SQL Server Compact サーバー エージェントのレジストリの構成
ここでは、SQL Server Compact 3.5 サーバー エージェントの 3 つのレジストリ設定 (HKLM\Software\Microsoft\Microsoft SQL Server Compact Edition\v3.5\Transport) について説明します。これらのレジストリ設定を変更することで、Microsoft SQL Server Compact 3.5 と SQL Server の同期に Microsoft インターネット インフォメーション サービス (IIS) を使用するときのパフォーマンスを向上させたり、セキュリティに関する制限事項を適用することができます。
USAGE
USAGE レジストリ キーを使用すると、IIS サーバーで実行中の SQL Server Compact 3.5 サーバー エージェントによって発生する同期の種類を制限できます。既定値は 0 です。この値は、RDA とマージ レプリケーションの両方を処理できることを意味します。値 1 は、マージ レプリケーションのみに使用される同期を制限します。値 2 は、RDA のみに使用される同期を制限します。
MAX_THREADS_PER_POOL
MAX_THREADS_PER_POOL レジストリ キーを使用すると、SQL Server Compact 3.5 サーバー エージェントによって使用される 3 つのプールそれぞれにスレッドの最大数を定義できます。既定値は 20 ですが、1 ~ 1,000 までの値を設定できます。スレッドは動的に割り当てられ、起動時には割り当てられません。既定値の 20 を使用すると、合計で 60 個のスレッドが IIS サーバーに割り当てられます。スレッド プールでは、以下の処理が実行されます。
.IN ファイルを処理します。
.OUT ファイルを処理します。
SQL Server 調整エージェントを呼び出します。
スレッド数が増加すると、膨大な CPU リソースが使用されるので、高速なパフォーマンスは保証できません。したがって、実装前にテストする必要があります。CPU のパフォーマンスが高く、同時に同期を行うクライアントが大量に存在する場合のみ、スレッド数を増加させる必要があります。
MAX_PENDING_REQUEST
MAX_PENDING_REQUEST レジストリ キーの既定値は 500 です。また、この値の最小値は 10 で、最大値は 10,000 です。使用できるスレッド (MAX_THREADS_PER_POOL) がない場合は、要求が要求プールのキューに登録されます。この機能の使用は、すべての要求を処理するスレッドの可用性に依存します。通常の処理のシナリオでは、この機能は使用されません。