CREATE DATABASE (SQL Server Compact)
新しいデータベース、およびデータベースの格納に使用するファイルを作成します。
構文
CREATE DATABASE databaseName
[DATABASEPASSWORD '<enterStrongDatabasePasswordHere>'
[ENCRYPTION {ON|OFF}]
]
[COLLATE collationName comparisonStyle]
database password ::= identifier
引数
databaseName
新しいデータベースの名前。databaseName 引数はファイル名であり、オペレーティング システムの命名制限とサイズ制限に従う必要があります。ファイル名で使用できる有効な文字はすべてデータベース名に使用できます。パス名の指定を省略すると、データベースは現在のディレクトリに作成されます。SQL Server Compact 3.5 のデータベース名の既定のファイル名拡張子は .sdf です。'<enterStrongDatabasePasswordHere>'
パスワードで保護されたデータベースに接続しようとするときにパスワードを入力しないと、SQL Server Compact 3.5 からエラーが返されます。データベース パスワードは、単一引用符で囲む必要があります。ENCRYPTION
オプションの ENCRYPTION ON キーワードを使用すると、データベースは 128 ビットの暗号で暗号化されます。暗号化を使用するには、パスワードを指定する必要があります。collationName
データベースの既定の照合順序を指定します。collationName 引数に指定できるのは、Windows 照合順序だけです。collationName の指定を省略した場合、データベースにはデバイスの既定の照合順序が割り当てられます。照合順序名の一覧については、「COLLATE (SQL Server Compact)」を参照してください。comparisonStyle
文字の比較形式を指定します。collationName パラメータおよび comparisonStyle パラメータは、単一引用符や二重引用符で囲みません。SQL Server Compact 3.5 の CREATE DATABASE ステートメントでサポートされる形式は、CI_AS (大文字/小文字を区別しない、アクセントを区別する) だけです。
注意
SQL Server Compact 3.5 SP1 リリースから、大文字と小文字を区別する照合順序もサポートされるようになりました。ただし、ネイティブ プログラミング API とマネージ プログラミング API でのみサポートされます。詳細については、「照合順序の使用 (SQL Server Compact)」および「サポートされる照合順序 (SQL Server Compact)」を参照してください。
説明
データベースに接続した状態でないと、CREATE DATABASE ステートメントを実行することはできません。データベースへの接続方法については、「SQL Server Compact クエリ アナライザ」を参照してください。
コード例
A. パスワードで保護されたデータベースの作成
次の例では、パスワード付きのデータベースを作成します。
CREATE DATABASE "\test1.SDF" DATABASEPASSWORD '<enterStrongPasswordHere>'
パスワードで保護されたデータベースに接続しようとするときに正しいパスワードを入力しないと、SQL Server Compact 3.5 からエラーが返されます。エラーの詳細については、「SQL Server Compact のエラー」を参照してください。
B. 照合順序を指定したデータベースの作成
次の例では、作成するデータベースに特定の照合順序を指定します。
CREATE DATABASE "SpanishDB.sdf" DATABASEPASSWORD '<enterStrongPasswordHere>' COLLATE Traditional_Spanish_CI_AS
注 新しいデータベースを作成する際は、正しい照合順序が指定されていることを確認してください。テーブル名が長く、英語と日本語の文字が混在している場合、その後のデータベースへの接続でテーブルが認識されない可能性があります。