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パラメータを使用したレポートの外観の制御

新規 : 2006 年 7 月 17 日

パラメータを使用して、レポート上にあるアイテムの表示設定を制御できます。これを行うには、式でパラメータを使用して、フォント、色、 装飾、スタイルなどのテキスト ボックスのプロパティを設定します。式は、レポートの処理時に、現在のパラメータ設定とテキスト ボックスのプロパティを使用して評価されます。

表示設定の制御

パラメータを含む式を使用して、レポート アイテムの Visibility プロパティを条件付きで設定することにより、レポート内のアイテムの表示/非表示を切り替えることができます。列ヘッダー、テーブル行、グループ ヘッダーなど、テキスト ボックスの Visibility プロパティやレポート アイテム プロパティ ページが式を受け付けることができる場所であればどこでも、表示方法を設定できます。Visibility ノードには、Hidden および ToggleItem プロパティが含まれています。ドリルダウン アイテムの初期状態を制御することもできます。

パラメータに加えた変更は、再び処理するまで、レポート内に反映されません。

行および列の表示設定の制御方法を示す例については、「チュートリアル : 基本的な表形式レポートへのパラメータの追加」を参照してください。切り替えアイテムの初期ドリルダウン状態の制御方法を示す例については、「チュートリアル : パラメータを使用した高度な機能」を参照してください。

書式設定の制御

テキスト ボックスのフォントおよびスタイルのプロパティは、1 つのテキスト ボックス内にあるすべてのテキストに適用されます。これらのプロパティの多くは、式を使用して設定できます。たとえば、売上利益を示す売上レポートを作成し、ユーザーがしきい値を選択できるパラメータを定義できます。しきい値を超える値は赤いフォントで表示され、しきい値を下回る値は黒いフォントで表示されるように設定できます。

条件に応じてスタイルを変えるには、売上利益を示すテキスト ボックスのフォント プロパティに、静的な値ではなく、しきい値パラメータを参照する式を使用します。テキスト ボックスの [プロパティ] ウィンドウで、Color プロパティに次の式を入力します。

=IIF(Fields!Profit.Value < Parameters!Threshold.Value, "Red", "Black")

グループ化、並べ替え、フィルタ選択の制御

データ領域に対するフィルタ選択、並べ替え、またはグループ化の方法をユーザーが選択できるようにすると、レポートの表示形式を変更することができます。これらの機能はすべて、レポート パラメータを参照する式を使用して設定できます。

パラメータに基づいて並べ替えやフィルタ選択を変更する方法を示す例については、「チュートリアル : 基本的な表形式レポートへのパラメータの追加」を参照してください。グループ化の変更方法を示す例については、「チュートリアル : パラメータを使用した高度な機能」を参照してください。

参照

関連項目

Reporting Services の式の例

概念

式におけるパラメータの使用
レポート アイテムの非表示

その他の技術情報

チュートリアル : 基本的な表形式レポートへのパラメータの追加
チュートリアル : パラメータを使用した高度な機能

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手