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LocalConnectionString プロパティ (RDA)

LocalConnectionString プロパティは、Microsoft Windows CE ベースのデバイスの SQL Server Compact 3.5 データベースに接続するための OLE DB 接続文字列を指定します。

構文

object.LocalConnectionString(value)

適用対象

SQL Server Compact 3.5 RDA オブジェクト

データ型

String

属性

読み取り/書き込み

プロトタイプ

HRESULT get_LocalConnectionString(BSTR *pVal);
HRESULT put_LocalConnectionString(BSTR newVal);

汎用パラメータ

パラメータ

説明

value

SQL Server Compact 3.5 データベースに接続するための OLE DB 接続文字列。

説明

OLE DB 接続文字列で使用可能なプロパティ名を次の表に示します。

プロパティ

説明

data source

SQL Server Compact 3.5 データベースのファイル パスとファイル名。データベース ファイルを、相対パスではなく絶対パスで指定します。

注意

デスクトップ コンピュータで実行しているアプリケーションでは、デバイス上にある .sdf ファイルへのデータベース接続を開くことができません。同様に、デバイスで実行しているアプリケーションでは、デスクトップ コンピュータ上にある .sdf ファイルへのデータベース接続を開くことができません。

ssce: database password

データベース パスワード (最大 40 文字)。指定しない場合、既定値では、パスワードが使用されません。データベースで暗号化を有効にする場合、このプロパティは必須です。パスワードを指定すると、データベースで暗号化が有効になります。パスワードを空白にすると、データベースは暗号化されません。

ssce: encrypt database

データベースを暗号化するかどうかを指定する Boolean 値。暗号化を有効にする場合は true に設定し、無効にする場合は false に設定します。指定されていない場合、既定値は false です。暗号化を有効にする場合は、password プロパティでパスワードを指定する必要があります。パスワードを指定すると、このプロパティの設定値にかかわらず、暗号化が有効になります。パスワードを指定すると、SSCE:Encrypt Database が指定されているかどうかに関係なく、データベースは常に暗号化されます。

注意

encrypt プロパティは、今後のリリースでは廃止されます。SQL Server Compact 3.5 では、下位互換性を確保するためにこのプロパティが残されています。

ssce:encryption mode

または

encryption mode

このプロパティの値は、engine default、platform default、ppc2003 compatibility のいずれかになります。既定値はplatform default です。

ssce: max buffer size

変更内容がディスクにフラッシュされるまでに SQL Server Compact 3.5 が使用できるメモリの最大容量 (KB 単位)。指定されていない場合、既定値は 640 です。

ssce: max database size

データベースの最大サイズ (MB 単位)。指定されていない場合、既定値は 128 です。

ssce:mode

データベース ファイルを開くときに使用するモード。有効な値については、次の表を参照してください。指定されていない場合、既定値は読み取り/書き込みです。

ssce: default lock timeout

トランザクションがロックを待機する既定の間隔 (ミリ秒)。指定されていない場合、既定値は 2000 です。

ssce: default lock escalation

行からページへ、またはページからテーブルへのエスカレートを実行する前に、トランザクションが取得するロックの数。指定されていない場合、既定値は 100 です。

ssce: flush interval

コミットされたすべてのトランザクションがディスクにフラッシュされるまでの時間 (秒単位)。指定されていない場合、既定値は 10 です。

ssce: autoshrink threshold

自動圧縮の開始前に許可されるデータベース ファイル内の空き領域の割合。この値を 100 にすると、自動圧縮が無効になります。指定されていない場合、既定値は 60 です。

ssce: temp file directory

一時データベースの場所。指定されていない場合、既定では、データ ソース プロパティに指定されたデータベースが一時的な格納場所として使用されます。

ssce: temp file max size

一時データベース ファイルの最大サイズ (MB 単位)。指定されていない場合、既定値は 128 です。

locale identifier

データベースで使用するロケール ID (LCID)。

ssce:case sensitive

データベースで大文字と小文字が区別されるかどうかを表すブール値。大文字と小文字の区別を有効にする場合は true を設定し、無効にする場合は false を設定します。指定されていない場合、既定値は false です。

注意

この接続プロパティは SQL Server Compact 3.5 SP1 で導入されました。

次の表に、接続文字列で有効な mode プロパティの値を示します。

定義

Read Write

データベースを開く操作と変更する操作を、複数のプロセスに許可します。mode プロパティを指定しなかった場合、これが既定の設定です。

Read Only

データベースの読み取り専用のコピーを開くことができます。

Exclusive

他のプロセスがデータベースを開いたり変更したりできないようにします。

Shared Read

あるプロセスがデータベースを開いているとき、他のプロセスには読み取りのみを許可し、変更はできないようにします。

次の規則は、接続文字列に適用されます。

  • 空白文字が値の中で使用されている場合、または引用符で囲まれている場合を除き、すべての空白文字を無視します。

  • キーワード値のペアはセミコロン (;) で区切る必要があります。セミコロンが値の一部である場合は、値を引用符で区切る必要があります。

  • エスケープ シーケンスはサポートされません。

  • 値の型は無関係です。

  • 名前の大文字と小文字は区別されません。

  • 接続文字列に同じプロパティ名を複数指定した場合、最後に指定されている値が使用されます。

  • 値は単一引用符または二重引用符で区切ることができます (name='value' or name="value" など)。1 つの接続文字列内で、単一引用符と二重引用符を混在させることができます。たとえば、次のように 1 つの接続文字列内で異なる引用符を使用できます。

    "data source='MyDb.sdf'; ssce: mode=Exclusive;"
    'data source="MyDb.sdf"; ssce: mode=Exclusive;'
    
    • 次の例は無効です。
    "data source="MyDb.sdf"; ssce: mode=Exclusive;"
    'data source='MyDb.sdf'; ssce: mode=Exclusive;'
    

関連項目

その他の技術情報

RDA オブジェクトのプロパティ