フェールオーバークラスターインスタンスの管理とメンテナンス

[アーティクル]
06/13/2017

既存の AlwaysOn フェールオーバークラスターインスタンス (FCI) のノードの追加や削除などのメンテナンスタスクは、SQL Server セットアッププログラムを使用して実行されます。 IP アドレスリソースの変更や、特定の FCI シナリオからの復元が必要になった場合など、その他の管理タスクについては、Windows Server フェールオーバークラスタリング (WSFC) サービスの管理スナップインであるフェールオーバークラスターマネージャースナップインを使用して行います。

フェールオーバークラスターインスタンスの管理

FCI をインストールすると、 SQL Server のセットアッププログラムを使用して、フェールオーバークラスターを変更または修復できます。たとえば、FCI に別のノードを追加したり、FCI をスタンドアロンインスタンスとして実行したり、FCI 構成からノードを削除したりできます。

既存のフェールオーバークラスターインスタンスへのノードの追加

SQL Server セットアッププログラムには、既存の FCI を維持するオプションが含まれています。このオプションを選択すると、FCI を追加するコンピューター上で SQL Server セットアッププログラムを実行することによって、FCI に他のノードを追加できます。詳細については、「新しい SQL Server フェールオーバークラスターの作成 (セットアップ)」と「SQL Server フェールオーバークラスターでのノードの追加または削除 (セットアップ)」を参照してください。

既存のフェールオーバークラスターインスタンスからのノードの削除

FCI からノードを削除するコンピューター上で SQL Server セットアッププログラムを実行すると、FCI からノードを削除できます。 FCI の各ノードは、FCI 上で他のノードと依存関係のないピア (同等) と見なされるので、どのノードでも削除できます。損傷したノードは、使用できない場合でも削除できます。ただし、その削除プロセスで、使用できないノードから SQL Server バイナリがアンインストールされることはありません。削除したノードは、いつでも FCI に戻すことができます。詳細については、「SQL Server フェールオーバークラスターでのノードの追加または削除 (セットアップ)」を参照してください。

サービスアカウントの変更

FCI ノードがダウンしている、またはオフラインになっているときは、 SQL Server サービスアカウントのパスワードを変更しないでください。変更する必要がある場合は、すべてのノードがオンラインに戻ったときに SQL Server 構成マネージャーを使用してパスワードを再設定してください。

SQL Server のサービスアカウントがクラスター内で管理者でない場合は、クラスターのどのノードでも管理共有を削除できません。 SQL Server が動作するためには、クラスター内で管理共有を利用できる必要があります。

重要

SQL Server サービスアカウントと WSFC サービスアカウントに同じアカウントを使用しないでください。 WSFC サービスアカウントのパスワードを変更すると、 SQL Server のインストールが失敗します。

Windows Server 2008では、サービス SID が SQL Server サービスアカウントに使用されます。詳細については、「 Windows サービスアカウントと権限の構成」を参照してください。