カーソル (SQL Server Compact)
アプリケーション開発者は通常、SQL のリレーション (セット) ベースの特性を利用してデータを管理します。ただし、場合によっては、アプリケーション開発者は行ごとの動作を特別に制御する必要があります。カーソルがそのニーズを満たします。Microsoft SQL Server Compact 3.5 では、さまざまな種類のカーソルを使用して、行ごとの動作を制御できます。
ほとんどのカーソルは、クエリ プロセッサと併用できます。また、カーソルには、スクロール機能、更新機能、感度など、カーソルの選択に影響するさまざまな動作があります。詳細については、SQL Server オンライン ブックの「カーソル動作」を参照してください。
カーソルとクエリ プロセッサを併用する利点
カーソルとクエリ プロセッサを併用する利点を以下に示します。
効率。クエリ オプティマイザによって適切なプランが自動的に選択されるので、開発者は必要なデータにアクセスするために複雑なアルゴリズムを設計する必要がありません。
適応性。データの変更やインデックスの追加や削除が行われると、クエリ オプティマイザは、代替プランを使用して、追加や削除に対して自動的に対応します。
エラーが少ない。開発者がアプリケーションのデータとアルゴリズムを管理しなくても、SQL Server Compact 3.5データベース エンジンのネイティブ レベルで必要な操作がサポートされています。
カーソルの要求
SQL Server Compact 3.5 では、API 関数を使用するだけでカーソルを要求できます。
このセクションの内容
トピック |
説明 |
---|---|
SQL Server Compact 3.5 でサポートされているカーソルの種類について説明します。 |
|
適切なカーソルの種類を選択するための情報を提供します。 |
|
カーソルとロックについて説明します。 |
|
SQL Server Compact 3.5 でカーソルの種類の暗黙的な変換が発生する要因を示します。 |
|
更新可能なキーセット ドリブン カーソルによって取得した結果を更新できるシナリオとできないシナリオを示します。 |