SQL Server Compact サーバー エージェント ログの統計の読み取り

Microsoft SQL Server Compact 3.5 サーバー エージェント ログには、LOGGING_LEVEL 3 が指定されたときの統計が含まれます。ログの統計部分は、開始タグ (<STATS) と終了タグ (/>) で囲まれています。各統計データ ブロックでは、直前の 15 分間に発生した SQL Server Compact 3.5 の接続操作がレポートされます。

最後のレポートから 15 分経過したことがクリーンアップ スレッドで認識されると、統計が生成されます。統計が生成されるのは、15 分間隔の間に操作が行われた場合に限ります。統計レポートは、パフォーマンスの監視に役立ちます。

次の統計レポートは、1 回の同期 (マージ レプリケーション) を示します。

<STATS Period_Start="2002/07/13 15:27:32" Period_Duration="954" Syncs="1"
SubmitSQLs="0" RDAPushes="0" RDAPulls="0" AVG_IN_File_Size="332" 
AVG_OUT_File_Size="90203" Completed_Operations="1" 
Incomplete_Operations="0" Total_Sync_Thread_Time="3" 
Total_Transfer_Thread_Time_IN="0" Total_Pool_Transfer_Time_OUT="0" 
Total_Sync_Queue_Time="0" Total_Transfer_Queue_Time_IN="0" 
Total_Transfer_Queue_Time_OUT="0" />

次の表は、統計ログ属性の一覧です。

属性	説明
Period_Start	STATS 期間の開始日時 (日付/時刻形式)。
Period_Duration	このレポートの期間 (秒単位)。
Syncs	レポート期間中に実行された双方向レプリケーション マージの数。
SubmitSQLs	レポート期間中のリモート データ アクセス (RDA) SubmitSQL() の呼び出し回数。
RDAPushes	レポート期間中の RDA Push() の呼び出し回数。
RDAPulls	レポート期間中の RDA Pull() の呼び出し回数。
AVG_IN_File_Size	.in ファイルの平均サイズ (バイト単位)。拡張子が .in のファイルは、クライアントから送信されたメッセージ データで作成された物理ファイルです。
AVG_OUT_File_Size	.out ファイルの平均サイズ (バイト単位)。拡張子が .out のファイルは、サーバーから送信されたメッセージ データで作成された物理ファイルです。
Completed_Operations	この期間中に完了した Sync、SubmitSQL、RDA Push、および RDA Pull の呼び出し回数。
Incomplete_Operations	この期間中に開始したが完了しなかった Sync、SubmitSQL、RDA Push、および RDA Pull の呼び出し回数。
Total_Sync_Thread_Time	すべての同期スレッド (Sync) に費やされた総時間数 (秒単位)。Sync スレッドは、SQL Server Compact 3.5 からのメッセージを処理するスレッド プールのメンバです。この統計には、SQL Server Compact 3.5 クライアントとのメッセージ送受信に費やされた時間は含まれません。
Total_Pool_Thread_Time_IN	すべてのデータをサーバーに送信するために必要な総時間数 (秒単位)。この属性と Total_Pool_Thread_Time_OUT を比較すると、サーバーまたはデバイスのどちらへのデータ送信に時間が費やされているかがわかります。
Total_Sync_Queue_Time	sync 要求がサーバーで処理される前に sync キューで待機した総時間数 (秒単位)。
Total_Pool_Queue_Time_IN	クライアントからのメッセージが SQL Server Compact 3.5 サーバー エージェントで処理される前にキューで待機した総時間数 (秒単位)。
Total_Pool_Queue_Time_OUT	SQL Server からのメッセージが SQL Server Compact 3.5 サーバー エージェントで処理される前にキューで待機した総時間数 (秒単位)。