)
グラフの種類の選択 (レポート ビルダ)
グラフの書式設定 (レポート ビルダ)